パラドックス13

November 02 [Mon], 2009, 23:02
 +

著者:東野圭吾


 運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
 13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。
 陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。
 破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。なぜ彼らだけがここにいるのか。
 彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。生き延びていくために、
 今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
 張りめぐらされた壮大なトリック。
 論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。
 “奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作!


近年の東野さんには不信感を覚えていた私ですが、これは良かったですよ〜
まぁ相変わらず人間の内面に関しては薄っぺらく誰にも共感できないのですが、
設定にそそられたので、あまり気になりませんでした。

ちなみに私、↑の売り文句には全くそそられませんでした。
東野さんだからつい読んじゃうけど。
この売り文句から想像するような内容ではないかもしれません。
トリックってなんだよ人間ドラマって?って感じです。

とにかく終始、どう展開していくのか気になって楽しかったです。
終盤は夕飯を中断して読んでしまったほど(笑

やたらと地震が起こる理由なんかはぞっとするけどおもしろいな〜


収束つかなくなって絶望的に終わるんじゃないだろうかと思って、
ドキドキしてたんですが、なかなかのラストでした。
余計だろと思っていた恋愛模様はこのためか・・・
蛇足に変わりないとは思うけど(笑
でもよくわからないことが・・・以下ネタバレ


P-13現象を乗り越えて、普通の世界に戻れたことになっているけど、
本当は一ヶ月以上経ってるんだよね
元々普通の世界にいた人は逆戻りしちゃってるってこと???
でも、この一ヵ月後にまたこの現象が起きるわけで・・・
それはどうなるんだろう??
この辺りが腑に落ちないというか、途中で終わってしまった感がありました



とても不満だったのが、女性陣への「イブになれ」発言。
私も読みながら、まさか子孫繁栄なんてことはないよなぁ・・・と考えたくらいなので、
同じように考えた人は多いと思うのでわからなくもないのですが、
それまで聡明で通してきた男の発言として、すごくおかしかったです。
あの時点で子作りはまず考えないだろうし。
私も体のいい言い訳をして性欲満たしたいだけのように思えました。
これと余計な恋愛がなければ満点にしたかもしれない。

幻夜

October 03 [Sat], 2009, 19:36
 +

著者:東野圭吾


白夜行の続編と言われている作品。
久々に寝る間を惜しんで読書しました。


美冬=雪穂説は私も賛成。
雪穂の名前は全く出てはきませんが、白夜行読んだ人はわかります。
もしこれでただのミスリードとかだったら、東野圭吾をプロとして認められないくらいのヒントが出てきます。
(続編があるとして、ですけど)
美冬が下品な野蛮人にしか見えませんでしたが・・・。

今回は雅也という男が美冬のあやつり人形となるのですが、
これが理解しがたいのです。
雅也にだけ見せる欲望丸出しの下品な女・美冬。
彼女のどこに魅力があるというのでしょう・・・。


そして美冬が雅也に服従させるための説得の言葉がなんとも幼稚。

美冬は自分がお金欲しいから雅也の反対を無視して結婚した。
雅也は我慢しなさい。二人の幸せのためやろ。
雅也、あたしの義姉を抱きなさい。あたしが義姉の弱みを握るために。
雅也が他の女を抱くなんて嫌やけど、あたしの結婚を雅也は我慢してくれた。
だから今度はあたしが耐えるわ。

・・・これで説得されるなんて、信じられなーい
何よりこんな女を好きでいることがありえないと思うんだけど
こんな風に言われて、なんで都合の良い人間になっていることに気づかないのか不思議で仕方ありません。
でも白夜行でも近い言葉があったような気はする・・・けど。

ちなみにこれ、お恥ずかしいですが私がカッとなったり焦ったりして
思考が回らなくなったときの理不尽発言にそっくりなんです(笑
私も魔性の女になれるのでしょーか。


亮司との会話もこんなんだったのか・・・と思いながら読みましたが、
そうでないことを願います
雅也を亮司の代わりにしたかったのかなぁと思ったりもするんですが、
この下品でアホくさい会話は亮司との間では絶対して欲しくないので。
最初から雅也は捨て駒のつもりだったんだろうなぁ。

雅也は人殺してるんだからストレートに脅せばいいのに。
頼みごと(というか命令)がないとき以外には連絡をしないなど、
なんだか詰めが甘くて不自然でした。


それと美冬が人を思い通りに動かすための言葉が多かったせいか、
あまりにも美冬に都合よく進みすぎると思いました。
どうせうまく行くんでしょ〜って、緊迫感がまるでなくて。

雅也との絆が希薄な分、美冬が強欲な怪物にしか見えなかったのも残念。


読後感も最悪ですね
雅也がその場の勢いで人を殺そうとするなんて考えられないし、
なんだか安易過ぎないかなぁ。
必ずしも勧善懲悪が好きな私ではないけど、これは・・・

あんまりいいとこはないけど、夢中で読んだのでちょっとおまけしました。

浪花少年探偵団

July 20 [Mon], 2009, 18:13
 

著者:東野圭吾


連作短編推理小説。
いくら短編とはいえ、推理・真相が雑
そして読みにくかった。関西弁のせいかなぁ??
けど今までも普通に読んでたし・・・
東野作品で読みにくいって初めてかも
読みにくいしおもしろくもないので、読むのがめんどくさかったです。

東野作品で3日かかったのって恐らく初めてです。
白夜行でさえ2日くらいだったと思う。
こんな短いのにねぇ


このコミカルさは、もしや私が生まれた時代の作品か
と思ったらやっぱり当たってました

キャラクターとか軽さが、この時代のコージーミステリに
ありがちなように思いました。

登場人物の間で恋愛感情が発生するのも定番なのかな。


ただ普通につまらないってのは珍しいかも。東野さんでは。

時生

June 28 [Sun], 2009, 23:25
 +

著者:東野圭吾


最近の東野圭吾の文章はどうもいかん
でも、自分の偏見のせいかも・・・?
と思ったりもしたので、実験的に再読(笑

これは高校生の頃に読んで、涙を流して読んだものです。
死んだ息子が、親の若い頃に戻ってしばらく一緒に過ごすってのは
覚えてたんだけど、それ以外ほぼと言っていいほど覚えてませんでした
なので再読なんだけど、初読と変わりません
不思議と読んでるうちに思い出すってこともなく・・・。


結果から言うと、私の偏見ではなかったようです。
淡々とした文章ではないし、上辺だけって感じもなし
今の文章は白けるくらい淡々として感情を入れて読めません。


高校生の頃はタイムトラベルものは読んだことがほとんどないので
気にならなかったけど、今読むと結構ありがちだなと思いました。
なのでその辺は辟易しましたが、全体的にはやっぱり好き


前半、拓実のダメ人間っぷりには本当にイライラさせられましたが(笑
トキオにこんなやつ見捨てちゃえばいいのに
って思いながら読んでましたよ
でもそれも感情を持って読めるってことで、悪い意味ではないです。


前半はそんなにおもしろくないですが、
後半からぐっとおもしろくなるし、感動します。

拓実の出生に関する話はいい話だわ〜
いい言葉も結構あるし

けど私、最初から実母に悪い印象なかったです。
育てたいけど体弱くて金銭的に無理でどうしようもなかったって感じで。
だから余計に甘ったれの馬鹿野郎と思ってたのです(笑


涙を流す・・・というほどではありませんでしたが、
かなりウルウルになりながら読みました


でもそれより、自分の偏見で淡白に感じていたわけではなさそうなので、
ちょっと安心しました
好きな本も、悪い印象を持ちそうで再読するのが不安だったんですよね

流星の絆

June 26 [Fri], 2009, 23:46
 

著者:東野圭吾


ドラマ観てなかったのでストーリーは知らないものの、
親を殺された兄妹の話ということは知っていたので、
また薄っぺらいお涙ちょうだいモノじゃないかと警戒しつつ読みました(笑

最近どうも東野さんに抵抗があるもので。
でも読んじゃうんだけど。

今回のはそういう話じゃなかったんで良かったです
やっぱり読みやすいし(毎回言ってるような・・・笑)


ただ、筆力は衰えているような気はします。
感情移入がまったくできないし、
読んでて心が揺さぶられるということが全くない

なんでこんなに淡々とした文章を書くようになったんでしょう。
ここハラハラするシーン
ってのはわかるのに、私の心はあまりにも平坦。

私が東野さんに抵抗を持ち始めたからかな・・・
昔読んで良かったやつ、読み返してみようと思います


でもそれよりも、最大の不満は真犯人。
すっごい唐突で、はいぃ〜と思ったもんね
動機もそれだけかよと三村風にツッこんでしまった。


ラスト、私は嫌いじゃないけど好き嫌いは分かれそうだと思いました。


正直褒めるところはないです。でも普通です。
東野さんは読みやすさで得をしているような気がしますね。
プロフィール
  • ニックネーム:みぃ
  • 性別:女性
  • 趣味:
    ・読書
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読書大好きです
最近本の好みが変わり、ミステリよりも文章を読んでいて楽しくなるものを好むようになりました。
文体重視というとちょっと違うような気もしますが、それに近い感じです(笑

画像隣の「」は一応評価です。
2009/4/7から今まで5段階評価だったのを6段階に変えました。

2009/6/16また変更
基本5段階評価で、「+」は半分の意味です。


好きな本を酷評していたりしたらすみませんです

ネタバレすることがあります。
未読の方は気をつけてください!!


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