ドゥカティといえばトレリスフレーム。トレリスフレームといえばドゥカティ・・・
と言われるぐらいドゥカティはトレリスフレームにこだわってバイクを作っています。スーパースポーツもネイキッドもモタードもすべてトレリスフレームです。
トレリスフレームは丸パイプを溶接し鳥の巣のような組み合わせで構成されています。デザインを重視しつつ性能も満たす素晴らしいフレームです。
バイクにはたくさんの配線があります。通常はこれら配線をフレームにゴムバンドやタイラップで固定しています。ドゥカティも例外ではなく、トレリスフレームのあちらこちらにバンド留めしてあります。
昔はこれでもまったく気にならなかったのですが、最近のドゥカティは生産効率をあげるためにフレーム背面などに収束のためのハーネスがあらかじめ取り付けられています。副産物的(?)にまったくバンドが留められていない美しいトレリスフレームを手に入れることができました。
しかしこれはとても大きなことです。デザイナーはケーブルやそれを留めるバンドをデザインの一部には含めないですからね。
ドゥカティは非常に芸術性の高いバイクだと私は思っています。
このドゥカティにETCやセキュリティアラームそしてシガー電源を付けていくとせっかくのデザインをスポイルしていく可能性があります。よって配線の取り回しや固定などの処理が非常に大きなファクターとなります。
前置きはこの辺にして、実際に私のMONSTER696+に施した後付配線を例にとって更にトレリスフレームについて話を進めていきましょう。
まず後付配線の基本はコルゲートチューブでおこないます。
これは配線を保護するためともう一つ大きな理由があります。それは既設配線との差別化です。
既設配線に抱き合わせて配線してしまうと後にどれが後付配線か不明確になり、なにかしらの対応が発生したときに不都合となることが懸念されます。それとコルゲートチューブで処理しておくことで万が一の際に新設ケーブルを通線できる可能性があるのです。
しかしコルゲートチューブで配線することの弱点があります。それは径が多くなることです。簡単に言うと裸線より太くなるのです。
これを美しきトレリスフレームに収めるために基本として既設ハーネスに友留めします。配線の基本となります。
MONSUTER696の場合は写真@〜Bのルートで既設ハーネスが存在します。
私の場合はETCとセキュリティーアラームとシガー電源を後付しています。
写真@のルートにはETCのアンテナケーブルとパイロットランプケーブルそしてセキュリティーアラームの電気系を制御するためのケーブルとパイロットランプケーブルを配しています。そのためとても太いコルゲートチューブとなっています。既設配線とのバランスを考え既設ハーネスに友留めします。バランスが悪いとリアフレームの三角窓からコルゲートチューブが顔を出してしまいます。
写真Cではタンク上部に位置するセキュリティーアラーム用のパイロットランプを分岐します。残りのケーブルは車体左側に横断させます。燃料タンクを外す必要があるので、ショップによってはこの作業を面倒くさがってやりません。最後まで同じ側で配線してしまいます。結果、不用意にフレームにバンド留めするという行為が発生してしまいます。ちなみにこの横断フレームには既設ハーネスがないのでタイラップで留めていきます。
写真Bは既設ハーネスは中間のトレリスフレームにあるのですが、既設ケーブルも太いものが取り付けられておりとても太い後付のコルゲートチューブは留められません。留めても見えてしまいます。
そこで写真Dのように上部のトレリスフレームと平行して留めています。しかしこの部分には既設ハーネスがないので、ちょうどその脇にあるエアクリーナーボックスに配線留め金具を取り付けて処理をします。ここからはバッテリーからコルゲートチューブ処理したシガー電源用のケーブルがあります。プラスとマイナスのケーブルのみなので細いコルゲートチューブで処理をして燃料タンクカバーの内側に配線留め金具を取り付けて隠蔽配線しました。そうそう、あとトレリスフレームの上部を通した理由は、セキュリティーアラームの電気系接続のコネクタがフロントショック取り付け上部付近にあるためです。
写真Eはシガー電源用のフューズボックをフロント電気系のコネクタと並列的に配置し違和感なくまとめました。これなら万が一ヒューズが切れても簡単に交換することが出来ます。
これらによってトレリスフレームの美しさを崩すことなく、これ以上ないだろうというぐらいのたくさんの配線を取り付けることが出来ました。
※掲載の写真は必ずしも配線後のものではございません