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August 23 [Fri], 2013, 22:11


この世界は実に単純である





砂の数ほどに失敗があり、石の数ほどに成功がある。





石の中にダイヤの原石があり、それを皆求める。





砂の数を数えられる人間は、あまり居ない。

















 (やばっ こんな時間じゃねーか)


 今日は昼の11時からの出勤で、家からは自転車で20分前後かかるのだが、携帯の時計は10時44分をお知らせしていた。
 

 しかし、汗だくになりながら自転車をこげば15分で付く事を知っていた。 1分余裕があるからいつもに比べれば早い方だ。だがさすがに昨日の今日で少し焦りを感じていたのも事実で、昨日よりも目覚ましを15分早く設定していたのだが、さすがダメ人間といった感じである。


 チェーンの油が無いのか、坂道で立ちこぎをするとギシギシと音が鳴る。この坂を登り終えれば、目の前に見えてくるのだが、もう汗で服はびしょびしょで、髪の毛から落ちてくる雫が目に入り痛い。


 それもまぁコンビニの中に入ってしまえば、その汗も逆に涼しさを感じさせる材料になる。その温度の変化がまた堪らなく気持ちがいい。

 「おはようございまーす」

 「おはよー 店長怒ってるよ、急ぎなー」

  俺にレジや品出しの仕方を教えてくれた40歳近い主婦の工藤さん。今日も口元のホクロが輝いている。

 「え、まじっすか・・・」

 そういって時計を見ると長い針が2分を示していた。


 (うわぁ・・・)


 「変な言い訳しないで謝れば許してくれるよ」
 

 工藤さんは分かっていない、これで何回目だと思っているんだ。正直に言って許してくれる訳がない。なにか良い言い訳を考えなければ・・・

 そう思いながら「はい・・」と言い従業員専用の扉を開けた。



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