『アダムとイヴ』ゲーム解説(創造編)

November 04 [Fri], 2011, 17:01
オリジナル新作『アダムとイヴ』へのたいへん多くの反響、ありがとうございます!
→前回の記事はこちら

さて、今日は気になるゲーム内容のご説明を。

これ以上ないほどシンプルな協力ゲームなので、覚悟してください!



1.まず、男女のプレイヤーがそれぞれ専用の山札「アダムセット」と
  「イヴセット」を持ち、よくシャッフルしたうえで、手札として
  5枚ずつのカードを持ちます。

2.女性が自分の手札を0〜5枚捨て、同じ枚数を山札から補充します。
  (捨てたカードはテーブルに並べ、相手に公開します。)

3.男性が自分の手札を0〜5枚捨て、同じ枚数を山札から補充します。
  (捨てたカードはテーブルに並べ、相手に公開します。)

4.2〜3を5回繰り返します。

5.最終的にできた2人の手札を公開し、互いに共通の役
 (ポーカーでいうワンペアとか、スリーカードとか、そういうもの)
  ができていれば成功!できていなければ失敗です。

6.成功した場合は役に応じた点数を獲得。
  失敗すればここでゲームは終了です。

  これを(連続で成功できれば)最大3ラウンドおこない、100点を目指しましょう。
  終了までに獲得できた【点数の合計】%が二人のプレイヤーの相性でもあります。



えっ?それだけ?

という声が聞こえてきそうですが、これが「創造編」
『アダムとイヴ』の入門モードです。


そもそも『アダムとイヴ』は、

「恋人、奥さん(旦那さん)がめんどくさがってゲームにつきあってくれない」

というボードゲーム好きにありがちな悩みを解消するための
もっとも初めての人を誘いやすいゲーム がテーマのひとつなので、
最初のハードルは低ければ低いほどいいのです。


相手をやりこめる対戦ゲームでなく、協力ゲーム形式を選んだのも同じ理由によるもの。

これならば熟練ゆえに対戦相手としては煙たがられがちなゲーマー諸兄も
「あら、味方になると、なんて頼もしい人」
と評価アップにつながることうけあいです。



さて、そんなわけでゲームの内容に戻りますと、つまり「アダムとイヴ」は

男女2人がそれぞれポーカーのようなカード交換をおこない、
2人の手札に共通した役をつくる協力ゲーム


ということになります。

ふつう協力ゲームというと、「パンデミック」「禁断の島」「スコットランドヤード(刑事側)」のように
あくまでゲーム中の手数/行動力/固有能力に<協力の意義>が持たされているゲームが多く、
実は人間が複数いる必要がそんなにないのですが、

このゲームはドイツ系対戦ゲームの特色のひとつである心理戦の要素を
協力ゲームに持ち込むことにより、「相手の心情を察する」という協力のかたちと
人間&人間で協力するならではの面白さを追求したものともいえます。


会話に頼らず、捨てられたカードから相手の意図を想像しあうことで、
「どれだけ互いの心が通じているか」をシミュレートできるわけですね。



実際に遊んでみると、そのシミュレーション性たるや恐ろしいほどで、
相性や考え方が合わない人とはマジで合いません。

「なんでそこでそのカード捨てるんだよ!」
「自分勝手ばっかりしてないで、察してよ!」


という愁嘆場を演じることになります。


逆にお互いのことがよくわかっている同士だと、

「ここでこのカードを捨てるということは、俺にこうして欲しいんだな?」
「さすがあなた、よくわかっているじゃない…フフフ」


と、愛の劇場を楽しむことができます。


さあ、あなたと一番相性のあう知人は誰なんでしょうか?
もちろんそれは本当は異性とは限りませんよね…世の中にはいろいろな愛の形がありますし。



「でも、ここまで単純だと俺はさすがに物足りないんだけど…」
「うちは夫婦二人ともガチゲーマーだから、そういうニーズはあんまりないんだけど…」


うんうん、そういう方もいらっしゃるでしょう。それもゲームへの愛だと思います。
いろいろな愛のかたちを許容する、それが『アダムとイヴ』ですよ。


というわけで次回は、『アダムとイヴ』のメインモード「楽園編」をご紹介します。
「創造編」のストレートな共同作業が、「楽園編」ではどんな性格悪いゲームに変わるのか?
ヒントは上の絵です。

おれたちの本当の戦いはこれからだ!

(渡辺)
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ドロッセルマイヤーズ ボードゲームマートなどを運営する、株式会社ドロッセルマイヤー商會です。


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◆構成員◆

 渡辺範明
ゲームプロデューサー

ゲームという遊びの「わざわざ」感に注目し、そこに人間の「業」を感じて嬉しくなる業好き。

業好きが高じてゲームプロディースを生業としつつ、その実践の場としてドロッセルマイヤーズ ボードゲームマートを開業。

元 株式会社スクウェア・エニックス


 真城七子
作家

遊びとフェティッシュをテーマに西洋史の無駄部分を収集/解釈/編纂する特殊作家。
主な著作は『宮廷マダムの作法』

ドロッセルマイヤーズ ボードゲームマートでは、副店長と世界観構成を担当。

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Twitter: nanakomashiro

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