種 2 

September 02 [Sun], 2007, 0:13

☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆
私が言うと、先生は苦く笑って、
「怒れるかよ・・全く」
と言った。
「で?どうすんの?・・行く所無いんか?」
「・・・はい」
「ったく・・・そんなことだろうと思ったけど」
刹那、ピッ、と音がして車のドアが開いた。私はびっくりして、少し後ろに下がりながら顔をあげる。
那賀先生は真剣な顔をして、
「今日だけだからな?」
と言い、そしていつものようにニッと笑った。
「・・・ありがとう、ございます・・」
私はボロボロと涙を零しながら、白い車に乗り込んだ。

車の中はタバコ臭かった。でも、先生の匂いだから、全然嫌だとは思わなかった。
そこら中に書類やら雑誌やらが散らばっていて、私にとってはそういうのが、特別な感じで、嬉しかった。
こうやって逃げられるのを、ずっと待っていた。
あの場所から離れたかった。大嫌いなものを、全て捨ててしまいたかった。
でも、私はとんでもないことをしてしまった。
「・・・何たって、家出なんか・・。いい母ちゃんやと思ってたけど」
「・・・・・・いいから、嫌なんです」
全く矛盾していた。でも、これが私の結論だった。
「大好きな人に束縛されたって構わない。でも、大嫌いな人に束縛されるのは、絶対に嫌なんです。」
「・・母さんが、大嫌いってことか?」
「・・・ん。ずっとそうだった。」
思えば、本当にずっと、母親のことを嫌っていた。
中学一年生のころから?反抗期だったのもあるだろうけど。それだけの理由じゃない気もする。あの母親は、自分が絶対だと思い込んでいた。自己中心的な性格で、大嫌いだった。
思い出そうとしたら、嫌なことばかりが出てくる。
いいところといえば料理が上手いところだろうか。
でも私に料理を教えてあげようとか、そういう人じゃなかった。そのくせ、あんたは何で手伝いの一つもしないの、と私を罵った。最低だった。
何もかも嫌いだった。声も、顔も、ほんっとに全部。
「疲れてるんだろ、寝てていいから」
那賀先生の声はすごく気持ちいい。体全体に響く。温かい気分になる。
運転は荒かったが、そんなことは気にならなかった。先生の言うとおり疲れていた。
一昨日の新聞を枕に、私は眠りについた。

「・・・・・、おい、一条?」
「・・んン・・・・?」
「着いたぞ?」
先生の家は私の家より少し遠かったみたいで、着くまでの間、私はぐっすり眠ってしまったようだ。
笑ってこっちを見てる先生。寝顔見てたのかな。恥ずかしいな。
「狭いんだから場所とるなよ?」
そう言ってあげてくれた部屋は、言うほど狭くなくて、むしろ私にとって心地よい広さだった。
車の中が散らかっていたので家もかと思っていたら、そうでもない。片付けてはある。
そして、やはり家にもタバコの匂いが染み付いていた。
☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆
ちょwwこれで終わる予定だったのにww



種 1 

August 30 [Thu], 2007, 0:15

☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆

「頑張れよ。俺は、一条 依の味方、だからな」

ほんの2ヶ月くらい前、そうやって、塾の先生は言った。
先生の名前は那賀先生といって、皆にはナカちゃんって呼ばれてた。
若い20代の先生で、すごく気さくで、どんな生徒とも打ち解けていた。

俺は、お前の味方、だから。
「心配すんな。気に病むな、俺が居るから。」
頼りにならんけど、と笑いながら言った先生のその言葉が、当時の私の心にどれだけ沁みたことか。
その頃の、親と意見が食い違い、ケンカばかりして、小さく家出を繰り返した人間不信の私には、先生がすごく「オトナらしい大人」に見えたのだった。

カッコイイと思った。
歳の差も関係無く、ただ素直にカッコイイと思った。

近づけば心臓が高鳴った。気付けば、遠くから眺めてた。少し手が触れただけで、顔が赤くなって。
いつしか私は先生に、まるで恋のような感情を抱いていた。

ある日、私はまた親とケンカした。
誰もがくだらない理由だと言うだろうけど、酔った母親に友達を侮辱されることは、私にとってとてもムカつくことだった。
たった30分くらい、帰宅が遅れたのが原因だった。
口論が続き、軽いものだったが殴り合い、挙句の果てに塾をやめさせるとまで言われた。

塾を、やめる。

その言葉を聞いたとき、私は何かとてつもない恐怖のような感情を抱いた。
涙が止め処なく溢れてきた。
信じられる人間と、大した理由でもなく、別れる。
それだけは絶対に嫌だった。那賀先生。先生と会えないのだけは嫌だ。
零れた涙が、唇に苦かった。

親から逃げて部屋に篭った。
そして、使いたくないな、と思いながら一応用意していた家出の道具を持って、黒いジャージで、8階の窓から階段に伝って、逃げた。危ない方法だが、もう慣れていた。
マンションの螺旋階段に目が回る。何もわからない。気付けば私は塾の前に来ていた。

「・・・え?」
人の声がする。白い車から顔を覗かせている。那賀先生だった。
「那賀先生・・・、」
「おい、一条・・その格好、もしかして」
「家出してきました」
なるべく冷静に言ったつもりが、声が震えてしまった。
ついさっき言われた言葉を思い出す。塾をやめる。考えただけで、那賀先生の顔を見ると、涙が再び溢れる。
「・・・あの、先生、怒らない?」

☆゚+o。。o+゚☆゚+o。。o+゚☆
あれ?続くの?

ど―も。 

August 30 [Thu], 2007, 0:13

何を書こうとしているかというと

ここはとりあえず
妄想ぶちまけておく的なアレの方向で

小説?になればいいな、みたいな

曖昧万歳(∀)アヒャ
P R
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  • アイコン画像 ニックネーム:存在=6:4くらいかな。
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とか思った。

屋上の鍵を持っています。
今から遊びに行こうかな。
バレたら大変なのに、
血迷う夜1時。
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