悪党たちは千里を走る

November 28 [Sat], 2009, 10:19
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著者:貫井徳郎


 しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。
 ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、
 三人で一世一代の大仕事に挑戦する。
 それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。
 準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…次ぎから次ぎにどんでん返しが!
 息をつかせぬスピードとひねったプロット。ユーモア・ミステリの傑作長編。 


コミカルなミステリはあまり好きでない私ですが、おもしろかったです
キャラクターも、ユーモアミステリにありがちな人ばかりなのに、
古臭い印象は受けませんでした。
むしろ、読み勧めるうちに魅力的にすら思えてくる

なんといっても、詐欺師が本業なのに騙すのが下手ってのがいいです
ガチャポン詐欺で200円奪い取るとか・・・w
徳川埋蔵金とか・・・w


普通にミステリとしても、なかなかの作品だと思います
難しくは全然ないんですが、ユーモアミステリと思わずに、
もっとしっかり頭の中に入れとけば良かったなぁ〜って思いました

馬とエイリアンの正体はわかってたんですが、もう一人の主犯に気づけず
単純なことだし、ミスディレクションに惑わされたわけでもないのに、
どうして気づかなかったんだろう


ユーモアミステリが苦手な方にもおすすめな作品です

鬼流殺生祭

October 09 [Fri], 2009, 23:58
 

著者:貫井徳郎

維新の騒擾燻る帝都東京の武家屋敷で青年軍人が殺された。
被害者の友人で公家の三男坊九条惟親は事件解決を依頼されるが、
容疑者、動機、殺害方法、全て不明。
調査が進むほどに謎は更なる謎を呼ぶ。
困惑した九条は博学の変人朱芳慶尚に助言を求めるが…。
卓抜な構成と精妙な描写で圧倒する傑作本格ミステリ。


貫井さんらしくないな〜と思いました。
探偵がいるけどヘッポコで、相談していた相手が解決してくれるという、
まぁお約束な推理小説です。


明治の雰囲気は出てたと思います。情景がすっと浮かんでくる。
でも、やっぱり今までの貫井さんとは違う感じ。

今までは、おもしろいかどうかは別としても
話に引き込まれてしまうのが貫井さんの書く文章なのです。
でも、これにはそれがなかったです。

私の好むタイプのミステリではなかったので、そのせいもあるかもですが。
トリック云々のミステリは好みではないので。
自分で考えようとか、そういう気一切起こらないんですよね・・・
なので謎解きでもふぅ〜ん、くらいの感情しか湧かないですし。

こういうミステリが好きな人にはいいかもしれません。


なぜ近親婚をするのか、その理由はなるほど〜って思いました

転生

May 18 [Mon], 2009, 0:24
 

著者:貫井徳郎


作者買いでストーリーは知らなかったのですが、
あらすじ読むと東野圭吾の「変身」そっくりですね

中身も似ています・・・いいのか
ドナーが偽者であったりするとこも一緒だし・・・。
あと絵画、音楽の才能に関しても。
恋愛で悩むのも。


貫井さんにしては軽めです。
そして貫井さんにしては心理描写が浅いです。
「変身」は東野圭吾が好きなときに読んだので、
今読んでどう思うかはわかりませんが、「変身」のほうが良かった。
(でも「変身」は大好きで3回くらい読みました)

一喜一憂することなく終わってしまいました。
脅迫電話のときにほんのちょこっとハラハラした程度。
それもあまり切迫感なかったし。

相変わらず文章は読みやすいしテンポもいいけど、
ストーリーはいまいちでした。


「変身」を読んでいるせいか、先が読みやすかったです。

神のふたつの貌

March 21 [Sat], 2009, 23:41
 


貫井さんは久々な気がする・・・
と思ったら7月以来読んでいないようで

相変わらず読みやすいですねぇ

信仰心の厚い人が出てくる本は苦手なのですが、
これは不思議と嫌悪感が全くなかったです


でもなぁ・・・
はっきり言って一章目から何か違和感を感じ、
二章目で一章目で感じた違和感の理由と
大体のトリックがわかり、
三章目の始めのほうでトリックを確信してしまいました

で、そのトリックに揺るぎない自信があったので、
それを踏まえて読むとなんだか寒々しい気分

騙そうと必死すぎるだろ
とイラ立ちに近いものがありました。

私が鋭いのではなく、かなりわかりやすくしてあるし、
こういった形式にする必然性はありません。
でも、作者は騙す気マンマンな感じです。
それがちょっと痛々しい

他の作品でも感じたことなのですが、
ご都合主義がひどすぎます・・・

こんな偶然絶対にないよ
あったとしてもミステリに取り入れちゃダメだよ

解説では洗練に欠けると言いつつ好意的に捉えているけど、
(悪く言えないんだろうけど)
ミステリという体裁をとった以上、
何度も同じことを繰り返さないでほしいです


作品の雰囲気は良かったんですが

天使の屍

July 21 [Mon], 2008, 23:58
 

帯に、“早すぎた傑作”とあるけど、的を得ていると思います
平成8年に出版された当時、「非現実的すぎる」と評されたとのこと。

現代に出版されてたらもっと話題になったんじゃないかなぁ

私は内容に違和感を覚えませんでした。
最初に奥付を見たので結構前の作品だとは知って読んだけど、
それでも最近書かれたように感じました

優等生の息子が自殺し、主人公はその真相を探ります。
イジメはなく、悩みはないはずなのに、なぜ死んだのか
息子の秘密が明らかになったときには私までショックでした

なんていうか・・・これから子供を産んで育てるのが怖くなったというか

自殺に追いやったやつがしたことも、やりすぎだけど
今の時代なら本当にあるんじゃないかと思ってしまいました
というか、この本では方法が卑劣だっただけで、
実際にあるんだろうな〜
私には縁のない話です

ちょくちょく伏線があって最後に全て繋がり、
うやむやになった点がなかったのでそれも良かったです

ちなみに、私はすんなりとこの自殺の動機を受け入れてしまったので、
何が非現実的すぎると言われているのかよくわからず、
読み終えて多少感傷に浸ってwすぐ他の人のレビューも読んでみたのですが、動機に不満を抱く人が結構多いことがわかりました
で、あまり良い感想を持たなかった人が多いようで、少しビックリ
どうやら好き嫌いは分かれるようですって、当たり前か(笑

動機なんてひとつだけじゃないのになぁ
だから色々考えて自殺したと知ったとき、なるほどなぁと思った
確かに、「殺人を隠すための自殺」が目立つように書かれてはいるけどさ。

私が感じた疑問といえば、ここまで考えることのできる息子が、
なぜビデオテープ自体を処分しなかったのかってことくらいですね。

血が繋がっていないのに、息子のしていたことを知っても
見捨てようともしなかった主人公にもちょっと感動

相変わらず悲痛で暗い話でしたが、貫井さんにしては
救いのある結末だったと思います。
救いがあるといっても、読後は暗い気分だけどね(笑
プロフィール
  • ニックネーム:みぃ
  • 性別:女性
  • 趣味:
    ・読書
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読書大好きです
最近本の好みが変わり、ミステリよりも文章を読んでいて楽しくなるものを好むようになりました。
文体重視というとちょっと違うような気もしますが、それに近い感じです(笑

画像隣の「」は一応評価です。
2009/4/7から今まで5段階評価だったのを6段階に変えました。

2009/6/16また変更
基本5段階評価で、「+」は半分の意味です。


好きな本を酷評していたりしたらすみませんです

ネタバレすることがあります。
未読の方は気をつけてください!!


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