Shilokalasu(あらすじ) 

September 25 [Sun], 2005, 20:16
(あらすじ)
時は20XX年、人類は歴史に終止符を打ったー、はずだった。。
人類は120年足らずで新世界地中に新しい都市を築いた。
Grayと外を隔てるWall(壁)、そしてーLemとKill.
『手の甲に逆十字のあるレムを探し出して殺せ。そいつの中にはこの世界を簡単消滅させるくらいの爆弾が、埋め込まれている』
十六年前、ゲームはゆっくりと起動音を上げる。
俺(トキ)はGrayに住むレム。この手の甲の傷がすべてを変え全てを知ってしまうなんて思いもしなかった。そして、大切な人が……。
対するキル(異能力者集団)は各々の夢のために、逆十字を追う……?



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Act.6
コウはアンナを守りたかった。しかし、その術を知らずそれを聞きに行った。
『俺、アンナを守りたいんだ!教えてくれ!』

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プロローグ 

September 26 [Mon], 2005, 23:37

プロローグ

 時は200x年‥‥人類は歴史に終止符(ピリオド)を打ったーーはずだった。

 自らが興した文明戦争『核戦争』により地上に放射能が充満したため、人類は地上を追放せざるを得なかった。
 それから120年後。


 人類は新世界『地中』(いわゆるUnder Ground略称UG)に自らが興してきた文明を120年たらずで見事に復活させてしまった。

 新世界『UG』で生まれた子供達は、体内に放射性物質をもってして生まれて来た。かなりの濃度だった。地中に移ってきた人間達はこれらの子供達を危険分子と見なし、子供達を隔離するため大人は廃棄都市『Gray』を創った。
 『Gray』は高い壁に囲まれた場所にそびえ立った。中で子供達は見事に街を進化させた。『Gray』は四つの都市G R A Y に分けられた。

 『Gray』で住む子供達を大人は『Lem』(レム)と呼んだ。
 
 新世界『地中』に来た事によって一部の地上少数民族に特異体質が芽生えた。その体質は危険極まりない物だった。中にはその力を行使して、殺人を引き起こす者もいた。大人達はやはりそれらのもの達を『Gray』に隔離した。


 よって大人達はそれを恐怖と差別を込めて『KILL』(キル)と呼んだ。


 大人達は知らなかった。キルたち誰もが不死の力を持っていることを。
 
 『レム』と『キル』と『Gray』とこれらが引き起こした運命は
少年達にとってあまりに残酷なものだった。

 ーそして悲しい事に、俺は廃棄都市『Gray』に居た。今日は俺の誕生日だ。明朝仲間とわいわい騒いだ後、俺は仕事にでた。
 今日から十六年前、何がおこったかも知らずに、そして何が始まるのかも知らずに。そして、大切な人が危険にさらされる事も知らずに。


運命の歯車は、静かに回りはじめる……。

 




Act.00 

September 26 [Mon], 2005, 23:49
(Chapter One LEMSIDE)


<Act,00>

「ね〜、知ってるぅ?」
「ぁにをだよ!まだ言ってネェのに知ってるとか聞くなよ」
「じゃあ〜、知りたい?」
「……、なにをだよ」
「私のこと〜」
「はぁ?言いたきゃ言えよ」
「じゃあ、言うよ。私、多重人格なんだー」
「はぁ?」
「だーかーら。私は、あんたのつきあってる『カエデ』じゃないの」
「じゃあ……、あんたは誰だよ?」
「え?私?」
「そうだよ、あんただよ」



音。赤い光。悲鳴。

「早く言えよ」
「言えばいいんだな?カエデ」
「は?」

『俺の名前は……、ア……』


戦争終結。世界消滅。

どうやら、俺らはココに隔離されたらしい。

へぇ、じゃあ何をやってもいいんだな?

殺人、薬、強姦、恐喝、犯罪……。

決めた。俺はここに新しい街を創ることにしよう。


名前は……『Gray』



そうだ、誰もが恐れる存在『能力者』達にも名前を付けてやらなくちゃな……。


『Kill』にしておこうか。ヒャヤハハ、そのまんまだなオイ!



あとは……、『Lem』放射能含んだのろわれた子供。




さぁて、始めようか。



俺たちのゲームを。

Act.00 

September 26 [Mon], 2005, 23:53
(chapter one KILLSIDE)
今から十六年前ー壮大な計画が実行されると決定した


ー場面は変わり十六年前ー
 薄明かりに照らされたその白い建物から、また新しい命の息吹を感じた。それを主張するかの様に声を張り上げて泣いている。建物に入り、奥に進むと右側に黒い扉があった。そこから、はっきりと声が聞こえて来た。
ーここだ。

 突然、女の叫び声が聞こえて来た。絶叫。廊下に響き渡るほどの。
 「何するの!」
 その声に驚いて、中へ入ろうとドアノブに手をかけた。しかし、中から鍵がかかっているらしく、開けることはできそうにない。
 「どこへ持っていくの!?私の、子‥‥」
 中から、別の声が聞こえて来た。低い、男の声だ。
 「うるさい‥‥。殺しはしない」
 「やめて!あなた!」
 ガチャッ 突然、内側から鍵が開けられた。そのまま、中へ入った。肩に、ライフルを担いで。女は驚いたように口を半開きにしている。突然、ドアが開けられたのに驚いたのか、赤ん坊が泣き出した。
 男は夫とは思えないほどの冷たいまなざしで女を見下ろした。

 「殺れ」
 男の声は、冷たく男の目は、氷の様に冷酷。
 そうして、自分に課せられた任務を実行した。

 男は布にくるまれた赤ん坊を抱いて、部屋から続く薄暗い廊下をくつのかかとを『こつこつ』と不気味にひびかせながら歩いている。少しすると、乾いた「パンッ」という音と何かの悲鳴が聞こえたのは気のせいか。赤ん坊は相変わらず泣きさけんでおり、その声が廊下に響き渡った。それがよけいに不気味さを増した。
 

 やがて、男は大きな扉の前でぴたっと止まった。そこには『会議室』と書いてあり『会議中』という札が扉の横に下がっていた。中からは人の気配がして、騒がしい。男は扉を開いた。
 そこには、十二人の幼い少年少女(十〜十二歳くらい)がそれぞれの椅子に座っていた。男が入ってくると、ざわめきはおさまり、一斉に男に視線が集まった。一人の少女が男を睨みつけた。その目の中には、雷形の傷があった。それが、金色に光った。しかし、何かを抑えるかの様に手に手錠と鎖がついていた。それに気付いたのか、隣に座っていた少年が何か声をかけている。少女はそれを無視して、男をにらみ続けた。くさりが「じゃら」という音を立てた。すると突然少女に電流が走った。

Act.01 

September 26 [Mon], 2005, 23:59
Act.01


 きれかけの蛍光灯に灰色の蛾が群がる様にして集まっている。その様子はまるでこの街『gray』のよう。光を求め、住む場所を求め、やってくる世界に捨てられた子供達のよう。おれは片手にビニール袋を下げ、口笛を吹きながらアパートの階段をのぼった。階段はギシギシと音を立てて、おれがのぼるのを嫌がった。夕闇で目がまぶしい気持ち。今は夕方。Grayに上ることのない満月。鎌みたいな三日月が俺達とGrayを夜の闇から照らし出す。
 
 今日はおれの十六歳の誕生日。まだ、この世に来てから十六年。生まれたての、ヒナ。
 誕生日、毎年のごとく飲み明かし。ビール、ワイン、アルコール‥‥何でもあり。ボーリングに行って、カラオケで馬鹿騒ぎ。王様ゲームでおれのほっぺたは口紅の跡で一杯だ。
 何?十六歳で飲んでもいいかって?そんな馬鹿げた法律はこの都市にはない。かつて、この世界に太陽と光があった頃そんな法律がらしいが、俺達にはそんな事は知る由もない。そもそも、おれはあまり誕生日という物に関心がない。他人が教えてくれるまで、誕生日だって気がつかなかったんだ。
 
毎年、年をとるおれ。
 
生まれたときから死に向かってあるいている。そんな人生。でもおれは、このおれをこの世界に産み落としたカミサマに感謝なんかしちゃいない。むしろ、感謝するのはGrayという廃棄都市で一生懸命育ててくれたマスターとくされ縁の仲間達だけだ。
 

Act.01 

September 27 [Tue], 2005, 0:03
 
 さびてぼろぼろに塗装がはがれた扉の前までおれは歩いていってその扉を強くノックした。そのおかげで、塗装がぼろぼろと剥がれ落ちて、おれの足下に落ちた。
「ケイー。俺だよ。開けろー」
 すると中から面倒くさそうな返答がかえってきた。
「あーいー言葉を言えー。俺の英名はジョン・K・コーネイリスだー」
 あいつ、酔っていやがる。おれは思い切り塗装のはがれた扉を蹴った。扉が吹っ飛びそうな勢い。
「ヒャア!!」
 中に居る声の主が、驚いて叫びをあげた。
「いいかげん、酔いをさませよ。酒に弱いくせに、ノリで何本を飲むから‥‥ったく」
 おれは思い切り(それも中に居る主に聞こえるくらいに)ため息をついた。肺の中の空気が全部ため息に使われて、過呼吸になるくらいにね。
「ジョン君‥‥、この扉を吹っ飛ばされたくないなら、おれをさっさと中へ入れろ」
 扉がゆっくりとキィ‥‥と外を恐れる様にして開いた。おれは中へ入った。

  (現在時刻 午後六時四十二分零六秒)

Act.01 

September 27 [Tue], 2005, 0:05

「よっす、ケイ。マチいる?」
 部屋の中はガラクタばかりで、しかも狭かった。ガラクタの中はタイヤやパイプ、いろいろな精密機械が山積みになっておりゴムの焼けた様な嫌な臭いがした。こんな所に、よく住めるものだ。そのガラクタの山の中からひょこっと男が頭を出した。さっきの声の主、ジョン・K・コーネリウスこと、『ケイ』だ。黒髪で、鼻柱に三日月の傷跡、右耳に緑色のピアス、左耳に赤いピアスのこんな所に住んでいるとは思えないくらいのおしゃれさん。ちなみにきれい好き。彼曰く、片付けるのは面倒くさいらしい。そして、酔っていなければ、普通の、いや少し人よりか冷めた性格なのだが、酔うとさっきのように、凄いことになってしまう。ふざけていたせいかケイの酔いはさめていた。
「いるよ。そこの戸棚の近く」
 ケイはガラクタの山の少し先にある棚の辺りを指差した。そのあとすぐに、またガラクタの山の中へ、ピアスの頭を引っ込めてしまった。
 

「仕事して来たの?」
 ケイがガラクタの山の中で何かを探しながら聞いた。
「もちろん、しかも今日は大型の武器運び。Grayの外へのな。気付かれたらどうしようかとおもったよ」
「そのまま、島流しにでもあえばいいのに」
「なんかいった?」
 おれはケイに向かって近くにあった手ごろな機械の塊を投げた。「あいたっ!えぇあっ!」とヒットしたのかケイが何かうめいていた。
 Grayでは、武器の取り扱い及び戦乱等を起こす物はいっさい持って来てはならない。つまり、平和主義というやつ。おれのやっている仕事は属に裏の仕事。そして、ここにいるケイも裏の仕事をやっている。ケイの場合は、裏の仕事の情報を見つけけ、提供者に提供する仕事。どちらにしても、見つかったら不味いのだが。Grayで普通の仕事‥‥例えばGrayの清掃とか?いや、おれは普通の仕事というものを知らない。とにかく、ここでは仕事をしなければ死ぬ。そんな弱肉強食な街。世界から捨てられた街。ここはきっと一番はじっこにあるんだろうな。

 

Act.01 

September 27 [Tue], 2005, 0:08
 部屋の隅では、一人の少女が小鳥の様に丸くなって静かに寝息を立てていた。おれがガラクタの山をかき分けかき分け、近くにきても、ぐっすりと眠っていた。ガラクタ島のお姫様、王子がお迎えです。なんてな。
「マチ、起きろ。帰るぞ?」
 おれが声をかけても起きる気配さえ見せなかった。それどころか、寝返りを打って、何か寝言を呟いていた。
 その様子をおれは見て少し笑んだ。もう一度、同じ台詞を言った。これも、意味がなく同じ様に寝言をつぶやき、寝返りを打った。おれは、声をかけるのをあきらめ、肩を軽く叩いた。小柄できゃしゃな肩。これでもおきなかったら‥‥、キスでもしてやろーか?白雪姫。
 がばっ っと突然が起き上がった。ビックリした様に目を見開き呆然としている。おどろく眠り姫。おれのことを狼でも見る様な目つきで見やがる。こげ茶色の髪はぼさぼさで、櫛でといたほうが良さそうだ。ふいに、おれのほうに顔をる。手で、空中に字を書いてみせる。慣れた手つきで、逆十字の傷がついた痛々しい、白い手。
(おはよう、トキ)
 空中に書いた字はそう読めた。おはよう、は朝の挨拶。トキはおれの名前。誰がつけてくれたのかは、覚えていない。
「あはよう‥‥じゃねーよ。もう、日が暮れちまったよ。全く、寝付きだけはいいんだよなー」
 マチは困った様に笑った。同じ様に、空中に文字を書いた。
(そんなことないよー)
 おれはその困った顔を見てまたしても笑ってしまった。お間抜け姫サマ。マチは、声が出ない分表情に感情が出やすいほうだ。
「とにかく、寝るんだったら部屋で寝ろ!部屋で!」
 
 

Act.01 

September 27 [Tue], 2005, 0:11

遠くから、だれと〜?、という眠そうな声が聞こえて来た。女の声で、トーンは高めのソプラパート。
「おひさ〜、トキ!マリヤでーす」
 ガタクタの山をかき分けて出て来たのはマリヤ(自称?)という少女(見た目はおれ達と一つ違うとは思えないほど大人びていた。)だった。しかも、酔っていた。片手にはビール缶が握られている。
「マリヤ!久しぶりだな?いつ帰って来たんだ‥‥ってか、なんで帰ってきたんだ?」
「久しぶりにgrayの風にでも触れにこようと思ってさ。里帰りってやつ?2ヶ月、長期休暇とってきちゃった。しかも、無断〜!」
 それでいいのか。騒がしい小人。
 マリヤはgrayの外で仕事をしている。トキやケイなどgrayの中で裏の仕事をしている者は沢山いるが、外で仕事をするものは数えるほどしかいないだろう。
「久しぶりに四人集まったんだしさ。お茶でも飲まない?あ、そーいえば、トキはもう16歳だっけ?」
「昨日から、な」
 マチがじっとおれのほうを見ている視線に気がついて、マリヤは話題を切り替えた。
「ごめんね、じゃっ‥‥お茶は今度しよーね。私も、ケイに久しぶりにあったんだし‥‥」
 マリヤはちらりとマチの方を見て、ウインクした。マチはにっこりと笑った。
「よし!じゃあ、俺達は帰るか!いくぞ、マチ」
 

 俺達は手をつないで、ガラクタの山の上を危なっかしい足取りで歩いて行った。そして、やっと扉の前に来た。
「じゃあな。また明日、仕事の情報をヨロシクな」
「あぁ、またな」とケイがガラクタの山の中から答えた。

 ずっと平和と言う名の日々が続くと思っていた。その時が来るまで。

 おれの頭の中に、妙に「またな」という言葉が強くのこった。おれ達の手は重なって歩いて行った。おれの右手の甲に、彼女の左手の甲に。手には二人とも、お揃いの‥‥覚えのない逆十字の傷跡があった。その傷跡が、俺達二人と仲間達とGrayを運命の歯車の中へと巻き込んでゆくのであった‥‥。
2005年09月
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