母のこと 

October 25 [Sat], 2014, 8:43
私の母は、3年前に、ガンで亡くなった。
こうやって文字にすると、
「3年前に」「亡くなった」とわかるのだけど、たぶん私は未だにこのことを理解してない。

バチあたりなのかもしれないけど、
お仏壇に手を合わせることも、お墓参りをすることも、義務としてするけれど、いつも違和感がある。
それはまさに「そこに私はいません」状態。
じゃあ、母はどこにいるんだろう。
もう、どこにもいない。

3年前のあの日から、私は真っ暗なトンネルに入ったまま、前に進んでいるのか、後ろに進んでいるのか、それさえわからず。出口も見えず。

いつかはお別れの日がくるのはわかっていたけど、こんなに早く、こんなに急にくるなんて思ってなかった。

春が来ると、花が好きだった母を思い出す。花を見るたびに、母はもういないことを思い出す。
夏が来ると、働き者だった母を思い出す。いつも汗をたくさんかいて家事をしたりしていた。
秋が来ると、お菓子の新作や期間限定が好きだった母を思い出す。いつも嬉しそうに「こんなの見つけたよー食べてみようよ」と言っていた。
冬が来ると、母と夜道を散歩したことを思い出す。冬の田舎の空はきれいで、私はその空と空気が大好きだった。

私は、わがままな娘だった。
取り柄もとくにない、平凡な娘だった。
それでも母は、私を「自慢」だと言ってくれた。

何も言えなかった。
「ありがとう」も「ごめんなさい」も。
何もしてあげれなかった。

この後悔が、トンネルの正体なのかもしれない。
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