本来ならばゴールデン・ウィーク明けの落ち着いた頃に見に行く予定だった
阿修羅展。
思いがけず仕事が忙しくなってしまい伸び伸びになってた所、最終日前日というギリギリのタイミングでようやく見に行く事が出来ました。
実はこの数日前に一度会場に足を運んでるんだけど、数百メートルにも及ぶ行列で入場制限がかかっており、2時間待ちだというのでその日は断念。
始まってすでに2ヶ月も経つというのに未だこんな状態だとは完全に想定外でした。
報道によると来場者は80万人を突破し、東京国立博物館においてモナ・リザ展(150万人)、ツタンカーメン展(129万人)に次ぐ歴代3位の動員記録との事。
同博物館の日本美術の展覧会としては史上最多だそう。
余程プロモーションがうまく行ってるんだろうか。すごい人気です。
朝一だとまだ比較的空いてるという事だったので、出直した当日は開場の30分前に現場に到着。
しかし、その時点でもすでに100メートル程の行列が出来てました。
巷では最近仏像ブームだという噂を聞いてたけど、実際そうなんだろうなと初めて実感。
今回は早めに行ったおかげで、並んで30分程で入場出来ました。
会場に入ると展示の前はやや混雑してる状態。
この調子だと時間がズレる程さらなる人だかりで見づらくなりそうだったので、大して興味もない前半の出土品などはスルーし、すぐさま
八部衆の展示ゾーンへと直行。
この八部衆っていうのが、蛇や獅子などを身にまとっててそれぞれ特徴があってユニークなんですよね。
中でも
迦楼羅の出来は素晴らしかったw
「14歳」の
チキン・ジョージに似ててちょっと不気味な感じなんだけど、人間っぽさもあって不思議な仏像だなぁとしばらく見入ってました。
そして、いよいよメインの
阿修羅像。
傾斜のある通路をくぐるとその姿が見えて来たんだけど、一目見ただけで他の仏像と比べ圧倒的に存在感が違ってて、みんなが惚れ込むのも納得の出来栄え。
実は昨年の3度目の京都・奈良旅行で
興福寺を訪れた際に一度対面してるんだけど、そこではガラスケースに入った状態の味気ない展示の仕方でした。
今回はちゃんとライトアップされてて、一層神秘的に見えましたね。
合掌した手を含む6本の腕の配置・バランスが抜群に良い。
その凛々しい姿を360°ぐるっと大勢の人々が囲んでる光景もかなり異様でしたw
まるでステージに立つボーカルを前にファンが総立ちになってるライブ会場のような雰囲気。
横に付いてる顔を別の角度から見るとまた印象が違って見えて、貴重な体験でした。
最後のゾーンでは
康慶作の
四天王が展示してあったんですが、これがまた良く出来てました。
台座を含めると3メートル程の見上げるようなかなりの大きさで、ボディーも肉厚で重量感たっぷり。
荒々しいデザインといいサイズ感といい、今まで見て来た四天王の中では一番いい出来だったんじゃないかな。
これまでの四天王は自分の身長と同じ位のサイズが多かったですが、やはり仏の世界を守る役割なのでこれ位大きい方がいいですね。
まるで実物がそこにいるかのようなとてもリアルな迫力がありました。
といった内容だった今回の阿修羅展。
なかなかいい仏像が揃ってて見に行った甲斐がありました。
ただ、博物館にはもうちょっとゆっくり見れる環境を整えてほしかったなと。
特に阿修羅の展示ゾーンは360°見れるのはいいんですが、人の流れが滞ってしまう状態だったので進路を工夫した方が良かったように思います。
せっかく見に行ってるのにスタッフの人に煽られるような感じでしたからね。
あと、残念だったのが今回も
八部衆が全員揃ってる所を見れなかった事。
2体が4月中旬までの公開だったらしく、また次回へ持ち越しとなりました。
八部衆が全員横一列に配置されてる光景っていうのを一度見てみたいですね。
そして帰り際、会場前を見ると行列はさらに伸びてすごい事になってました。
これだけ人が入るならさらに展示期間延長してもいいんじゃないかなぁ。
[国宝 阿修羅展]
http://www.asahi.com/ashura/