日本の純愛史 『星の金貨』、マレビトの奇跡 -90年代

October 31 [Mon], 2016, 15:57
九十年代のテレビドラマで目立っていたのは、『ピュア』『ひとつ屋根の下』『家なき子』など障碍者が登場するドラマである。そこでは概ね、障碍者=純粋な心をもった者という設定で作られていた。

純愛ドラマで粘り強く愛を貫こうとするのも、障碍者の方である。聴覚障碍者が主人公の『愛していると言ってくれ』と『星の金貨』の人気で、手話を習う若者が急増という現象まで起こった。

『星の金貨』(酒井法子、大沢たかお、竹野内豊、細川直美)では、恋人の記憶喪失というもっと強力な純愛の障害によって、ただでさえ「弱者」である聴覚障碍者のヒロインが、散々辛酸を舐めるという話。人気に乗じて『続?星の金貨』『新?星の金貨』が作られているが、ここでは大ヒットとなった最初のドラマを取り上げよう。

あれから1年、北海道?美幌別の診療所で働く彩と拓巳は、園子の結婚式に出席するために上京。2人は秀一と再会する。一方、出産間近の祥子は入院し、医師?矢上の診察を受けていた。『星の金貨』美和の事件を知って駆けつけた拓巳は、矢上との会話が隠し録りされたテープを発見。テープの中味から、秀一が逮捕されるよう画策したこと、拓巳の事故を仕組んだことなど、矢上の策謀を確認する。