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著者:堂場瞬一
俺は刑事に生まれたんだ―祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、
五十年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。
了は二つの事件の関連を確信するが、捜査本部長の父は
なぜか了を事件から遠ざけるのだった。
正義は、そして歳月は、真実を覆い隠すのか?新警察小説。
最初は文体と主人公の性格がとにかく気持ち悪いと思って嫌でした。
凍える牙の滝沢のような昔気質の刑事をイメージしていたのかもしれませんが、
(そのわりに年齢は若い設定のようだけど)
後輩への態度は、小姑のようなねちっこい意地の悪さです。
ネクタイの趣味までケチつけて・・・
後輩の「霧の中を手探りで歩いてるみたい」というような表現を、
そんな詩的な表現は迷惑だと、ひどいことを言っておいて、
自分は真相を絵に例え、「俺達の絵は穴だらけだ・・・絵を完成させるには・・・」
とかほざいてるんですよ
このセリフが出たとき、私は頭の中で「
オメェ
」と叫びました。
よっぽど詩的でキモい表現じゃないか。
心理描写が下手なので、昔の同級生との恋愛(これ絶対いらん)や
家族との確執のシーンなどにもイライラしました。
すごく素人臭いと思いましたが、解説を読むとデビュー作ではないようです。
作者は海外のミステリが好きなのかなと思いました。
↑に書いたセリフを始め、日本ではちょっと・・・な表現が多々ありますし、
主人公がハードボイルド(にしたかったが失敗している)だったり、
女性との無駄な恋愛シーンがあったりなど、真似ているような印象を受けます。
事件そのものは、まぁまぁです。
あらすじを読んで、隠された過去の事件を暴いていくのかと思いきや、
結構あっさりしていて、そこが微妙でしたが。
宗教とありますが、特に信仰深すぎて気味悪い人などは出てこないので、
宗教関係苦手な私でも普通に読めました。