「35mm換算」って何?

December 05 [Mon], 2016, 10:05
カメラのカタログを見ていると、「35mm換算」っていう言葉が出てきますね。
例えば「超広角19mm※レンズを搭載。  ※35mmフィルム換算。」とか。
これはひと昔前までカメラの記録媒体だった35mmフィルムを指していて
35mmフィルムカメラに焦点距離19mmの超広角レンズを装着した時と
同じ位の画角で撮れるレンズを搭載していると言う意味ですね。

35mmフィルムというのは通称で、正確には135フィルムと言いますが
35mm幅のスチル写真用カートリッジ式フィルムだったので、35mmと
呼ばれてました。

では何故今更、昔のフィルムの事が出てくるのかと言うと、35mmフィルムは
世界で最も一般的な規格だったから。
勿論、より高画質用にもっと大きいサイズのフィルムもありましたが、
一般人からプロまで、35mmフィルムほど幅広く愛用されたフィルムはありません。

つまり、どこのメーカーのカメラを使おうが、一眼レフだろうがコンパクトカメラ
だろうが、同じ35mmフィルムを使っているから、レンズの焦点距離が同じ物なら
同じ画角の写真が撮れていたのです。
なので、フィルム時代のおじさんなら、24mmレンズと言われれば
「これ位の広角な写真が撮れるな」とか、レンズの焦点距離の「mm」を見れば
瞬時に画角がイメージできたのです。

で、時は変わって現代のデジカメは !!と言うと、フィルムの代わりになる
撮像センサーのサイズはバラバラ。
センサーのサイズがバラバラと言う事は、例えばセンサーサイズの違う
一眼レフカメラがあるとすれば、同じ焦点距離のレンズで同じ条件で撮影しても
画角が違ってくるという事です。

現在1番サイズの大きいセンサー(今回は中判デジタルは除きます)は、
「フルサイズ」と呼ばれる物で、35mmフィルム(36mm×24mm)と
ほぼ同サイズ。
次に一般的なのは、ほぼほぼAPS-Cサイズ(23.7mm×15.7mm)。
この2つを比べてみると・・・・・・

この2つの一眼レフに、同じ50mm標準レンズを装着して撮影しても
APS-Cカメラの映像はフルサイズカメラの1.5倍ほど画角が望遠に
なるので、焦点距離で言えば50mmレンズを装着しているのに、フルサイズカメラに
75mmの中望遠レンズを装着した映像と同じ画角になります。
なのでAPS-Cセンサーのカメラの場合、50mmは標準レンズ

フルサイズカメラと35mmフィルムカメラは同じなので換算の必要は無いですが
APS-Cカメラは「75mm※レンズを装着。  ※35mmフィルム換算」となります。

たとえば、カメラの本体とレンズが同じ仕様で、フイルム、フルサイズ
APSの3種類があって、
canvas2_201612050942181f7.jpg
レンズから届いた画像が、これだとすると・・・

35mmフィルムで撮影して、写真プリントしたら・・・
7.jpg

フルサイズ・センサーは 35mmフィルムと同じサイズなので
出来上がった写真も同じ。
8.jpg

APSはセンサーのサイズが小さいので、出来上がりの写真は
アップになっちゃいます。

9.jpg

コンパクト・デジカメになると更にややこしくて、センサー・サイズは勿論
レンズも極小になり、結果的に焦点距離も極短になるので
本当に35mm換算してもらうか、実際にそのカメラを使ってみないと
判らない世界ですね。
まあ、その最たる物が携帯電話のカメラでしょうか・・・・・