
今日はとても寒くて、小雪の舞う曇天。電車が遅れてはかなわんと、朝、予定より早く家を出たら、案外順調で1時間半程度で大津駅に着きました。
そもそもこの視察、新聞記事の「治水、滋賀モデルの挑戦」という大きな見出しに引き寄せられて、すぐに担当課に電話し、電話だけでは足りないと思い実際にお話を聞きに来たものです。河川や農業土木の専門技術者である職員さんのお話は、自分の仕事への誇りも感じられる理論立てのできた説明で、私にもよくわかりました。
これまでの河川行政の目的は治水・利水と大きく二つありますが、かなりなウエートでダムをつくる事で両者を解決しようとしてきました。しかし、滋賀県の嘉田知事は、ダムに頼らない河川行政を掲げて選挙してきましたから、本意を貫徹するべく周到な準備を重ねて今に至っているのです。
私も川と周辺の広くを水底に沈めてしまうダムありきではなく、土手高く強固にして川と人々の生活を隔ててしまう土木工事ありきではないやり方を、川と親しみ川と共に暮らす生活の上に防災への備えもあるような、そんな方法はどうしたら良いのだろうと考えてきました。今回の「滋賀モデル」は正に、そうした思いをハードだけに頼らないソフト面の理論づけをしながら新しい流域治水方針として提案しています。
しかし、元々議会の構成とはあまり関係なく独自な選挙してきた嘉田知事ですし、去年の統一地方選で自民党議員が過半数を取った滋賀県議会では、この新しい方針に対して多くの議論がなされている模様です。
一般的には「方針」は議会への報告事項にすぎませんが、昨年議会運営委員会で「議決事項」に加えられたそうで、この点には大きく反対はありませんでしたが、12月議会で(案)が取れるかと思いきや、継続審議になってしまったと。議会後の知事記者会見では、「何が問題なのか?」と問われると、「私の存在が問題」「坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのか」と言いつつも、こうした有様では県民の命をどうやって守ったら良いのか心配だと話していました。
12月に出されていた滋賀モデルに対する県内市町会の反対意見は、この度大津市長に最年少女性市長が誕生した事(嘉田さんも応援)でいくぶん変わってくるでしょう。2月議会での攻防はおかしげな政治的(こういうやり方を政治的と言うのは嫌いですが…)論争ではなく、真摯に治水方針の内容に迫る論戦になれば非常に意義深いであろうと思います。岡山からも注目しておきます。
内容については、詳細に滋賀県のHPにアップしてありますから、興味のある方はご覧ください。かなりな力作です。