囚人の独白
第3回
R&Rサーカス
布袋寅泰さんのヒット曲サーカスが流行った時、僕より15歳は年上のアマチュアバンドマンの男性が僕にこんな話をしてくれた。
「あの曲を聴いてるとさぁ〜子供の頃に観た昭和の大道芸を思い出すんだよね〜♪」
彼の一言が未だに忘れられず、僕の頭の片隅にイメージとしてこびりついている。
2010年1月
そのバンドとは立川バベルで出会った
トリのハードロックバンドを目当てにフロアの扉を開けた僕が目にしたのは、白ずくめの衣装に白い厚底ブーツを履き、白い帽子をかぶって顔にメイクをほどこし、鼻には金色のピアスと金色のチェーンを付けたド派手な男性ギタリストが、大袈裟な身振りを交えてコミカルなトークをしている光景だった。
「…………」
一瞬言葉を失うとゆう状態になった後、僕はこう思った。
「なんで立川バベルに、ローリー寺西がいるんだ?!!」
このブログを毎回読んでくれている方は既に誰の事かわかっていると思うが、その男の名は岩田ハロルド。
MERCURYのギターヴォーカルである
当時のMERCURYは彼と他に黒ずくめの衣装を纏った男性ベーシストの2人編成で、華麗なヴィジュアルと生音と打ち込みサウンドを組み合わせた繊密なアレンジ、ハロルド氏のブライアン・メイを彷彿させるギターソロと彼の楽曲が気に入った僕は、彼と面識のある友人に興味津々でアレコレ訊ねたものだ。
この日の目当てはトリのターバインズ・ドライブで、彼等の熱心なファンである友人に誘われて立川まで足を運んだわけだが、アマチュアながらプロ並のクオリティを誇るターバインズ・ドライブと、アマチュアだからこそ面白い事がやれてると思えるMERCURYの2組と同じ日に出逢えた事は、僕の音楽的趣味やライブハウス観を決定付けたとも言える。
MERCURYに絞って話を戻そう
僕が彼等を面白いと思ったのはアングラな見世物小屋的な魅力であり、見てはいけないモノを観てしまったような背徳観である。
セックス、ドラッグ、ロックンロールといった退廃的な背徳観ではなく、明るく楽しくポップでロマンチックでドラマチックな背徳観ではあるが、一般的に理解され難い様な魅力と言えばわかるだろうか? そんな趣味の世界の魅力だ☆
高円寺クラブ・ミッションズとゆう箱へ初めて行ったのも彼等を観に行った時であり、出逢った翌年はハロルド氏のソロプロジェクト状態で1年近く活動していたが、その年にミッションズで行われた彼の自主企画には、エンターテイメント性にこだわったバンド達が集められ、参戦できなかった僕は後からハロルド氏のブログにアップされたセルフレポやライブの画像を見て、ヤッパリ見世物小屋じゃ〜んと再確認。
デビル・フラワーズとゆうバンドさんに興味を持って吉祥寺Rock Joint GBに観に行った時も、アングラでグラマラスなR&Rサーカスとゆうイメージが脳内に広がった。
僕自身、ロックやライブを高尚な芸術のように感じる時があるのだが、本来は下世話な大道芸のようなモノじゃないの?って思う時があるわけで、たかが音楽じゃん!!とか、常識に囚われないで好きにヤッちまえよ!!とか思う面もあるのだ。
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