舌を切られたすずめの話
2007.12.07 [Fri] 11:25
ドコでも学習のすぐに使える学習カードに、楠山正雄さんの小説「舌切りすずめ」があります。
舌切りすずめの全文読むことができます。
【楠山正雄「舌切りすずめ」の内容】
一
むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。
子供《こども》がないものですから、おじいさんはすずめの子を一|羽《わ》、だいじにして、かごに入《い》れて飼《か》っておきました。
ある日おじいさんはいつものように山へしば刈《か》りに行って、おばあさんは井戸《いど》ばたで洗濯《せんたく》をしていました。その洗濯《せんたく》に使《つか》うのりをおばあさんが台所《だいどころ》へ忘《わす》れていった留守《るす》に、すずめの子がちょろちょろかごから歩《ある》き出《だ》して、のりを残《のこ》らずなめてしまいました。
おばあさんはのりを取《と》りに帰《かえ》って来《き》ますと、お皿《さら》の中にはきれいにのりがありませんでした。そののりはみんなすずめがなめてしまったことが分《わか》かると、いじのわるいおばあさんはたいへんおこって、かわいそうに、小さなすずめをつかまえて、むりに口をあかせながら、
「この舌《した》がそんなわるさをしたのか。」
と言《い》って、はさみで舌《した》をちょん切《ぎ》ってしまいました。そして、
「さあ、どこへでも出ていけ。」
と言《い》って放《はな》しました。すずめは悲《かな》しそうな声《こえ》で、「いたい、いたい。」と鳴《な》きながら、飛《と》んでいきました。
夕方《ゆうがた》になって、おじいさんはしばを背負《せお》って、山から帰《かえ》って来《き》て、
「ああくたびれた、すずめもおなかがすいたろう。さあさあ、えさをやりましょう。」
と言《い》い言《い》い、かごの前《まえ》へ行《い》ってみますと、中にはすずめはいませんでした。おじいさんはおどろいて、
「おばあさん、おばあさん、すずめはどこへ行ったろう。」
と言《い》いますと、おばあさんは、
「すずめですか、あれはわたしのだいじなのりをなめたから、舌《した》を切《き》っておい出《だ》してしまいましたよ。」 とへいきな顔《かお》をして言《い》いました。
「まあ、かわいそうに。ひどいことをするなあ。」
とおじいさんは言《い》って、がっかりした顔《かお》をしていました。
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【楠山正雄「舌切りすずめ」の内容】
一
むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがありました。
子供《こども》がないものですから、おじいさんはすずめの子を一|羽《わ》、だいじにして、かごに入《い》れて飼《か》っておきました。
ある日おじいさんはいつものように山へしば刈《か》りに行って、おばあさんは井戸《いど》ばたで洗濯《せんたく》をしていました。その洗濯《せんたく》に使《つか》うのりをおばあさんが台所《だいどころ》へ忘《わす》れていった留守《るす》に、すずめの子がちょろちょろかごから歩《ある》き出《だ》して、のりを残《のこ》らずなめてしまいました。
おばあさんはのりを取《と》りに帰《かえ》って来《き》ますと、お皿《さら》の中にはきれいにのりがありませんでした。そののりはみんなすずめがなめてしまったことが分《わか》かると、いじのわるいおばあさんはたいへんおこって、かわいそうに、小さなすずめをつかまえて、むりに口をあかせながら、
「この舌《した》がそんなわるさをしたのか。」
と言《い》って、はさみで舌《した》をちょん切《ぎ》ってしまいました。そして、
「さあ、どこへでも出ていけ。」
と言《い》って放《はな》しました。すずめは悲《かな》しそうな声《こえ》で、「いたい、いたい。」と鳴《な》きながら、飛《と》んでいきました。
夕方《ゆうがた》になって、おじいさんはしばを背負《せお》って、山から帰《かえ》って来《き》て、
「ああくたびれた、すずめもおなかがすいたろう。さあさあ、えさをやりましょう。」
と言《い》い言《い》い、かごの前《まえ》へ行《い》ってみますと、中にはすずめはいませんでした。おじいさんはおどろいて、
「おばあさん、おばあさん、すずめはどこへ行ったろう。」
と言《い》いますと、おばあさんは、
「すずめですか、あれはわたしのだいじなのりをなめたから、舌《した》を切《き》っておい出《だ》してしまいましたよ。」 とへいきな顔《かお》をして言《い》いました。
「まあ、かわいそうに。ひどいことをするなあ。」
とおじいさんは言《い》って、がっかりした顔《かお》をしていました。
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