コレクター ж3ж 

January 25 [Thu], 2007, 14:43
クーが向かった先は売店だった。
なんで売店なのか分からなかったが、とにかく黙ってついていくことにした。

「あれー?新クンじゃん!」

振り返ると同じクラスの女の子がいた。

「新クンてば一人で買い物?裕クンがいないなんてめずらしいね!」

え?一人?
俺はクーの横にいるわけだし、どう見ても2人のはず・・・
なのになんで一人・・・?

「てかね?さっき向こうでおじいさんが倒れたらしくって、買い物できないんだよ?」

俺はすごくいやな予感がした。
魂を回収するのが仕事のクーが今日仕事でここへきて、現に今、倒れたおじいさんのちかくにきた。
まさか・・・・まさかだろ・・・?

そんなことを考えていると、クーが静かに呼笛に口をつけ、ゆっくりと吹き始めた。
その音はまるで生きているかのごとく鳴り響いた。
俺はその音にききいっていると、向こうで誰かがおじいさんの呼吸がとまったとさけんだ。
そしてその瞬間、ビー球サイズの光る玉がポーンと飛んできた。
その玉をクーはつかむと、シェルにいれ、何もいわずに元来た方向へと戻り始めた。

おじいさんが死んだというのに驚きもせず、あっさりと戻っていく姿を見ると俺はクーを悪魔と思うほかなかった。
しかし、次の瞬間、俺の考えはかき消された。
クーがあの綺麗な顔をくしゃくしゃにしてないていた。
まるで迷子の子供のように泣きじゃくっていた。
俺はそれをみて天使だと思った。

気がつくと、俺とクーは部屋の前まで戻ってきていた。
俺は泣いているクーをなだめもせず、クーがなきながら優のもとへ歩いていくのをみていた。

優ははじめは驚いていたが、俺の顔をみて、何があったのかをりかいしたようだった。
そして優はクーにやさしくつぶやいた。

ゆう「誰かの魂を回収してきたんだね。オツカレサマ」

クーはそれをきいて、更に泣きじゃくり、しばらくなき続けていた。
そして、数十分後散歩に出掛けたまま戻ってはこなかった。
俺も優も心配したが、探してみつかるようなものじゃないし、きっと次の仕事へむかったのだろうと思うことにした。
そして、いつもの生活に戻った。

いつものように優に起こされ、2人で学校にいき、勉強や部活をして帰ってくる。
そんな淡々とした日々が続いた。

しかし3ヵ月後、朝起きると家族でも優でもない、だけど見覚えのある顔が目の前にあった。

コレクター ж2ж 

January 25 [Thu], 2007, 14:08
俺と優はそれから数ヶ月後、高2の修学旅行ってヤツを迎えた。
俺も優ももとからモテてはいたが、高2になってもそのモテぶりは健在だった。
しヵし俺は女嫌い、優は俺と一緒にいたいヵらと、どちらも彼女をつくろうとはしなかった。
修学旅行ももちろん男2人だけで行動したが、つまらんとか思うこともなく、旅行の土産を買うために店を回ったり、俺や優の追っかけから逃げ回ったりと、とてもたのしい日々だった。

でも、最終日の前夜に優が高熱をだしてしまい、最終日はホテルにのこることになった。

ゆう「ごめんね。。。新に迷惑かけちゃって。」
しん「仕方ないやんけ。お前は昔っから体弱いねんし」

そんな話をしていると、担任である信濃が部屋にはいってきた。

しなの「どうだ?調子は。」
しん「熱はありますけど、朝食も食べれましたし、昼には元気になってると思います」
しなの「そかそか。桜木(優の苗字)早く元気になれよ?」
ゆう「はぁーい」

そういうとしなのはみんなのいるロビーへと向かっていった。
そして、それから少し喋って疲れたのだろうか・・・。
いつのまにか、俺はねむっていたらしかった。

気がついて起きようとすると、優と誰かの話し声がきこえてきた。
俺は少し起き上がるのをやめ、話し声に耳をすましてみた。

ゆう「クーちゃんって、女の子?」
クー「違うよ。男だよ」
ゆう「んじゃぁ、一緒だね」
クー「優ちゃんってなんでねてるの?」
ゆう「ちょっと体調がわるくてね。。。クーちゃんはなんでここにきたの?」
クー「今日は仕事があってね。。。」
ゆう「その背中の黒い羽根とその小さなふくろ、それとその笛は仕事に使うの?」
クー「うん。羽根はウィング、袋はシェル、笛は呼笛っていうんだ。」
ゆう「そっかぁ! で、仕事っていったい・・・?」
クー「魂を回収すること。」

は?何いってんだ?コイツ。
そう思ったとき、俺は何も考えずに起き上がってしまっていた。
目の前には、元気そうな優と小学校1年生くらいの身長の男の子がいた。
男の子は手のひらサイズの羽根を背中につけ、黒い袋をもち、十字架に蛇を絡めたようなデザインの笛を持っていた。
全身黒服で見るからに不吉なのに、瞳は透き通るように蒼く、優に負けないくらいの美形だった。
まるで、天使のように・・・

そんなことを考えていると、急にクーが部屋を飛び出していった。
俺は突発的にクーを追いかけてしまった。
そのときはただ、追いかけることしか考えていなかった。
このことが俺やクー、そして優の運命までもかえることになるとは思ってもみなかった。

コレクター ж1ж 

December 09 [Sat], 2006, 16:56
「ぉはょぉ♪」
いつも聞いているような元気な声だ。たしか昨日
「また月曜日な〜!悪さすんじゃねぇぞ?」
って信濃がゆってたから、今日ゎ、土曜のはずだょな・・・
全く・・・誰だょ・・・

そんなことを考えながら、俺は眠い目を開けた。
しん「ん〜・・・誰だよ・・・」
目の前には、満面の笑みで俺のにのっかかってる優がいた。
ゆう「もぉお昼だょォ!新が起きなぃって、ぉばちゃんが怒ってたょォ?」

優は俺が小一の時、隣に引っ越してきた。男なのに、男からも人気があるほどの女の子顔で、小・中・高と女だけならず、男からもモテまくりだった。
そんなヤツとずっと一緒な俺は完全な男顔で、一応モテると思う・・・(自分で言ってて恥ずかしい)

しん「全く。お前はいつまで俺のにいんだよ。。。」
ゆう「だってェ・・・新が起きなぃんだモン♪」
しん「お前は女言葉しゃべんなっての!」
ゆう「むゥー・・・」

女顔のせいなのか、優は声も高校生にしては高めだし、背も低い。おまけに微妙に女言葉が入る・・・。
実を言うと大の女嫌いの俺は、姉2人妹2人の5人兄弟の真ん中の唯一の男だ。

ゆう「ねェ〜ねェ〜。新〜」
考え事をしている俺を見つめ、優が覗きこんできた。
ゆう「新って今日空いてるよねェ〜♪今までねてたもんねェ」
しん「それが何だよ」
ゆう「ぁんね、今日どっか遊びにいこ?」
しん「却下。」
ゆう「なんで〜?なんで〜!」
しん「いったいどこ行くんだよ」
ゆう「ぁんね、僕の家の近くに遊園地が出来たんだょ♪2人でいこ?」
しん「めんどい。」
ゆう「えェ〜・・・。」

そういっていると、一番末っ子の美砂が入ってきた。
みさ「ぉにィちゃ〜ん!!」
なきながら入ってきた美砂は、どーやら2個の妹朱美と喧嘩したらしい。
朱美は朱美でなきながら俺の3個の姉の萌花の部屋にいったらしい。
全く・・・俺ん家は土曜日だとゆうのに騒がしいな・・・

優と美砂が幼稚な話をしていた時、母さんが一階で叫んだ。
「みんなー。ごはんだょ。さっさと降りといでー!」

それを聞いて優が顔を輝かせて降りていった。美砂も後を追っておりていった。
そして、ないている朱美を抱いた萌花がおり、俺がおりた。

かあさん「ぁ。やっと起きたんだね。新」
しん「母さんが俺の部屋に優をいれるからだろ。。。」
かあさん「まぁ!優ちゃん新を起こしてくれたの。ぁりがと」
ゆう「ぃぇ。もう慣れっこですょ♪」
しん「優!お前はさっさとご飯くえよ!」
ゆう「新こわァ〜ぃ・・・」
みさ「怖いねェ〜・・・優ちゃ〜ん。」

そんな女だらけのような(男は2人だヶど。。。)生活や会話が小さい頃から俺ん家にはあった。
そして。。これからも。ずっとあるとおもっていた。
俺や新は当たり前のようにずっと2人でずっと一緒だと思っていた。
というよりずっと続いて欲しかった。
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:dolphin-dream
  • アイコン画像 誕生日:1991年6月17日
  • アイコン画像 血液型:O型
  • アイコン画像 現住所:奈良県
  • アイコン画像 職業:小中高生
  • アイコン画像 趣味:
    ・スポーツ-卓球
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