借金でおかしくなった上司 

September 19 [Mon], 2016, 11:15
これは私の上司の話です。
非常に厳格な上司で、会社の内外から信頼されるタイプの人間でした。もちろん私も上司を信頼していましたし、尊敬もしていましたね。
ところが、いつの頃からかその上司宛にお客さんではない電話が掛かってくるようになったのです。そして奇妙だったのが、取り次ぎをしても絶対にその電話は出なかったことです。厳格な上司だっただけに、やはり違和感は覚えましたね。
こうして数ヶ月が経過したのですが、明らかに上司の様子がおかしいことにみんな気が付いていました。業務中はボーッとしており、時折電話をしにわざわざ外へ行ってしまうのです。さらには上司が絶対に出ない電話が掛かってくる頻度も増え、ここに来て「上司は借金をしているのではないか」という噂が出るようになったのです。
というのも、掛かってくる電話の会社名がとある消費者金融の系列の会社だったからです。ダイレクトに消費者金融名を名乗るのではなく、その系列の会社を名乗るという点が非常に生々しかったですね。
そしてその噂が部長の耳にも入ったようで、上司は呼び出されて洗いざらい全部吐き出したそうです。
やはり、上司の様子が変わった原因は借金でした。それも家族に内緒でこさえた借金だったようで、家族にばれないようにどう返済するのかを四六時中ずっと考えていたようです。まぁ、家族に内緒の借金ということなので、褒められた内容のものでは無いのでしょうね。
結局、上司は会社を辞め、退職金と持ち株を全部売却して借金の返済に充てたそうです。そしてその上司、奥さんとは離婚をして親権も剥奪されたようですね。現在は私たちのいる会社の孫会社にいるようで、同僚なんかは「あそこにいたよ」と話しています。収入も激減しているようですし、借金で人生が狂った典型と言えるでしょうね。厳格な人間だっただけに、この転落劇にはちょっとどころではない驚きがありますね。