シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 感想

December 07 [Sun], 2014, 12:44


「僕には心がない」
美しい目をした彼女は、いまだ死体袋の中に横たわりながら言った。
 (P.25より)
オススメ:★★★★

女性化ホームズ&ワトソン作品。
女性化という事以外にも原作と比べるとびっくりするような改変が多々とありますが、他方で徹底的なディティールへのこだわりも感じさせるからか、そういった独特の設定も無理なく受け入れる事が出来ました。
テンポ良く話が進んでいくので読み易くもあり、各キャラクターも個性的です。

何より名前だけ借りてるのかと思いきや、思った以上に本家「緋色の研究」を要所要所で踏襲していて、ちょうど今年それを読んでた自分にとってはそれだけまず楽しかったですし、作者の並々ならぬ原典へのリスペクト、あるいは愛を強く感じました。
でもそれでいて真相は本家とは全く別物、しかも女性探偵ならではの視点とトリックで、男性探偵の主人公ではまず使わないだろうネタを用いており、読んでいてなかなか斬新さを感じました。
タイトルの「緋色の憂鬱」自体、そういう意味合いだったのかと分かった時にはちょっと衝撃でしたね…苦笑
惜しい点を挙げるとするなら、トリックの不確実さと動機の弱さかなと思いますが、思いもよらない殺害方法にはびっくりする事間違いなし…ではないでしょうか。

それにしてもこの作品、色々と奇抜な設定があり、一見ホームズの方がエキセントリックに見えるんですが、読み終えてみるとワトソンの方がよっぽど闇が深い事が分かったり…。今後の展開が気になります。
個人的にはワトソン君は真面目で温厚なイメージが好きなので、ワトソンがビッ○(byホームズ)というのはちょっと頂けない部分もありますが、でもまぁ、原作でもワトソン君結婚したりしますからね。

いずれにせよ、続きが楽しみな作品です。

楽園追放 -Expelled from Paradise- 感想

November 27 [Thu], 2014, 16:57

観てきました!
大画面と大音響で迫力ある映像を満喫出来て、それだけでも満足。劇場まで来た甲斐があったなと思いました。
これまで日本製の3DCGアニメって何となく敬遠していたんですが、そんな私でもこの作品は楽しめました。

とはいえ違和感ゼロとは言えなかったですし、好みで言えば私はやっぱり手描きアニメのキャラがぬるぬる動く事にこそ感動を覚えるんですが、進化著しい3DCGアニメの最先端を見られる事にも、この映画の価値はあるんじゃないかと思います。

※以下ネタバレ感想↓

狂伯爵と買われた花嫁 愛と殺意の新婚生活!? 感想

November 24 [Mon], 2014, 15:22


オススメ:★★★

久しぶりに読んだ少女小説1巻だったのですが…
うーん、期待通りとはいかなったですね。
ネット上での評判は良かったので安心していたんですが。

まず、ストーリー云々以前にこの作品、作中の世界観を壊す単語がたびたび用いられています。
「ばい菌」「軍国主義」「戸籍」「ゴム手袋」等々、今ざっと思い出すだけでもこれだけあります。
いずれも西洋中世の世界観では違和感を覚えるもので、こういった単語が出てくる度ガッカリしてしまいました。
現代日本人の感覚のままイメージで書いてしまっているのが伝わってきてしまっています。
また、もう一つ言葉遣いとして気になったのが「いかがわしい」の使い方。
一般的には「いかがわしい」というと風紀的によろしくないもの等に対して使われるものと思いますが、この作品内では「怪しい」「胡散臭い」といった向きで使用されている風に思えました。
更に誤字も複数あり、こういった点から、ストーリー外の点で気になる事が色々と多かったです。
しかし作者さんは新人作家さんという訳でもなく、一部では結構人気のある方みたいで驚きました。

ストーリーの方も微妙です。
ヒロインのリリアンは自分を殺して剥製にしたいと思っている伯爵と結婚してしまうのですが、後々とはいえ自分を殺そうとしている対象に対して早い段階で「お人よし」を発揮しており、こちらとしては正直理解出来ませんでした。
もし自分を殺そうと思っているよく知らない相手が一時的に自分を助ける為に怪我をしたとして、その相手を心配するという心理は全く現実味が感じられません。
後からリリアンの「お人よし」ぶりが人並外れたものであるという描写はありますが、恐怖でうち震えてる訳でもなく、かといって伯爵に一目惚れしたとかそういう訳でもないまま伯爵との暮らしにあっさり適応し、その癖逃亡する気は満々という何とも理解し難いキャラクターでした。
それならもっと危機に鈍感な天然系ヒロインだとか、どうせ殺されるならと開き直ってこれまでとは違う恵まれた生活を満喫しようとするような図太いヒロインなんかにした方が無理がなかった気がするんですけどね。
おまけに途中からは伯爵視点のシーンが多くなっていき、エピローグではなんとヒロイン視点がないまま終わってしまいました。これでは一連の出来事を通してリリアンが何を感じたのか、心境に変化があったのか否かは勿論読みとれません。
続刊前提のようですが、仮にも乙女系小説でありながらラストシーンがヒロインそっちのけの男同士の膝枕って余りにも酷くないでしょうか…。

キャラ付けや登場人物同士のやり取りなんかは悪くなかった方だと思うのですが
人におすすめ出来るレベルの作品ではないなというのが、私の中での評価です。

ブレイブリーデフォルト 全クリ達成 感想

November 29 [Thu], 2012, 18:28
とても楽しみました!
ターン制RPGやるの久々ですし、そもそもあんまり経験がない方なので、最初は自分でも楽しめるのかな〜という気持ちもあったんですが、やってみるとストレス少なくプレイ出来るシステムで難易度も程良いですし、愛嬌のあるキャラクター達に見た目とは裏腹なシビアで深いシナリオにと大満足の良作でした。もちろん音楽が極上なのは言うまでもありません。
一人でも多くの人にプレイして欲しい、イチオシ作品であります!

…その証拠に、RPG苦手な自分がこの作品に関しては全クリした今でもまだまだやっていたくて、
隠しボスを倒しちゃうのが勿体ない気がして未だに戦いに行けてないという…(苦笑) それくらい、お気に入りです!

※以下は激ネタバレ感想ですのでご注意下さい!

ロスト・グレイの静かな夜明け 感想

October 02 [Tue], 2012, 0:19
こっそり更新|ω・)



評価:★★★★

文庫初デビューの作家さんによる作品。
読もうと思ったのはまず表紙惚れの為でしたが、なかなか悪くはなかったです。
ただ決して満足とまではいかなかったかなぁと。

不慮の死を迎えた少女・アズサが、海に存在する「霧の壁」と呼ばれる不可侵の壁を越えた先の世界で新たな生を送る、というストーリー。
文体は軽く、読み易いです。良くも悪くも淡々としている。
コバルトでは異色の作風である事は間違いなく、話も実にシンプルというかこぢんまりというかですが、一貫したメッセージ性のようなものはあり、個人的に嫌いな雰囲気ではありませんでした。

ただ、気になったのはやはり淡々とし過ぎていて、全体的に描写が不足している事。

一番に言えるのは主人公について。
主人公のアズサは15才という若さで百貨店の火事に巻き込まれ、不慮の死を迎えます。
しかし、「霧の壁」の向こうで甦ったアズサが、自らの死の体験を思い出して恐怖する、といった記述があるのは冒頭だけであり
その後は「異世界からやってきた、ただの女の子」と言われても違和感のない印象で、いまひとつ人間味に乏しく感じました。
そこはもっと自身の体験した生々しい死の記憶を巡っての葛藤や、望まずして見知らぬ世界で生きる事となった事に対する戸惑いがあってしかるべきじゃないかと思いますし、
生前に知る術のなかった霧の向こうの世界に居る事実に、たいした驚きや興味がないのにも不自然に思いました。
生や死を主題としている物語としては、こういった短所は致命的とも言えますし、もう少し生身の人間としての「重さ」が欲しいなぁと感じた所存です。

また、世界観の描写についても、アズサが生前居た世界は我々の現代社会と似て非なる感じなのかなと想像が出来ますが
肝心の霧の壁の向こうの世界について具体的にどういった世界なのか(文明レベルや統治機構等)ほとんど触れられておらず
いまいちアズサの生前の世界との差が分かりませんでした。壁の向こうとたいした差がないっていうんなら、それはそれで言及が必要だと思いますが、それもなかったですし…。
なので「第二の人生」を送るアズサが、向こうの世界との違いにカルチャーショック受けるシーンとかあったら色々分かって良かったのにな、と至極勝手な事を思ってしまいました。


…という訳でこの作品、言いたい事は分かるものの、上記のような描写不足の所為で雰囲気小説になっている感は否めませんでした。
とはいえさっきも言いましたが、いかんせん読み易いですし個人的に嫌いなセンスではなかったので、続きが出たら読んでみたいとは思っています。

入居

April 29 [Sun], 2012, 20:46

箱入り娘のままだったほむほむと忍をやっとケースに入れましたー!
意外に余裕で入りました。程よい人口密度になってきましたね。
もっともケース内の世界観はいよいよカオスになってきてるけども…w




二人とも素晴らしい完成度でニヤニヤしながら眺めざるを得ないぜ!

特にほむほむは実物を見てみて、頬がほんのり赤くなってるところがますます良いと思った点でした。
ほむほむが可愛過ぎて生きてるのが辛い!!

Another 感想

April 20 [Fri], 2012, 21:38


アニメが面白かったので原作も読んでみましたー。
ほとんどがアニメと同じでしたが、特にラストは色々違ってましたね。
あとは何と言っても赤沢さんの扱いが…!orz
まぁ何というか全体的に女子率低かったね…

※以下、アニメ版含む超絶ネタバレがあります。

ふつくしい…

April 12 [Thu], 2012, 21:19

少女病メジャー第3弾!
昨日発売日に買ってきました♪
とら限定アナザージャケットが想像以上の素晴らしさで惚れ惚れ…
思わず取り急ぎこのふつくしさを伝えたくなった次第であります。

†††

少女病はこの1年でほぼ全てのアルバムを制覇しました。
一番好きな曲が多いのは「葬月エクレシア」なんですが、アルバムとして評価するならやっぱり「偽典セクサリス」かなぁと思わざるを得ない。あれはもうどうしようもなく神がかっている…
早くカラオケにもっと色々入らないかなぁ。

†††

…それにしても、またサンホラと発売時期被りましたね。
まぁ向こうは今回はベストみたいなものですが。

デビルメイクライ HDコレクション プレイ感想

April 12 [Thu], 2012, 18:42
コツコツやっております〜楽しいです。

昨晩2をダンテで全クリしました。
しかし、2を終えた感想としては初代の方が良かったなぁと。
操作やグラフィックは2の方が断然良いんですけど、いかんせん話が…。
別にDMCじゃなくても良いようなストーリーだったような気がしてならなかった。舞台も都会だしなぁ。
初代はダンテ自身の物語だったし、不気味な古城が舞台で雰囲気も満点だったんですが、
2はいかにも続編といった感じの薄味さをどうにも感じてしまって仕方なかったです。
ダンテのセリフ回しも初代の方が秀逸だったように思うし、ミッションでやらされる事も初代の方が多彩で楽しかったです。振り返って比べてみると、多くの事において初代は濃厚だった。

それからまぁ、2はすごく簡単だったんですよね。
初代は慣れてない事を差し引いても、油断するとすぐに死んでしまってその分緊張感をもってプレイしてたんですが、2は適当にやってても物凄くサクサク進められて緊張感とはほぼ無縁でした。
もっともこれに関してはハードやればいい話だし、初代がノーマルの割に難し過ぎたという可能性もありますけども。

ともかく初代の時はすぐさま2周目いってもいいくらいの気持ちでしたが、
2はしばらく2周目はいいやという感じです。

3もすぐプレイ始めようと思いますが、果たして私の中で初代を超えられるかどうか。
ダンテの兄?が出てくるみたいだし、今度は話にも期待したい所ですが…

サクラダリセットを布教し隊

April 06 [Fri], 2012, 11:48
去年はあまり新しいシリーズに手を出してなかったなぁと思い返した事から
今年は積極的に新しいシリーズに手を出す方針で読書しております!

で、今年最初に読んだ新シリーズにして今年最初の私的ヒットだったのが以下


「サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」
(河野裕/角川スニーカー文庫)

この本だけはどうしても、ラノベ読みとしてオススメしておきたい!

前々から乙一が推薦してたりして気になってまして、ようやく読めた形だったのですが
読んでみて納得。これは面白い…!
何せ話の構成がスバラシイ。プロットに過不足がない。
当初謎だった事が明かされていく様に、ミステリを読んだ時のような気持ち良さを味わう事が出来る点が、特に私的オススメポイントです。
また、各キャラクターによって異なる多彩な能力なんかも興味深い要素の一つ。

クオリアなんかが好きだったという方には特にオススメ出来る一冊ですが、そうでなくても、どなたでも面白いと感じられる本ではないかなぁと私なんかは思ってしまいます。
縁があれば是非是非読んで頂きたいラノベです。


ちなみにこのシリーズは全7巻で完結となっているようなので、
私もこれからもりもり読み進めていきたいと思ってます〜。期待!
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