ネコ・2 

March 04 [Fri], 2011, 23:11


むに、と頬を摘まむ。


摘まんだ事の無いそこは以外にも柔らかく、気持ちが良かった。
普段触る機会など無いから尚更その感触に驚く。



「柔らかー」


ぷにぷにと何度も摘まむ。
時折横に引っ張ると面白いほど伸びた・・・でも、


「起きないなぁ」


彼は起きもしなければ、微塵も動かなかった。



頬から手を離し、じっと顔を見つめる。


“まるでネコだな”


そんな風に思った。


顔もだが性格も結構似ている。



一人で居たいくせに、皆が集まると寄って来たり
普段は甘えたりしないくせに、急に甘えんぼになったり


「ふっ」


想像してたら思わず笑ってしまった


「耳付いてたりして」


なんて冗談言いながら髪に触れると正しくネコっ毛で、

間に指を通し梳いてみると
サラサラと指の間をすり抜けていく。

それは、を掬っている感覚にも似ていた。



「気持ちいい・・・」
「・・・俺も」
「え」


黙々と髪に触れている間に彼は目を覚ましたようで、
横に向いていた体を表にし私を見ていた。


途端に髪を触っていた事への恥ずかしさで顔が真っ赤に。



「お、起きてたの?」
「ん〜」


膝から落ちないよう腕を伸ばし、間の抜けた返事をする彼。



まともに目を見ることが出来ない自分。


「なぁ」
「な、に?」
「触ってよ」


何を?と聞こうとする前に
離した手を先程まで触れていたネコっ毛へと導く。



「髪、気持ち良かったから」


ほらほら、と催促しながら再び目を瞑る。

嬉しそうに待ちわびてる顔を見ていたらさっきまでの恥ずかしさなんて飛んで行って、その顔を見ながら微笑む。


サラサラ、サラサラ


柔らかい黒髪が流れる…



「ネコっ毛」
「鳴いてやろうか?ニャーンって」
「似合いすぎるから」
「ニャーン♪♪」
「ふふっ」



本物だったら喉をゴロゴロしてるに違いない、そんな事を思った日向ぼっこ日和

足は相変わらず痛かったけど、ココに居るにゃん子の為にもう暫く我慢しましょう。


「もっと♪」
「はいはい」



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