加藤被告、酒飲んで自殺図る…「飲んだ酒の種類は?」質問に割って入る裁判長 秋葉原殺傷
2010.07.27 [Tue] 18:10

 《約30分間の休廷を挟み午後3時20分、元派遣社員の加藤智大(ともひろ)被告(27)が再び、東京地裁104号法廷に入ってきた。傍聴席に向かって一礼すると、弁護人席前の長いすに着席。村山浩昭裁判長に促され、加藤被告が証言台の前に座ると、村山裁判長は「では弁護人の方で続けて下さい」と再開を告げた》

 弁護人「車で自殺しようとしたことがありましたね」

 被告「はい」

 弁護人「その日の行動を説明してください」

 被告「朝に、弘前市内のコンビニで酒を飲んで、速度が出せるバイパスに向けて出発しました」

 弁護人「それから」

 被告「その前に、自殺するというメールを青森の友人に送り、母親に自殺をするという電話をしました」

 弁護人「内容は?」

 被告「トラックに車でつっこんで自殺をするといった内容です」

 弁護人「どうして送ったのですか」

 被告「交通事故でなく、自殺ということをはっきりさせるため、あえてメールを送りました」

 弁護人「母親への電話ではどんなことを話しましたか」

 被告「これから自殺するということを伝えました」

 弁護人「反応は?」

 被告「何か言っていましたが、途中で切りました」

 弁護人「どうして電話をかけたのですか」

 被告「青森の友人と同じで、事故でなく、自殺ということをはっきりさせるためです」

 《弁護人は、加藤被告が自殺しようとした経緯について質問を続ける》

 弁護人「酒を飲んで車を運転したことはこれまでありましたか」

 被告「ありませんでした」

 弁護人「どれぐらい飲みましたか」

 被告「缶で1本か2本です。お酒が弱いのでかなり飲んだ方になります」

 《村山裁判長が質問に割って入る》

 村山裁判長「(飲んだ)お酒の種類は?」

 被告「カクテル的な甘いお酒です」

 弁護人「弘前のバイパスに向かって、その後は?」

 被告「決意して、いよいよこれからという時にメールの着信があり、気になったので車を止めようと思いました。Uターンしようとしたところ、縁石に車をぶつけて走行不能になりました」

 《被告が事故を起こした状況の質問が続く》

 弁護人「走行不能になり、自殺の考えは変わりましたか」

 被告「あきらめず、応急修理をしてもらおうと考えました。レッカーを呼んで、ディーラーに車を持って行き、一時的に走れるようにしてもらおうと考えました」

 弁護人「何のために」

 被告「もう一度自殺するためです」

 《自殺に対する執着心を感じさせるが、結局、ディーラーに車の修理を断られたという》

 弁護人「何を考えたのですか」

 被告「自殺をあきらめることになりました」

 弁護人「この車を使うこと以外は考えなかったのですか」

 被告「考えませんでした」

 弁護人「なぜ?」

 被告「メールで予告しているし、それ以外の方法で自殺するわけにはいかないと考えました」

 《その後、加藤被告は事故車を実家に移動させた》

 弁護人「実家に帰るのは何年ぶりでしたか」

 被告「短大を卒業して以来、3年ぶりぐらいになります」

 弁護人「母親に会って何と言われましたか」

 被告「『良く帰ってきたね』と」

 弁護人「他には?」

 被告「『ごめんね』と言われました。おそらく自分の幼少のころにしたことを謝ったのだと思います」

 《加藤被告は母親の話になると、ずっと膝の上に置いていた手で顔をかくなど、少し落ち着きがなくなる様子をみせる》

 弁護人「何に謝ったのですか」

 被告「はっきりしませんが、そう感じました」

 弁護人「言葉以外は」

 被告「ハグされました」

 弁護人「抱きしめれたということ?」

 被告「はい」

 弁護人「物心ついてからハグされた記憶は?」

 被告「覚えがないです」

 弁護人「今後について何か言われましたか」

 被告「『家にいていい』と言われました」

 弁護人「この日、自殺をしようとしたことについて話しましたか」

 被告「一度精神病院にいってみたいと話しました」