不意に出会う 其の壱 

March 03 [Fri], 2006, 6:01
去年の7月。わたしの誕生日の一週間後のこと。福岡に遊びに来ていた女友達が「とんこつラーメンを食べたいっ」というので、長浜の屋台に連れていった。行き着けの屋台が満席だったため、他の屋台に行こうと思い、足早に歩いていたら、不覚にも前を歩いていた男性にぶつかってしまった。

「ごめんなさい」折り返して足早に歩き出すと、後ろからその人たちがついて来た。「一緒にラーメン食べませんか」と背の高い男性に言われた。「結構です」と断ったのに、ずーっとついてくる。「面倒臭いなぁ」と思ったけど、結局同席することに。私の隣に座った男性は、とても背が高くて、タンクトップが似合って、筋肉質で、目がぱっちりしてて、褐色の肌で、喋るのが上手な、私の苦手なタイプだった。沖縄から野球の試合のため福岡に来たらしい。どうりで体が大きいのかあぁとまじまじと見てしまった。聞けばわたしより年下。その日は仕事で疲れていたので、あまり喋りたくなかった。
「なんで怒ってるの?」「何も怒ってない。疲れてるだけ。」
面倒臭い男だなぁ、、と思っていたけど、なぜかわたしの左手はいつの間にか彼に握られてしまった。
「かわいいからこの手は俺が握っておこうね」強引な男。でも、その手は大きくて、あったかくて、厭じゃなかった。帰り道、彼にキスされた。

不意に出会う 其の弐 

March 03 [Fri], 2006, 6:50
その夜、私は彼と寝た。もう会えないかもしれないと思ったら、自然と涙がこぼれた。それから、電話で話すうちに、同じ建築業界にいること、モダニズムデザインの家具が好きなこと、料理が好き、食器が好き、野球が好き、お酒が好き、というふうに、共通する「好き」が多くて、運命じゃないか??と思えるほどだった。違う土地で生まれ育ったのに、これほどにまで好きなものが同じで、感覚が似てて、彼を知れば知るほど惹かれていくのがわかった。彼の誕生日は出会ってからちょうど一週間後。同じ蟹座。

8月1日、彼に会いに沖縄に行ってしまった。彼は仕事を休んみ、二人でドライブしたり、いっぱいエッチした。彼は仕事で沖縄にいるけど、実家は湘南。お盆休みに、彼は地元の彼女と会っていた。屋台に一緒にいた、もう一人の男(地元・福岡)が教えてくれた。その人はわたしたちが付き合ってることを知らない。探るつもりはなかったけど。
「あいつ、地元の彼女と遠距離だから、久々に会えるの楽しみにしとったわ」
始まりはどうであれ、一生懸命彼のことを好きだった。裏切られた気持ちになり、私は飲み仲間と一緒に飲み、彼を忘れようと思った。目が覚めると、その友達とホテルにいた。関係をもっていないけど、ホテルにいたことにショックを受けた。「あたし、最低だ・・・」

それから彼と連絡するのを止めた。忘れようと必死になっていた。それから1ヶ月後、彼から連絡があった。「なんで連絡くれないんだ?!」相変わらず勝手な男。すごく怒っているのがわかる。でも、なんで1ヶ月も連絡くれなかったの??と思った。私のほうが怒りたいし泣きたいし、もう、どうにかなりそうだった。頭に血液がドンドン流れ込んで、電流がいっぱい走っていた。「俺のこと、嫌いになった?」違う。けど、嘘をついてたことに腹が立つ。「裏切られてたんだ、あたし・・・すごく辛かった」彼は事実を認め、その上で、これからも私と付き合いたいと言った。普通ならここで「さよなら」を言うけれど、彼を嫌いになりきれなかったし、彼の真剣さが伝わったので許した。
P R
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