dreamless 

May 28 [Sun], 2006, 16:58
夢、それは大切なモノなのですか?

1、夢なんて

「香君、今週は夢を見れた?」
真っ白な壁に真っ白な床
目の前の椅子に座る真っ白な白衣を着たピグミークローン
「いえ、とくには。」
そしてそっけなく返事を返す自分
真横にある鏡が覚めない夜のような紺色のスナイロユンクを映し出している
「夢をみないっていうのはいけない事ですか?」
俺はどうでもよかったけど
心配性な飼い主の事だ
「うーん。いけない事ではないけれど、そんなに気になる?」
「いえ、別に。」
そっぽを向いてどうでもいいという顔をした
「別に気になりもしません。」
その言葉に先生は少し難しい顔で苦笑する
「夢をみなくなったのはいつ頃から?」
「1年前からです。」
「夢をみなくなった前になにかショックな事でもあった?」
「・・・・・・・・いえ、とくには。」
少し戸惑って答えた自分に驚いた
何もなかったはずだ、それなのにこの抵抗はなんだろう
「本当に?」
「・・・・はい。?」
先生のダメ押しに少し疑問をこめて答えた
カチッ
異様なまでに時計の針の音が大きく聞こえた
5時を示す鐘の音が耳にキンキンと響く
頭が痛い
「そう。じゃあ今日はこれまで。お疲れ様。」
軽くお辞儀をしてから真っ白な部屋を後にした

病院の古ぼけたドアを開ける
優しい風がやわらかに外へと迎え入れた
夕焼けが沈んでいく様子が妙に綺麗にみえる
不思議な感じが体中を包んだ
「頭痛っ・・・・帰ってすぐ寝よ・・・・・。」
ついさっきの先生の顔が頭をよぎる
「・・・なんだったんだろ・・・妙に先生駄目押しして・・・。」

「それは香の1年前を知ってるからだよ。」

間近に声がした
慌てて後ろを振り返る
しかし声の持ち主は見つからなかった
「なんでそんなに顔色が悪いの?」
顔を真正面に戻したとき声の持ち主が姿を現した
にっこりと笑顔を保ちながら真っ白なオオツノワタケが言った
「あんた・・・誰?」
少し警戒しながら後ずさりした
「そんなに警戒しないでよw」
気づけばオオツノワタケの手が顔に触れていた
「ん?あれー。覚えてない?」
へんなやつ・・・
「俺はBallad。」
「はっ!?」

「Balladだよ。」
クスリと笑いながらオオツノワタケが耳元で呟いた

体が動かない
その名前を聞いたとたんなぜだか体が凍りついたように動かなくなった

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dreamless 

May 27 [Sat], 2006, 17:04
夢・夢・夢

けして残るモノじゃない

いつかは儚く消えるモノ

夢なんて見ない、夢なんて追わない

いつかは消えてしまうから

あなたの大切なモノ

それは命ですか?

希望ですか?

それともただ一人の人ですか?



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