筑波山系A 

June 09 [Tue], 2015, 22:22
僕の家の真後ろに通称弓弦山(ゆづりやま)と呼ばれる山がある。三方を山に囲まれたやさとの山を「C」の字で表すと、前回コラムに書いた愛宕山はCの書き始めの部分にあり、難台山はそのすぐ左。筑波山はちょうど中間地点にあって、弓弦山は最後の終わりの部分にあたる。今回はこの弓弦山を歩いた、という話。


話としては、ただ家の裏山を歩いた、というだけの話なのだが、これがどうもそう簡単には終わらせられない事情があった。というのは、まずどれが弓弦山なのか、分かるようで分からないという事があった。「通称」と書いたように、弓弦山は正式名称ではない。尾根のこちら側の弓弦集落の人は弓弦山と呼んでいるが、反対側の半田集落の人は半田山と呼んでいるのだ。正式名称がない山は当然、検索しても情報があがってこない。よってどこから登れるのかも分からない。もちろん適当に登れそうな所から入れば登れなくもないだろうが、いくら低いやさとの山とて、地図も情報も何のあてもなく登るのは心細い。
(後に判明した弓弦山)

加えて、弓弦の人はその弓弦山の隣にある浅間山(せんげんやま)を管理していて、夏場に草刈りをしたり、山で年越しする風習も続いているのだ。小さなほこらしかないとは言え、コノハナノサクヤヒメを祀っているだけあってさすがの浅間山。そういう訳で弓弦の人ですら弓弦山はスルー。弓弦山がそんなに存在感のない山という訳ではない。高さは350mで浅間山と同じ位あり、山頂もなんとなくだが分かる。やさとにはもっと低いのに名前がある山もある。なのに完全スルーされ、どこから登れば良いのかもよく分からない。そんないくつかの不思議が、ただの裏山登りを難しくさせていた。


そんな謎を一つでも解決したいと、浅間山の隣にある雪入山中腹にある「雪入ふれあいの里」というかすみがうら市が運営するネイチャーセンターを訪れた。(ネイチャーセンターとな!そんなの石岡にはない!!北は笠間市にやられ、南東はかすみがうら市に負けてる感がハンパない石岡市なのである。)
GW明けの平日で予定外の閉館だったが、その入口にこれまた市宝級の逸品を発見した。
それがこのジオラマである!!
おそらく厚紙を等高線にあわせて切り、一枚一枚積み上げ、雪入山を含む筑波山系の南側の山を立体再現してあるのだ!なんというマニアック。そこにバッチリ弓弦山も含まれ、更に丁寧にも全ての車道とハイキングコースが色分けされて記されていた。(後に調べたところによると、自らハイキングコースを開発・整備しているという猛者集団だった。)


そのジオラマ情報を頼りにCの字のお尻部分から登れるハイキングコースの入り口を探してみると、なんと割とよく通る道の途中に切れ目があり、そこから入れる事がすぐ分かった。一旦分かるとなんで今まで気づかなかったんだろう?と思うくらいの、要は地味な入り口だったのだ。



そしてようやく念願の弓弦山ハイキングが叶ったのである。山頂は平らで雑木になっており、信仰がない事を逆手に整備して木のテーブルでも置けば、ゆったりカフェ〜なんてできそうなおしゃれスポットだった。まわりの木も切って見晴らしがでれば通称ではなく正式名称もつけられそう?と勝手な妄想を抱いたのである。
ちなみに、愛宕山〜難台山は平日の昼間にもかかわらず5分おきに人が歩いていたのに比して、弓弦山〜浅間山は休日にもかかわらず人は皆無。それとは別にマウンテンバイクみたいな自転車で滑走山下りする3組4人とすれ違い、とても危ないというかビックリさせられた。

猛者集団である、雪入ふれあいの里は、「雪入探検隊」というものまで作って、ハイキングコースの整備や、コース上のスポットの開発、新たなコースの開拓など、精力的に行っている。当然ではあるが、雪入山〜浅間山を通って、弓弦山ではなく、かすみがうら市側の別の山を通るルートが中心に。そうする事で、人の目が行き届いて、心地よいハイキングが可能になるのだと思う。自転車で山を下る、というのはアウトドアスポーツであるのかもしれないし、やってる人は楽しいのだと思うが、かなり気をつけないと事故もあるだろうなぁと思った。

そのためには、住民としてはまず「草刈り」でもよいのだが、やはり気になるのは「名前」だ。僕は、弓弦山という名前にこだわりはなく、別に半田山でも小桜山でも何でも良いのだが、ともかく名前がないことのマイナスの面がとても大きいのではないかと思う。名前がないということは認識されない、ということだからだ。ただの雑多な風景の一部に埋没してしまう。

ここ数年盛り上がっているトレイルラン(山道を走るレース)のコースでも、弓弦山はコースにはなっているものの、山としての表記が為されていない。
(よく見ると、雪入山より標高が高いことが分かる。名前がついていないことがむしろ不自然に思える。)


住民や有志で山の整備をするところから始めて、その流れで名前を決めようとなって、駐車場の整備なんかに話しがつながるといいなぁと思う。Cの字の始めの愛宕山に駐車場があって、そこから歩くハイカーが非常に多いように、Cの字の終わりの弓弦山の登り口にも駐車場を整備して、登りやすいようにアピールすればもっと人来るだろうなぁと思い巡らした。

ともあれ、まずは弓弦山に登れて嬉しかった。

筑波山系@ 

June 09 [Tue], 2015, 21:11
ヤックの臨時課外活動で筑波山系の難台山(なんだいさん)という山の登山道の調査に出かけた。
(ヤックはYasato Agriculture Clubの略。やさとで農業関係に従事している若者の集まり)

農業者がなぜ山の調査をするのかというと、難台山の麓に住むヤック前会長のたくちゃんの作業ハウスに「この辺りから山に登れるみたいなんですけど、どこか分からなくて…」という迷い人がちょくちょく来るのだという。「こんな場所にまで迷い込んでくるほど登山者がいるなら、道も情報も整備すればもっと来るんじゃないか」と、農業に限らずやさとのためなら労を惜しまないやさと愛溢れるヤックメンバーに声がかかった。


今回の調査では、@そもそもなぜ人が迷うのかと、Aその登山道がどうなっているのかの2点が主なポイントだ。

@に関してはたくちゃんの仮説があり、登山道最寄のバス停を降りて登り口に行こうと思うと、案内看板が進行方向に向かって逆側に掲げられてる、という初歩的な問題が原因だという。実際に行ってみると、まさしくその通りで、ちょっと笑ってしまった。それを見逃した人が迷いに迷い込んで、たくちゃんの作業ハウスまでやってくるのだ。


Aは実際に登山道に行かないと分からないので、車で林道を登っていく。団子石峠という峠に到着すると、なんと予期せず、僕が見たかった山の案内看板を発見!(しかも鳥瞰図版とは市宝レベル!!)
山を登る人は当然のように知ってる情報でも、初心者はこの看板の情報すら手に入れられない。(グーグルマップにも難台山は表示されていない。)そして、その製作名義は笠間市!石岡ガンバレ〜。この地図を紙にして配ればいいのに・・・


その峠から登山道に繋がっており、せっかくなので峠の名にもなっている団子石まで歩くことに。
(車が通る林道と人が歩く登山道は別になっていて、峠でどちらも交わっている)



すると上から人が。年配のおじさん。そしてなんと5分おきくらいにおばさま2人組、おじさん2人組、おじいさん単品、など次々と人が降りてくる(全て別のグループ)。こんなに歩く人がいるなんてと驚くたくちゃんはじめヤックメンバー一堂。そしてすれ違う人全員に声をかけて話を聞くと、全員が水戸や日立など石岡より北部の市から車で愛宕山に車を駐車して、そこから難台山まで歩いて戻るのだという。往復3時間半。脚力が落ちないように歩いている、というのが大体で、「難台山の山頂は見晴らし悪いし何もないよ」という。「最近は、あんまり来なくなったのよぉ〜」といいつつ、月2回くらいは歩いてる、とか、「前は難台山の先の吾国山(わがくにさん)まで行ってたんだけど、最近はそこまでは行かれなくなった」とか、中には「雪が溶けるまではいつもここを歩いてます」(夏になったらもっと険しい山に行く、ということ)というおじいちゃんも。なるほど、北からの人は愛宕山の駐車場に車を停めるのだ。確かに駐車場があれば登りやすいはず。その愛宕山も笠間市の管轄。


この登山道、石岡市外の山の会、四季の会などの人たちが整備を行っているそうだ。地元の人は「そんな道あったっけか?あっても藪んなってるだろ。」と言っていたそうで、いかに地元の人が地元の財産に気がついていないか考えさせられる。

駐車場を整備するだけでも随分人の流れが変わるだろうに、石岡市ガンバレ〜。と言っても仕方ないので、ヤックメンバー、手作り看板の設置など、自分達にできる小さな事から始めようとなった。こういう流れは好きだなぁ。

麹菌、酵母、酵素について 

February 14 [Fri], 2014, 19:42
茨城県北部、那珂市というところにある木内酒造にビール造りに行ってきまして、色々と深まる謎について、その後の調べで分かった事をまとめます。お酒の造り方や、「酵素」に興味がある人は読んだら面白いと思います。


(木内酒造はなかなか雰囲気のある良い感じの酒造でした)


まず、前提知識として、お酒はデンプン(炭水化物)か糖分を原料にして造ります。デンプンは、米、麦、芋など(日本酒、ビール、ウィスキー、焼酎各種)。糖分はブドウやサトウキビなど(ワイン、ブランデー、リキュールなど)。

このデンプン原料のものは、デンプンから一気にアルコールを造る事は出来なくて、一旦デンプンを糖分に変えます。

その役割を果たすのが、麹菌だったり酵素だったりします。ここでまず、麹菌と酵素の違いが理解しづらいです。麹菌はご飯(米)を食べてそのデンプンを糖分に変える働きをしています。その麹菌が食べ終わったご飯を「米麹」といって、日本酒、米焼酎、味噌、甘酒、塩麹などを造るのに使われます。人が食べると栗の様な味でほんのり甘くて美味しいです。この説明だと、なんとなく「麹がご飯のデンプンを糖分に変えた」と理解した気になりますが、正確にいうと、麹菌がご飯を食べた時に、麹菌が持っている酵素が分泌されて、デンプンが分解されて糖分になる、となります。「酵素が分泌される?」と分かりにくいかも知れませんが、人でも、ご飯を噛み続けると、なんとなく甘くなるのを感じると思います。それは人の唾液からアミラーゼというデンプンを分解する酵素が分泌されるからです。なので、ご飯を甘くするのは、麹菌ががんばってくれるお陰ではありますが、直接的には酵素の働きと言える訳です。「それだったら麹菌なんて使わないで、酵素だけ使えばいいじゃん?」と思いそうですが、それはまた後で説明します。ちなみに、麹菌は菌なので生き物ですが、酵素はたんぱく質なので、生き物ではないです。この二つの関係が分かると随分スッキリしてきますね。



上の話が分かれば、次の、糖分をアルコールに変えるのはそんなに難しい話ではないです。次に出てくるのは酵母菌(イースト菌)です。酵母菌は糖分をアルコールに変える能力を持っているのですが、これも正確に言うと酵母菌の持っているチマーゼ(?この名称は正確に把握していない。)などの酵素が糖分をアルコールに変える、という訳です。



さて、ではビール造りの話になりますが、ビールはご存知通り大麦を原料とします。大麦はデンプンなので、米麹のように麦麹なるものを造るのか、というと造りません。上の疑問の話(酵素だけ使えばいいじゃん問題)になりますが、ビール造りには麹菌は使いません。では、酵素を麦に直接ふりかけるのか、といえばそれも違います。ビールでは「麦芽」というのを聞くと思いますが、その麦芽に秘密があります。大麦が発芽する時に、大麦自身が自分の体にあるデンプンをエネルギーに変えるために、酵素を出してデンプンを糖分に変えます(糖分とはエネルギーですね)。麦芽自体、またそれに水を入れた「麦汁」にはまだデンプンが残っていますが、麦芽の中にある酵素の力で、それを全て糖分に変えてしまいます。



(麦汁の味見をしているところ。担当のお姉さんがかわいかったのが色々と救いだった(右端))



このプロセスを聞くと、では逆に、日本酒はなぜわざわざ麹菌を使って糖化させるのだろう、という疑問が湧いてきます。米麹を造るのも一苦労でしょうからね。酵素そのものを使ったり、或いは、発芽玄米などを使って造れば?と思ったり。


これには、歴史的な経緯があるようです。ビールは、ある仮説によると、置いていた麦が発芽してしまったが、気にせずそれでパンを作った、と。その後、その残ったパンがうっかり水に浸していたらアルコールに変わっていた、という話。(発芽した時の酵素で麦汁が糖化して甘くなり、その後、天然酵母が降り注いでアルコール発酵した、という事でしょう。)本当かどうかわ分かりませんが、確かにありそうな場面です。一方の日本酒ですが、アジアは高温多湿でカビが発生しやすい環境なので、菌を用いたという事です。確かにアジアは発酵文化です。食べ物の発展は、その地域ごとの環境に合わせて独自に発達するものなので、そう言われてみれば納得します。また、麹菌は単にデンプンを糖分に変えるだけでなく、他に含まれる多少のたんぱく質をアミノ酸に変えたり、ビタミンを造ったり、風味を生んだりと、全体的に絶妙な働きをしているそうで、それは単にデンプンを糖分に変える酵素を使うだけでは再現できないそうです。発芽玄米については、そういう日本酒もあると思いますが、一般的に美味しいといわれるお酒はなるべくお米を削って使います。中心に近い部分のみを使うとスッキリとしたお酒になり、まわりの部分は雑味になりやすい、という事のようです。そういう事情で、お米を削ってしまうと、当然の事ながら発芽はしません。



(糖化し終えた麦汁をタンクから出して濾過しているところ。楽しいので皆さんもぜひ。ステマ)



さあ、長々と話が続いていますが、次で最後です。もういっちょ「酵素」についてです。


最近よく聞く、というか私自身も作っていた「酵素ドリンク」。なんとこれが非常に疑問の多いシロモノだという事が、調べるうちに分かってしまいました。

酵素ドリンクを知らない人も多いかもしれませんが、「○○酵素で元気百倍、病気知らず」みたいなコピーなら聞いた事があるかもしれません。民間健康療法の一種だと思われますが、この根拠になっている考え方が、「人が体内に持っている酵素の数は決まっていて、それを使い果たしてしまう時が人が死ぬ時。現代人は昔よりも肉や脂など、消化に多くの酵素を使うので、なるべく外から酵素を取り入れて、体内にある酵素の無駄遣いをなくそう」というもの。ですが、これはこれは全くのデタラメだそうです。酵素は上述のようにたんぱく質なので、食べれば分解されてたんぱく質になります。血を飲んでも血にはならないし、コラーゲンを取ってもコラーゲンにはならないのと一緒です。ただ、食べ合わせとして、サンマに大根や、トンカツにキャベツなど、昔からの知恵があります。それは大根が持っている酵素、リパーゼが脂肪分を分解して、プロテアーゼがたんぱく質を分解するなど、サンマに大根が物理的に乗っている時に、或いは口の中に入って粉々に混ざっている時に分解を促進し、消化を助ける、という事は言えるでしょう。


ちなみに、私の作った梅酵素ドリンクは最終的に梅酒のようになりましたが、それは恐らく梅についていた酵母菌(いわゆる天然酵母)が糖分をアルコールに変えたのだと思われます(天然醸造!)。酵素ドリンクを作る際には、手で混ぜる、できれば沢山の人に混ぜてもらう事が推奨されるのですが、それは色んな人の「皮膚常在菌」が働いて、健康効果を発揮するように言われています。しかし、皮膚に主についている菌とは、表皮ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌、黄色ブドウ球菌など(聞いたことも無いけどなんだか怪しそうな菌たち)です。これらの菌は皮膚の上で適正な数が保たれていれば皮膚の健康を守ってくれるのですが、これらの菌が梅砂糖液の中で一体どんな働きをしてくれるのかは、今となっては想像するのが怖いです。



さて、いかがでしたか?これで、麹菌、酵母菌、酵素についてよく理解して頂けたのではないでしょうか?目に見えない世界の出来事だけに、不思議はつきません。菌の研究は、ほんの200年程の昔に始まったばかりの歴史しかありません。そのあたりの歴史を紐解いてみるのも非常に楽しいですが、それは参考文献に譲ります。興味がある方は、またそれぞれ深めていってくだされば、これまた幸いです。


では、本日はどうもありがとうございました。


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■参考文献
usausa1975 / ウサウサメモ
http://d.hatena.ne.jp/usausa1975/20131210/p1

葉田香織 / 菊正宗HP
http://www.kikumasamune.co.jp/kouji/

xiaolian_taiさん / yahoo知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1126862801

トマト(犬)とエイミー(猫)の子どもは産まれるのか!? 

December 04 [Wed], 2013, 13:01
(10月上旬。秋の爽やかな風の中、深い愛に包まれた二人。)



さて、笑劇的なトマトとエイミーの交尾から9週間。
早いもので、そろそろ出産を迎えようとしています。

「はたしてトマトとエイミーの子どもは生まれるのか!?」という、普通に聞かれれば、どう考えても「それは無理」と思いそうな疑問を、改めてそれは本当にありえないのか?逆に何なら可能なのかを調べてみました。






一般的によく、「動物と植物」とか、「哺乳類や鳥類」と言ったりしますが、動物と植物の違いは「界」という分類で違います。正式には動物界、植物界と言います。哺乳類と鳥類は同じ動物界に属していますが、その下のカテゴリーの「網」という分類で違います。哺乳網、鳥網と言います。


これらのカテゴリーは全部で7つあって、大きい方から順番に、

界(かい)・門(もん)・網(こう)・目(もく)・科(か)・属(ぞく)・種(しゅ)

という風に分かれています。
(「界門網目科属種、界門網目科属種・・・」、これをお経のように何回も唱えて覚えておくと、いざと言う時に大変便利ですよ★)

動物と植物のように違う界の生き物は当然、交配は不可能ですが、ヒト同士や、ノミ同士、ナスビ同士など、同じ種の生物同士は当然、交配が可能です。なので、種→属→科→目の順に広げていって、どこまでが交配可能かを調べていけば良い訳です。




まず手始めて、一番身近な人のハーフを考えてみましょう。いわゆる人は、サル目(霊長目)ヒト科・ヒト属にいるホモ・サピエンス種です。白人も黒人もホモ・サピエンスなので、交配には何の問題もありません。ヒト属にいる他の種で有名なのはネアンデルタール人や北京原人などです。昔はネアンデルタール人が進化してホモ・サピエンスになったと考えられていましたが、今は別種となっています。しかし、近年、ホモ・サピエンスに若干ネアンデルタール人が混じっているという発表があり、議論されている所だそうです。同じ属にいる別の種であれば、交配自体はわりと可能だという事でしょう。それを一般的に「異種交配」と言います。

ラバは、ウマ目(奇蹄目)・ウマ科・ウマ属にいるウマ種とロバ種とを交配したものとして有名ですね。


ライガーは、ネコ目・ネコ科・ヒョウ属のトラ種とライオン種とを交配したもの。







違う種同士が可能であれば、次はその上のカテゴリーの違う属同士が可能かどうかです。
これはなかなか見つけるのが大変でした。

・ギープ(ウマ科・ヤギ属のヤギと、同・ヒツジ属のヒツジの交配種)
これは根拠がイマイチよく分からないのですが、異種交配のページにまとめられていたりして、本来であれば異種ではなく異属で、より高度な問題だと思うのですが、そのあたりを扱っている内容を見つけられませんでした。が、交配は可能なようです。


・ドクス(イヌ科・キツネ属のキツネと、同イヌ属のイヌの交配種)
これはイギリスでよく見かけられるそうですが、科学的には照明されていない交配のようで、物議を醸しているようです。


・ホルフィン(クジラ目・マイルカ科・オキドンゴウ属のオキドンゴウと、同ハンドウイルカ属のハンドウイルカ)
海の話になると、とんと理解が難しくなりますが、そういうのもいるようです。


なかなか見つけられないという事は、異種の交配よりも、当然ですが、異属の交配は不可能ではないが難しい、というところでしょうか。しかし、上の例にもあるように、全く不可能ではなかった、という事は、今回の本丸である異科間交配に望みがかけられます!




さてさて、お待たせしました。ようやくの犬と猫です。


(お腹の子どものために一心不乱に餌をむさぼるエイミー。パンパンに膨らんだそのお腹にいる子の親は一体・・・!?)


犬と猫は同じネコ目の動物(動物界-脊索(脊椎)動物門-哺乳網-ネコ目)というところまでは一緒ですが、その下の分類である科が違います。ネコ目というのは別名、食肉目とも言われ、肉を裂くための歯(裂肉歯)を持っているグループです。科になると猫はネコ科、犬はイヌ科に分かれます。イヌ科にはイヌやキツネ、タヌキがおり、ネコ科にはチーターやヒョウ、ライオンなど、どちらもいかにもそれらしい動物達が分類されています。犬と猫の一番の違いは、犬は鼻が発達し、持久力があって集団で狩りをするのに対し、猫は耳が発達し、瞬発力があって単独で狩りをするという点です。


さて、では異科の動物同士の交配は・・・、探しても一つも見つかりませんでした。。。
なんともあっけない幕切れ。。さすがにここまで違ってくると交配は不可能と言う事でしょうか。


イヌとネコはもともとはミアキスという、6,500万年〜4,000万年前に生息していた、現代で言うイタチやテンのような動物を同じ祖先として、そこから分かれており、長い年月の間に、2者は交配が不可能なまでに違う生物になってしまった、という事でしょう。





うむむ、、、そういう訳で、おそらく、というか200%、エイミーはトマトの子どもは産まない、という事になりそうです。



ちなみに、うちで飼っているもう一匹の犬・シロが発情して、ヤギに乗っかる事があるのですが、ヤギはウシ目(偶蹄目)・ウシ科・ヤギ属で、目の段階ですでにウシ目とネコ目で違っているので、分類的にはトマトとエイミーの交配よりも、もっと難しそうです。シロ、いくらヤギが白いからって、さすがにそれはやりすぎだぞ・・・(笑)



ちなみに、これらの内容は分類学のごく初歩的な内容だと思いますが、僕は分類学をやった訳ではないので、間違っている点もあるかもしれません。どうぞご了承ください。
また、「○○科だから交配できない」というのは、本来説明になっていなくて、「○○科と○○科は遺伝的に△△な違いがあり、染色体の数が云々カンヌン・・・、なので別の科に分類されていて」と説明しないと、説明しきれていない事は承知の上での記事になっています。
あと、分類学は現在進行形の学問で、分類が再編される事もままあるようなので、その点もご了承ください。


追記:トマトとエイミーの交尾ですが、基本的にオスは(人間が顕著ですが)野性が減少するといつでも発情状態、或いは交尾可能な状態になります。とりわけ家畜化され品種改良が進んだダックスフンドのトマト君は隙あらば交尾したいと常に思っています。これは元・野良犬のシロと比べると顕著で、野性が残っているシロ君は発情状態とそうでない状態の違いが明らかで、発情すると、匂いもきつくなるし、メスを求めて遠吠えを頻繁にするようになります。
一方のエイミーですが、メスは発情しないと全くオスを乗せようとはしません。これは豚を見ても明らかで、オスは始終乗りたがりますが、メスはきっぱり「NO!」。しかし、一旦発情が始まると、もうなんでも良いから「オスよこせ〜!!」とばかりに鳴きます。これは、ヤギがシロを乗せる事からも分かります。そういう点から見ると、発情状態に入ったエイミーが犬のトマトを乗せる事は、案外特異な事ではない、といえると思います。


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*農場発行のウィークリー(2013/10/12号)を元に加筆編集しました。

*ドクスの写真は、ウェブサイト「黒狗の犬小舎」さんから
http://ameblo.jp/kuro-inu-kennel/entry-10934122154.html

*犬と猫の違いは、ウェブページ「イヌとネコの違いについて!」から
http://imahome.fc2web.com/dogcat.htm

*その他の写真はWikipediaから引用しました。


3週間で5kg減のダイエットしました。 

November 27 [Wed], 2013, 23:08

5kgとはいえ、ダイエットなるものをこんなにまじめにした事はなかったので、ダイエットする人の参考になるかもしれないし、自分の記録としても、どんな計画で、どんな風だったのかを残しておきます。



■最初の前提

@僕の平均体重は67kg前後。
A夏は63kg、冬は70kgと一年の間に変動が大きい。
→なので、食べれば太るし、食べなければ痩せる、という一般的な(?)体質。
B冬になる前に69kg近くになり、このままのペースだとヤバイと思ってダイエット開始!



■■計画を立てる!

真剣にダイエットなんてした事がなかったですが、やるからには成功させたいので、どうやって痩せるか、期間はどのくらいか、など考えました。


【食事か運動か?】 
体重を減らすには、運動をしてカロリーを消費するか、摂取カロリーを減らす、というのが一般的(なハズ!)。僕は陸上部だったので、身近な運動といえばランニングですが、これからの季節は寒いから嫌なのと、運動は継続しないと意味が無いし、運動をした後にご飯をたくさん食べたら意味が無いので、食事だけ減らす事にしました。我慢して運動して、食事も我慢は辛いですからね…。


【何を減らすか考える】
では次に、食事で摂取カロリーを減らすという事ですが、自分の日常生活を見て、どこで過剰にカロリーを摂取しているかを振り返ってみました。簡単に言えばその過剰摂取を止めれば良いだけの話です。それで、自分の生活を振り返ってみると…

@夕方5時位に段々おなかが空いてきて昼食の残りをご飯と一緒に食べる。
A買出しなどで出かけた時にコンビニでアイスやチョコを買って食べる事がある。
Bお酒を飲みだすと際限なく飲み続ける。
C米をどんぶりで食べる。

この辺りが思い浮かびました。確かにこれを続けてると太りそうです…。さしあたり、この4つを止めればどうにかなりそう、というかなり単純な計画。ダイエット後半に「マイクロダイエット」というサイトを知って、見てみると、一日のうちどれか1食をマイクロダイエットが開発したドリンクに換えると、摂取カロリーが減って痩せる、という原理だったので、結果的には同じ方式だった訳です。間違ってなかった!


【これじゃああまりに我慢ばかりじゃないか!!】
その通りなのです。食べる事は喜び。今まで食べていたものを食べなくするのは辛いですが、止むを得ないです。ただ、夕方にお腹が空いたときは昆布だけは食べてよい事にしました。なぜ昆布!?という感じですが(笑)、子どもの頃に、髪が濃くなるからという理由でよく食べさせられており(それもナゼ?という感じですが 笑)、昆布はカロリーが低そうだし、食べるとお腹の中で膨れるので、夕飯まで空腹がしのげそうだと、許可しました。


【期間を決める】
期間は3週間にしました。特に理由は無いですが、辛いダイエット生活なので、なるべく短めに終わらせた方が楽に決まってます。かといって、1週間で5kgは現実的に不可能そうだし、2週間でも不健康そうなので3週間。短期決戦という訳です。後に、これもマイクロダイエットのサイトで知ったことですが、マイクロダイエットは2ヶ月で5kg減を推奨していて、1ヶ月で5kgはガンバル人コースみたいです。それと比較すると3週間はちょっと無理してる部類に入りそうです。


【その他に最初にやると決めた事】

@毎日何を食べたか記録をつける。
→これはよく聞くし、大事そうです。

A毎日体重を計る
→これは励みになるし、意思を継続させやすくなります。もちろん記録します。

Bこのプロジェクトが終わったらFBで自慢してやる。
→これはつまり今やっている訳ですが(笑)、成功イメージを持つ事に似ていて、誰かの承認を得る事は嬉しい事です(ダイエットで承認が得られるかは別として)。なので、3週間後には自分は成功者として世に知られるんだ、と自分をなぜか奮い立たせる効果があります。



■■■ダイエットレポート!

3週間だったので、1週ごとに、簡単にどんな風だったかまとめておきます。


【ダイエット1週間目】
68.5kg → 65.7kg(2.8kg減)

・1週間でお酒を飲んだのは1回でそれもコップ1杯だけ。コンビニにも行きませんでした。お酒とコンビニはなくてもどうにかなるのですが、どんぶりをお茶碗に変えたのは辛かったです。なにせ、朝、昼、夜と全体的に食べる量が減る訳なので、ともかく夕方になると毎日昆布を食べてました(笑)。

・後は、農場での生活は、自分ひとりで生活している訳ではないので、誰かが買ったり、頂いたりしたお菓子がテーブルの上に置いてあり、その誘惑を断ち切るのが大変でした。お菓子の上に新聞を重ねて見えなくしたり、お菓子をよく食べる○っちゃんの前にさり気なく置いたりして、視界からお菓子の存在が消えるように努めました(笑)


【ダイエット2週間目】
65.7kg → 64.9kg(0.8kg減/合計3.6kg減)

・2週目になると、もちろん記録をつけてはいるし、食べ物にも気を配っているのですが、自分の中でちょっとダイエットの存在が遠のいている感じになりました。ちょっと気を抜いた時にお酒を飲んだり、お金を崩すために入ったコンビニでアイスを買ってしまったり…。そんなこんなであまり体重が下がらない週でした。

・ただ、「空腹ではあるが、食欲はそれほどない」というダイエット的悟りの境地に達した事は大きな成果でした。上にも書きましたが、ダイエット中はご飯を思う存分食べられないので、食後数時間するとすぐに空腹状態に入ります。普通、人は空腹になると何かものを食べたくなりますが、夕方の昆布以外は食べてはいけない事にしているし、また空腹中は恐らく脂肪が燃焼して体重が減っている時なので、むしろ望むべき状態です。そういう事を繰り返していると、体がだんだん麻痺してか?、脳内から何か物質が分泌されるのか?分かりませんが(笑)、空腹と食欲を自分である程度コントロールできるようになりました。


【ダイエット3週間目】
64.9kg → 64.2kg(0.7kg減/合計4.3kg減)

・2週間目にちょっと気が緩んだ事もあり、ここでこれまでつけていた記録に加えて、新たにグラフを作成し(よくありそうなヤツ)、視覚的に意識が高まるようにして、最後の1週間に臨みました。

・しかしこの週は中々体重が下がらず困りました。というのも、悟りを開いているので食欲をコントロールするのは、もはやたやすい事なのですが、食べないのに体重が下がらないのです。ほんとにこれっぽっちしか食べてないのに、むしろ体重が上がったりして、人間の体の神秘を感じました。

・その経験から更なる悟りに達しました。それは、人間とはいかに燃費のよい生き物なのかという事です。と言っても霞を食って生きていける程の悟りではないので、まだまだ仙人にはなれそうにありませんが、ともかく、朝食なんてほとんど必要ない、という考えに至りました。つまり一日2食という事ですが(10時と18時が理想?)、現実的に農場は3食生活で、12時半のお昼を一緒に食べないといけないので、朝は糖分(或いは炭水化物)を少量摂るだけで十分になりました。


【一日追加してダイエット終了!】
64.2kg → 63.6kg(0.6kg減/合計4.9kg減)

・3週間が終わって目標に到達していなかったので、一日だけ延ばして、最後えいやぁっとやっつけました。5kgピッタリではないですが、まぁ良い事にしました。タイトルはウソでごめんなさい!汗

・結果、開始時68.5kgだった体重が63.6kgになりました!いぇーい!



■■■■全体を通しての感想

ダイエットというのは、一見(当たり前ですが)体重を減らす事が目的のようですが、やってみて気付いた事は、自分の体が必要としているエネルギーがどれくらいなのかを自分が気付けるようになる事なのだと思いました。

たくさん食べても全然太らない人もいるように、体の事は人それぞれ事情が違うので、一概には言えませんが、僕の場合は、必要なエネルギー量は案外少なくて、食べる量を少なくする分、美味しいものを食べたいなぁ、という風に思います。(毎日美味しいもの食べさせてもらっていますが。)

でもそうは言っても、チョコとかアイスとか、いわゆる嗜好品って見たら食べたくなります。嗜好品ってお腹が空いているから食べたいわけじゃなくて、口が喜ぶ、というか、食べると精神的に満たされてストレスが発散する、みたいな効果があるのだと思います。なので、場合をみて、必要であれば効果的に食べるのもありなのだと思います。

ダイエット中に、僕は、人は生存のために本能的に脂肪を蓄えようとしていて、ダイエットはその本能に抗う取り組みなので辛い、と考えていたのですが、ふと、じゃあなぜ野生の動物は太っていないのだろう?という疑問を抱き、少し調べたら、動物は本能的には適正な量を自分で判断するもので、必要以上に食べない、とあり、やっぱり人間社会には、ピュアな食欲(必要最小限の量)以上に、ストレスが食欲を生んだり、それに応えるようにあまりに美味しいものがいとも簡単に手に入り、そういうものが本能を超えた欲望としてあるのだなぁと思いました。

なんだか、偉そうな事をのたまっていますが、ダイエットが終わって気が緩んで体重が元に戻っていたら、偉そうな事も台無しになるので、維持するように心がけたいと思います。幸い、減らすのではなく今を維持するだけなら、これまでよりは食べても良いハズなので、しっかりやっていきます。

以上、長々とお付き合いしていただき、ありがとうございました。



■■■■■どうでもいいちょっとした言い訳。

男性で、一見太っていないように見える人がダイエットする、という事に対して、世の中の風当たりが厳しいように僕は思うので、その解釈を書きます(この記録を公開した事とも繋がるので)。言える事はそれほど多くはなくシンプルですが、一般的に、Aさん(この場合は貴方)にとって大事な事が僕にとって大事ではないのはよくある事で、その逆もまた然りです。大切な事は、僕が大事にしている事はAさんにとって大事ではないが、大事にしている事を理解する事はできる、という事です。或いは、理解できなくても認識する事はできます。理解してもらうためには、僕が、ダイエットが自分にとってどれだけ大事かプレゼンして説得(説明)するのが普通ですが、僕は本来そんな必要もないと思います。というのは、説得すれば必ず理解してくれる人はいますが、理解しない人もいます。そうなると、理解した人には大事だと分かってもらえるが、理解しない人には大事だとは思われない、という事になります。そうすると次は、理解はできないが、認識はできる、という状態を目指すわけですが、そういう事をするのは大変な事です。その人が大事にしているのであればそれ以上でもそれ以下でもなく、なんの説明も無くその事だけをもって認める事ができるはずだと思います。

醤油蔵見学 メモ 

June 30 [Sun], 2013, 18:27

●もともと知っていた事
醤油は、大豆を蒸したものと、小麦を炒ったものに麹菌をかけて、醸して、塩水に入れて、混ぜながら寝かして発酵したもの。大豆のたんぱく質はアミノ酸(旨み)に、小麦の炭水化物は糖化して甘みになる。


●ヨネビシ醤油
・大豆(タチナガハ)と小麦(農林61号)と水を地元のものを使っている。水との相性が大事。
・出来た醤油に再度、麹を入れて作る2度仕込みという方法で2年かけて作っている。



Q.安い醤油はどう違うの?
A.麦は粉になったものを、大豆は酵素で分解したもの(アミノ酸混合)を使って発酵させて、5ヶ月ほどで完成するので安い。速醸という。発酵していない事はない。

Q.「本醸造」と表記があるのと無いものの違いは?
A.本当に醸造している、という意味で本醸造。麹からちゃんと作っている醤油の事。日本酒の本醸造とは別。たまに「吟醸醤油」というのがあるが、あれは単なるイメージ用語で、醤油の規格には存在しない。

Q.減塩醤油というのはどうやて作るのか
A.ヨネビシでは醤油に更に米麹を入れて醸造して減塩しているが、一般的に市販されているものは、イオン電気分解で塩分を抜いている。

Q.醤油はどうして大豆と麦なのか?例えば大豆と米とかではなかったのか?(それだと味噌だけど)
A.元々中国から入ってきたものは大豆だけだった。米もあったし、大麦で仕込んだ時期(醤油の歴史全体の中で)もあったが、1800年後半に小麦を使うようになった。

Q.たまり醤油とは何か?
A.大豆のみの醤油。元々は味噌溜まりの「溜まり」で、上澄みや底に溜まった液体の事。

Q.醤油を絞った後の粕はどうなるのか?
A.牛の餌になる。






2月の記録 

March 04 [Mon], 2013, 21:26
2/1(Fri) 講演会

2/3(Sun) 帰省 初御湯@地元の神社

2/5(Tue) 炭窯用の穴掘りと設置イメージ

2/9(Sat)-10(Sun) 竹テント作り

2/12(Tue) オルガンもらう (やっちゃんはミシン)

2/16(Sat) 暮らしのじっけん室 総会

2/17(Sun) 炭窯作りのお手伝い@埼玉

2/23(Sat) 豆腐作り (味噌作りイベントの裏)

1月の記録 

February 07 [Thu], 2013, 17:06
1/2 筑波山登山

1/13 薬師古道ウォーク やさとカフェ開催

1/19 三鷹市星と森と絵本の家

1/19 馬喰町バンド ライブ

1/23-24 トージバ 竹テント作りワークショップ

1/26 ごえもん風呂設置シミュレーション(大豆脱粒の裏で)

忘れられない人がいる。 

July 18 [Wed], 2012, 22:55

忘れられない人がいる。

僕の背中の遠くから彼女の声が聞こえる。
ここまで来ればもう聞こえないだろうと思ったのに。
後どのくらい先に進めば彼女の声は消えるのだろう。


ふと立ち止まって考える。
そもそも僕はどうして彼女のもとを離れようと思ったのだろうか。
ずっと長らく付き合ってきた。
ツーカーだった。
よくできた人だった。
不足を言わず、不満を言わず、
僕が必要とする時には必要なだけを与えてくれた。


何か、明確には説明のできない、そういう気分だったんだ。
初めは、どこかのラインを越えればスッキリするんだろうと思っていた。
だけど、どこまで進んでもあとからあとから彼女の事が浮かんでくる。
僕は本当にこのまま進み続けていいのだろうか。
立ち止まっても時は流れる。


近代化とは何なのか。

八豊祭の挨拶 

July 18 [Wed], 2012, 22:50
 八豊祭は「未来へつなぐ生き方を体験するローカルフェス」と銘打っています。「ローカルフェス」というのは直訳すれば「地域の祭り」という事ですが、地元のもともとある祭りではなく、新しく興す地域活性の祭りであり、音楽フェス的な要素もあるお祭りです。「未来へつなぐ生き方」というのは自分たちの子どもたちや次の世代に伝え残していきたいモノや価値観という事です。それは大量生産消費するようなライフスタイルではないし、食べ物であればどこの誰が作ったか分からないものではなく顔の見える関係性を大切にすること、もっと分かりやすい事では豊かな自然もそうだし、暮らしの技や知恵、文化といったものなどもそうです。
 しかし、そうは言っても僕たち自身は(少なくとも80年前後に生まれた僕は)、大量生産消費の社会で生まれ育ったし、電子レンジの活用術は知っていてもそれ以外に暮らしの知恵って何ができるの?と思うし、「自然を大切にしよう」という事には賛成しても、じゃあ具体的にどこで何ができるのか、という事に対してどうしたらいいのか分からない、というのが正直なところです。
 そこに「やさと」というキーワードが出てきます。やさとは関東平野の中に唯一山に囲まれた場所にあり、電車も通っていないので、たまたまやさとに行く事はありえず、やさとに行く人しかたどり着けない、いわば秘境です(グーグルマップで「石岡市やさと」を航空写真で出して縮小して見てみてください。)。昔から農業が盛んで、例えば、一般の人には想像ができないの事なのですが、家の門に人が住める部屋があるような昔ながらの豪邸があちこちにあるような場所です。また、茅葺民家もたくさん残っていたり、山に囲まれた豊かな自然が残っており、米や野菜が豊富に取れるだけでなく年中通して果物まで取れる土地です。また、昔の暮らしの知恵を持っているおじいちゃんおばあちゃんやもいれば、家具や陶芸、木工などの職人さんもたくさん移り住んできています。そんなやさとには僕たちが考える「未来へつなぐ生き方」のヒントがたくさんあります。八豊祭を通して、そうしたヒントをたくさんの人と共有したいと思っています。

 話は変わって、先日、東京ミッドタウンで開かれている東北の民具、食文化を紹介する「テマヒマ展」に行ってきました。皆さんも知っていたり聞いたことがあるかもしれない南部鉄器や曲げわっぱ、竹かごやほうき、陶芸品、木工品などや、氷豆腐や魚の燻製、いぶりがっこやお菓子などの食べ物など、東北地方で培われてきた暮らしの知恵や文化が一同に展示されていました。それらを見て、僕は、きっとこの主催者の方は僕たち八豊祭を作るメンバーと同じ思いなんだろうと感じました。
 簡単に言えば近代とともに資本主義的な価値観が入ってきて、曲げわっぱがプラスチックの弁当箱に取って代わわれた、ということです。使う人がいなくなれば、それを作る人もいなくなり、やがて無くなってしまいます。東北地方は厳しい冬が故に資源が乏しく、だからこそより深い知恵が発達した、という事はあると思いますが、それを差し引いても、もともとは日本中どこにでも深い暮らしの知恵や文化があったはずです。
 「テマヒマ展」では、@まずはそれを知ってもらうこと(たくさんの人に見てもらわないと商業的にも成り立たない)、A買ってもらうこと。それが職人さんを支える、育てる事になる、Bそうした暮らしの知恵を自分の暮らしの中に取り入れていくこと、C自分自身がそうした暮らしを作り出すこと、を目指して行きたいんだろうと思いました(商業展の可能性と限界を見据えながら)。それは八豊祭が考えている事とまさしく同じことです。更に言えば、八豊祭は見るだけでなく、いきなりCからスタートします。藁ないをしたり、それでワラジを編んだり、竹でほうきを作ったり。また、やさとで採れたお野菜を使った食事をいただく事もできるし、茅葺民家や古道を散歩したり、果物狩りをしたりと、やさとの豊かさ・恵みを自分の体で体験できる生きた展示会なのです。

 と、大きな事を言ってはみたものの、今年は初めての開催で、僕たち自身も本職が別にあるので、あまり大きな事はせず、できる範囲の事をやろう、と考えているので、その点は一つご理解よろしくお願いします。なかなか説明の難しい八豊祭ですが、今年、ともかく誰にも伝わる形を作り出して、来年以降、よりこのお祭りを広げていきたい、と(まだ一回も開催していないのに(笑))考えています。

 最後に、この中で一度も説明していなかった事ですが、八豊祭は音楽フェスでもあり、音楽を通してもやさとの良さを感じて欲しいと思っています。プロのミュージシャンをお呼びし、それだけでも十分に楽しめるような内容を用意していますので、ぜひそういった点からも八豊祭をお楽しみください。
こうこく
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