東日本大震災 大きな揺れを4回繰り返す 東北大が解析

February 15 [Wed], 2012, 17:52
東日本大震災 大きな揺れを4回繰り返す 東北大が解析
拡大写真東日本大震災と過去の宮城県沖地震の波形比較※観測点・仙台住友生命ビル、南北方向=源栄正人・東北大教授提供 マグニチュード(M)9.0の東日本大震災で最大震度6強を観測した仙台市で、3分間にわたって大きな揺れを4回繰り返していたことが東北大の地震波形の解析で分かった。最初の2回の揺れだけでも、28人の死者を出した78年の宮城県沖地震(M7.4)が2度起きたことに相当する大きさで、けた違いの巨大地震の姿が波形を通じて明らかになった。専門家は、こうした長時間の強い揺れが建築物を損傷させ、津波に流される被害を拡大させた可能性があると指摘している。 JR仙台駅前のビルに設置した地震計のデータを同大の源栄(もとさか)正人教授(地震工学)が解析した。瞬間的な揺れの強さを表す加速度は最大317ガルで、同地点で観測した78年宮城県沖地震の約1.3倍程度だったが、揺れの継続時間は4.5倍だった。源栄教授は「同じ場所で観測した両地震を比較することでM9クラスの地震がいかに長く揺れるか分かる。例えるなら初めに78年の宮城県沖地震クラスが1度起きて、さらにそれを上回る地震が起きた」と説明する。 一般的に構造物は長い時間繰り返して揺すられることに弱い。同大の今村文彦教授(津波工学)は、今回の揺れが津波被害を拡大させた可能性を指摘する。甚大な津波被害を出した宮城県女川町では、これまで津波の避難場所に有効とされてきた鉄筋コンクリート造りの建築物が複数押し倒されたことが確認された。今村教授は「長時間の揺れがコンクリート造りの建築物の基礎部分を損傷させ、津波で押し流された可能性もある。沿岸部では、液状化や地盤の沈降もあった。今回の大震災は複数の災害が同時に起きて被害を大きくしたと言える」と話す。【八田浩輔】アワビ、フカヒレ…中華高級食材ピンチ 生産再開遠く
東日本大震災でフカヒレや干しアワビといった中華料理の高級食材の産地も大きな打撃を受けた。都内の高級料理店なども生産再開を待ちわびる。しかし、漁業再開のめどすら立たない被災地からは「それどころではない」との声も聞こえ、生産再開の道筋は困難だ。 東北最大の港、気仙沼港を抱える宮城県気仙沼市はフカヒレの産地だが、フカヒレの加工工場も震災の被害にあった。 同市の漁業関係者は6月までに市場で魚の受け入れを再開方針を決めたが、「加工が不要なカツオやカジキが優先」(漁業関係者)と取り扱う品目は限られる。フカヒレ生産の再開のめどは立っていない状況だ。 岩手県大船渡市吉浜地区は、地区の名前から「キッピン」と呼ばれ、高値で取引される干しアワビを産出する拠点だ。吉浜漁業協同組合によると、出荷量は1シーズンに最大50キロと多くはないが、1キロ10万円程度で取引されることもある。 200隻以上あった船は津波で11隻を残して破壊され、アワビの状況を確認しようにも「沖合まで出る船がない」(同漁協の木川田洋一郎生産課長)。漁業そのものの再開のめどが立たず、漁業関係者は「今は干しアワビどころじゃない」とこぼす。
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