きっとあたしはあんな風に、黒い星になって君の目に輝くから・・・ 

April 18 [Fri], 2008, 1:23
あたしが自分を表現する言葉の中で一番使うのは”醜い”という言葉。
それはもう、小学五年生のころには定着していた。
毎晩、寝る前に今日自分の感じた感情を思い出して、自分の醜さを確かめてみる。
”みんな大嫌い” ”みんなあたしを「可哀相」と見下してる” ”馬鹿にしないで” ”デブでブスなあんたさえも、あたしより偉いんだ? ”そうだね。あたしはこのクラスで一番頭が悪いよ” ”あんたのせいであたしはみんなに虐められるんだ” ”明日、学校に行ったらみんな教室の床で血を流して、死んでいればいいのに・・・”
グロテスクで、憎悪に満ち溢れている感情を形取る言葉たち。あたしの心が涙を流す。
緋い緋い、涙を流す。
屈辱感、自己嫌悪、誰もがあたしを嫌いであるという確信。
恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い
助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
哀しいよ・・・

ひとりぼっちは淋しいよ。誰か、あたしを抱きしめてよ。 いつかテレビで見た井戸から這い上がってくる恐ろしい形相の女の人。幽霊の貴女でもいい。側に来て、隣に一緒に寝てほしいの。
ずっと井戸に閉じこめられていた貴女ならあたしの気持ち、わかってくれるかな?
苦しいね。息が上手く吸えないんだ。ちくちく痛いね。あたしが此処に存在していること、ちゃんと正常な感情を持ってること、哀しいね。
なんでクラスで一番劣っている人間に、いつだってあたしがその役にならなくちゃならないんだろう? 何であたしなんだろう?
みんながあたしを嘲笑う。先生さえも、楽しそうに笑うの。
あたしの身体、汚れてるんだって・・・

廊下ですれ違う笑顔の可愛らしい女の子。あたしと同じ12の女の子。
そんなふうになりたかった。みんなに愛されるために生まれてきた子。
どうか、あたしと、交換してください。
手を伸ばす。その手、振り払われる。
「側に寄らないで。気持ち悪い」
可愛らしいその顔を歪まして嘲り笑う。
あたしの身体、崩れる。

目に映るもの全てが、あたしを殺そうとする。
澄み渡るように晴れた青空の下で
お気に入りの白いワンピースを着て出かけよう。
落下する夕焼け。
「こっちにおいで」
甘美な幻想は、イノセントを黒く染めた。
閉め切った部屋。ねっとりとした異臭
じわじわと、犯されてゆくのは・・・

あったかかった。嬉しかった。優しかった。幸せだった・・・
走馬燈のようにまぶたの裏側で過ぎてゆく過去の遠い記憶。
思い出すだけで、哀しいよ
ママはそこであんなに綺麗に笑ってくれているのに
その目が、哀しい、哀しい、哀しいって
あたしの剥き出しの目から、緋い緋い、血の涙が溢れる

ママ、ごめんね。もう一度、戻りたかったよ・・・



P R
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