センキュウ 

August 28 [Sat], 2010, 12:04
セリ科の多年草。中国原産で、日本でも栽培されているが、日本では果実ができないため、正確に属を決定することができない。したがって前出の学名は確実なものとはいいがたい。茎は直立して高さ30〜60センチとなるが、分枝は少ない。葉は軟質で淡緑色、2回三出羽状複葉で、裂片は卵状披針(ひしん)形でやや深い鋸歯(きょし)がある。根生葉は長い葉柄があり、茎葉は互生する。精力剤いずれも葉柄の基部は鞘(さや)となって茎を包む。秋に複散形花序を頂生し、多数の白色の小花を開く。花弁は5個で内側に曲がり、雄しべは5本、雌しべは1本である。地中にある茎の節部は長さ5〜10センチ、幅3〜5センチの不ぞろいな塊状となり、特有の強い香気をもつ。この塊部は薬として用いられ、日本では北海道のほか、岩手、宮城、長野、奈良の諸県で栽培されている。

中国では別属のリグスティクム・ワリチイLigusticum wallichii Franch.の根茎を川と称している。この種は四川(しせん)省、貴州省に分布し、栽培もされている。正名は(きゅうきゅう)とよばれたが、四川省産のものがもっとも品質がよいので川と称されるようになった。

漢方では根茎を浄血、補血、鎮静、鎮痛、消腫(しょうしゅ)剤として、月経不順、頭痛、関節痛、腫(は)れ物などに用いる。また、当帰(とうき)を配合して、貧血と冷えを伴う婦人病の要薬とする。なお、民間では根茎の刻みを袋に入れて薬湯に用いるが、シアリス体を温める効果があり、神経痛などによいとされる。川の煎汁(せんじゅう)を枯れかかったマツの根元に与えると蘇生(そせい)するという。
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