チョコチップクッキー

September 18 [Tue], 2012, 16:37

静かな土曜日の朝早くに、ドリーはパンを焼いていた。
バジル、ローズマリー、ミント。
三種類のカンパーニュだ。
  
薄力粉と強力粉、 ぬるま湯、塩、砂糖、イースト、ミントの葉、全部混ぜたら、
静かに正確に捏ねていく。
 
丸めて一度目の発酵。
 
二倍くらい大きくなったら丸め直して、
二度目の発酵。 
 
オーブンを温めて、30分じっくり焼く。
 
パン作りは朝がいい。 
オーブンからいい匂いが漂ってきて、
そんなとき、
慌ただしい日々の朝よりも
素敵な一日が始まる予感がする。
 
 三種類のパンを焼き、
その間に黄色いかぼちゃのスープと、
 目が覚める元気な野菜のシャキシャキサラダを作る。
 
 
そして、 丁寧に豆を挽いて入れたコーヒー。
朝は、飲みやすくて後味のすっきりとしたものがいい。 
 
 
大きなピクニックのバスケットに全部詰め込んで、
さらにバターやパンナイフ、お皿にフォークとスプーン、コーヒーを入れたポットとマグカップとお砂糖とミルク、ブランケットを用意する。
 
 
 
ドリーは今、この前メリエルに頼まれたピクニックの準備をしている。
 
「さぁ、出来た。あとは…忘れているものは無いかしら。…… 。
  あ!そうだった。チョコチップクッキーを入れなきゃ。」
 
焼きあがって冷ましていたクッキーを
ペーパーバックにいっぱいに詰める。
手をめいっぱい広げても、それよりも大きなチョコチップクッキー。 
皆さんはもちろん、誰が食べるのかはお分かりだろう。
 
 
ドリーは全部の荷物を抱えて、メリエルとの待ち合わせ場所に向かう。
 
廊下へ出るとすぐにリーマスをみつけた。ドリーに気がついたリーマスはこちらへかけて来て、彼女が抱えているバスケットを代わりに持つ。

 「おはよう!わぁすごい荷物だね!僕が持つよ!」
 
 「おはようリーマス!うん、ありがとう。」
 
メリエルたちとのピクニックが楽しみなのか、とても機嫌がいい。
 
 「ねぇドリー、今日は大きなチョコチップクッキー、いっぱい焼いたの?」  

リーマスは抱えているバスケットの匂いをくんくん嗅いでいる。
 
「もちろんよ!食べきれないほどたくさん焼いたのよ?」

リーマスがおはようのあと一番に聞いてきた質問に
ドリーは微笑ましく笑い、先ほど廊下で偶然会った理由を彼女は知った。
 
「ふふっ。皆でするピクニック、すごく楽しみね!きっととても楽しいわよ?」 

二人の足取りが初めよりも軽やかになっている。
皆との待ち合わせ場所まで、あと少し。 
 

二人並んで廊下を歩きながら、
いつも怒ってばかりな彼の噂をする。
 
 
「シリウスはちゃんと起きれたかしら?」 
 
「さあね。いつも通りだよ。きっと、コーヒーしか飲めないんじゃないかな?」 
 
「あらどうかしら?噂をすれば、ってよく言うじゃない?」
  
「はははっ!そうだね!」 
 
 
 
さてさて、噂の彼は間に合うのでしょうか?
 
 
 
 
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:dolie
読者になる
2012年09月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/doriee/index1_0.rdf