キンキョウハコチラ 

June 18 [Sat], 2011, 15:24

「エンター・ザ・ボイド」 

June 05 [Sat], 2010, 23:00


《青年オスカーはドラッグのディーラーをして稼いだ金で妹リンダを日本に呼び寄せ一緒に暮らしていた。が、ある晩友人に呼び出されたバーで警察に踏み込まれ、銃で撃たれて死んでしまう。オスカーの魂は肉体から離脱し、リンダの周辺を浮遊する…。》



「アレックス」以来7年ぶりのギャスパー・ノエの新作。
友人である塚本晋也監督の新作と公開時期が重なるのも何かの巡り合わせのような気がしてならない。
チカチカしたフラッシュ映像が映し出される挑発的なオープニング。
さすが一筋縄では行かないなぁとこれからの展開に興奮が高まる。



物語は終始主人公オスカーの主観で進行し、観客は目の前の出来事を直視するのを強いられる。
思わず躊躇するのは、紛れもない現実(人間の本質)がそこに描かれてるからだろう。
肉欲に溺れる男女の姿。普段は見えない人間の裏側が露にされる。
そして、くぐもった不穏なBGMがより一層不安感を煽る。
フワフワ揺らぐ俯瞰映像はまるで夢を見てるようなトリップ感があり臨死状態を擬似体験させてくれる。
ビールでも飲みながらまどろんだ状態で観るとより陶酔出来て気持ちいいかもw



サイケデリックネオンの輝く新宿の街並が妖しく美しい。
映画館を出ると目の前では客引きのホストや露出度の高い女の子がウヨウヨ。
まさに舞台となった歌舞伎町で観たのでまだ物語の中にいるような錯覚を覚えた。
今回輪廻転生を取り上げてたけど、仏教国に生まれた自分にとってはこの思想は昔から聞かされてる事で普通に受け入れられるけど、キリスト教圏の人達にとってはエキセントリックに感じるのかなぁ。



延々続く生々しいセ●クスシーンを他人と共有するのは気まずくて正直辛かった。。
やっぱ一人自宅に篭って観るのが一番かな、この人の作品は。
確実に観る人を選ぶ映画なので、ご注意を。。
観終わった後、何とも形容し難い感情に襲われる事必至。
でも、決してつまらなかった訳じゃなく、むしろこういうディープで妖しい作品は好きだ。
非日常的空間へ誘ってくれる彼の刺激的な作風はデヴィッド・リンチデヴィッド・クローネンバーグと並び麻薬のような中毒性がある。
今回も期待を裏切らず脳髄に深く響くトラウマにも似た強烈なインパクトを与えてくれた。

音響効果は前作「アレックス」に続きダフト・パンクのトーマが参加。美術監修に「デリカテッセン」のマルク・キャロの名も。
一体どうやって撮影したの?と不思議でならないカメラワークは要注目。


※ 評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7点(10点満点)


[エンター・ザ・ボイド]
http://www.enter-the-void.jp/

「第9地区」 

May 10 [Mon], 2010, 5:29


先日の「タイタンの戦い」が消化不良だったので大満足w
「もし宇宙人が地球で生活していたら?」、彼らを難民として描きそれをリアルにシミュレートした点が新しかったしユニークだったと思う。



見所はやはりパワードスーツなどの兵器登場シーン!!
人間なんて一発で木っ端微塵の圧倒的な破壊力!!
あれ程気持ちのいいものはないでしょうw
まるでアニメの世界が現実化したようで、「ドバッ!!グチャ!!」と過激なスプラッター描写に歓喜の声を上げつつ盛り上がってましたw



最初は汚らしいとしか思えなかった宇宙人だけど、その人間臭い部分に次第に感情移入して行った。
なんとも切ない表情するんだコレがw
ダサくて脳天気だったヴィカスも後半はえらい変わりよう。
彼が自らを犠牲にし宇宙人を助ける、まさかそんな感動的な展開になるとは思わなかった。
ラストに流れるまだ正常だった頃の映像に「アイツもいいヤツだったなぁ」とホロッと来た。
愛すべきキャラですねw



しかし、二人して手を組んで施設にスプレーを奪い返しに行く場面はなんとも滑稽だったなぁ。
なんたって助手席にいるのがあの"エビ"なんだからw
シリアスなシーンなんだけど画的には完全にギャグっていうw
「宇宙船の動力源となるあのスプレーの中身は何だったのか?」「なぜそれをを浴びるとエビになってしまうのか?」、その疑問は結局謎のまま。。
あのラストだとなんだか続編もありそうな予感。
傑作!!


※ 評価 ★★★★★★★★★☆ 9点(10点満点)


[第9地区]
http://d-9.gaga.ne.jp/

「タイタンの戦い」 

May 08 [Sat], 2010, 3:55


正直つまんなかった。。
スコーピオンやらメデューサやらバケモンが登場する戦闘シーンはそれなりに楽しめたけど。
これから神と戦おうかという人間がたった数人でしかも武器が剣と盾だけってそりゃ無謀過ぎるでしょ!
想像してたよりスケール感がなかった。
仲間のキャラ立ちがイマイチだったのも面白みに欠けた要因の一つかも。
コメディ・リリーフの2人組がいても全然存在感なくてそこら辺もうちょっとちゃんと描けば良かったのに。



クライマックスの超巨大なクラーケンとの戦いは一番盛り上がる所なのにあっさり決着ついちゃうし。
登場シーンだけで充分役目を果たしてるとは言え、もうちょっと観せてほしかったなぁ。
あまりにテンポ良く進むんで全体にもう一つハラハラする場面がなかった気がする。



そして、どうも不可解だったのがゼウスの行動。
説得に応じず神の世界を捨てたペルセウスを人間諸とも滅ぼそうとしてたはず。
なのに、ラストでは戦いに勝利した彼に対して「良くやった!」みたいな事言ってるし。。
あんた敵、味方一体どっちなのよ!?



あと、バルト9で採用してるXpanD方式はIMAXに比べメガネが重くて鼻の辺りの接触部分がだんだん痛くなって来て辛かった。
そして3Dは吹き替えで観た方がいいなと改めて。
映像に集中出来ないし、字幕を追うのに眼が疲れた。。
「アバター」の場合は奥行きを感じさせる映像だったのでそれ程気にはならなかったけど、今回のような飛び出す感じだと画面のチラつきが目立ってあんまキレイじゃないですね。

ハリーハウゼンのオリジナル版をちゃんと見てみたいなと思った。


※ 評価 ★★★★★★☆☆☆☆ 6点(10点満点)



タイタンの戦い 特別版 [DVD]


[タイタンの戦い]
http://wwws.warnerbros.co.jp/clashofthetitans/

エキシビジョン「鉄男大図鑑」 

May 02 [Sun], 2010, 13:34


新作「鉄男 THE BULLET MAN」の公開を記念して行われているエキシビジョン「鉄男大図鑑」を見に池尻のギャラリーPUBLIC/IMAGE.3Dへ。
この日は塚本晋也監督のトークイベントも行われました。



前日にNYの映画祭から帰国したばかりだというのにお疲れの様子もなく、終始ご機嫌な様子w
(以前、六本木の映画館で女優のりょうさんと行ったトークイベントではちょうど悪夢探偵の撮影中だったためかとても眠そうだった。)
今まで知らなかった鉄男裏話がいろいろ聞けてファンにとっては堪らない濃密な一時でしたw



まずは先日の映画祭の話題から。
鉄男の肝は映像と音楽だという事で理想の音量をスタッフに求めた所、
そのあまりの衝撃で上映後スピーカーがぶっ壊れてしまった話や(ビンビン壁が振動してて退場者も出る程だったそう)、映画祭主催のデ・ニーロと接触した話…



チ◯コ戦車が爆走する鉄男のラストカットは豪徳寺で撮影された事、
飛行機を取り込み空を飛ぶ「鉄男 THE IRON BIRD」の構想があった事(自らボツにしたらしい)、鉄男制作後、人間関係に疲れ一人で出来る事はないかとマンガを描いて(エレベーターガールが3人の子供鉄男にレイプされるという内容!!)編集社へ持ち込んだ話などなど。



送ったFAXが家具の隙間に落っこちてしまい、そのまま相手に気付かれなかったというなんとも不幸な理由で実現しなかったNine Inch NailsのPVのアイデア(青く輝く満月、そして両性具有の人物がセルフ・ファックするというコレまたエグイ内容!!)といい興味深い話ばかり。
穏やかな外見とは裏腹に頭では凄い事考えてるんだなぁと。
そんな憧れの監督を間近に見れて幸せでしたw

今度のバウスシアターでの爆音映画祭は監督もサウンド・チェックに立ち会ったそうだけど、大音量での鉄男上映はまさに理想の形な訳で。
これは外せないなと。
ただ、どれ程の爆音なのかわからないので果たして最後まで耐えられるのか、、ちょっと不安。。



腕銃!!


絵コンテには文字がビッシリ。


イメージボード。意外にかわいらしいタッチw


[鉄男 THE BULLET MAN]
http://www.tetsuo-project.jp/


[PUBLIC/IMAGE.3D]
http://public-image.org/3d/


[爆音映画祭]
http://www.bakuon-bb.net/


「新TV見仏記」インストアイベント 

April 25 [Sun], 2010, 23:12


平城遷都1300年を記念し新たにリリースされる「新TV見仏記」のトークイベントを観に六本木TSUTAYAへ。
司会の方のアナウンス後、みうらじゅんいとうせいこう両氏が2Fエスカレーターから下って来ての入場に場内爆笑!!
まさに降臨といった感じでピッタリw
ビートルズじゃないんだからっ(笑!!」とかなり恥ずかしそうな様子でしたw
トークの方はほぼ仏像とは関係ない話で30分あっという間。
いや〜、面白かったw
お二人共素敵オーラ出まくりで、モテモテなんだろうな〜って感じでした。






新TV見仏記 ~平城遷都1300年スペシャル~ 1奈良編 [DVD]


新TV見仏記 ~平城遷都1300年スペシャル~ 2天理&桜井編 [DVD]


[記事]
・TCエンタテインメント:「新TV見仏記」インストアイベントレポート
・シネマトゥデイ:仏像大好き!みうらじゅんといとうせいこう「お釈迦様の誕生日をクリスマスみたいに祝いたい」

「ハート・ロッカー」 

April 11 [Sun], 2010, 23:39


いつ爆弾が爆発するか、テロに狙撃されるかわからない死と隣り合わせの極限状態。
アカデミー受賞作という割には派手な音楽使いもなく大作的な盛り上がりはないけど、グッと抑えた緊張感が全編に漂うハラハラし通しの2時間。
思わず目を背けたくなるようなシーンも露骨に描いた噂通りのハードな作品でした。



「自分が何とかしなければ」という使命感と同時に、平和ボケした日常に物足りずある種の快楽を求めて再び戦地へ赴く。
最後の主人公の表情からはそんな心情が感じ取れた。
今現在もこうしたテロとの戦いが続いている訳で。
こうも毎日死の恐怖にさらされたら正気でいられる自信がない。
そんな現地の様子がリアルに伝わって来た。



狙撃シーンでの攻防戦は見ごたえ充分!!まるでゲームようだったw
あと、惜しまれるのが映画館のチョイスを誤った事。
近場で済まそうと入った所がスクリーン小さいし、音響もイマイチ迫力ないし。
せっかくの爆破シーンが魅力半減でした。。


※ 評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7点(10点満点)


[ハート・ロッカー]
http://hurtlocker.jp/

花祭り&仏像ナイト 

April 08 [Thu], 2010, 1:30




4月8日は釈迦の誕生日(a.k.a.花祭り)という訳で目黒は大円寺にお参りに。





境内に入るとまず目に付くのが左手にある石仏群(五百羅漢)。
江戸時代この寺を火元に街を焼く大火事があり、その犠牲者の供養のために建てられたんだそう。
近づいて見ると一つ一つはかわいらしいんだけど、これだけ数多くズラッと並んでるとちょっと異様。。





普段は秘仏の釈迦像がこの日は特別に御開帳。
今日の主役。
いわゆる清涼寺式のシンメトリーなデザイン。
その釈迦像の祀ってあるお堂の手前には誕生仏が。プリティー!
甘茶をかけてお祝い。
自身もお参りの後甘茶を頂きました。
しかし、砂糖を使ってないのに何であんなに甘いんだろう??毎度不思議に思う。



時間があったのでついでにすぐ側の目黒川へ。
桜はもう結構散ってしまってたけど、なかなか風情のある風景でした。



そして夜は阿佐ヶ谷ロフトで「仏像ナイト」。
初めて参加したけど進行の御三方がさすがに知識が深くてそのトークに感心しきり。
年齢は自分とさほど変わらないだろうに(むしろ若いかも)。
自分の未熟さを痛感。勉強になりました。
特に阿修羅帝釈天の争いの説話は詳細を知らなかったので、グッと聞き入ってしまった。
阿佐ヶ谷ロフトの居心地の良さもあり、開けた雰囲気の楽しいイベントでした。
お金を払ってトークイベントに行くなんて振り返ってみると初めてだったかも。
せっかく東京にいるんだからいろいろ見とくべきだなぁ。

「キングコーン」 

March 18 [Thu], 2010, 3:17


「いのちの食べかた」同様食の現場に迫ったドキュメント。
「あなたの体はとうもろこしから出来ている!?」このフレーズが決して大袈裟な話ではない事をこの映画は明らかにしてくれる。



甘味料、家畜のエサなど原料としてあらゆる食品に含まれているというとうもろこし。
生産の効率化と引き換えに受ける事となった人体への悪影響。
ここでも正負の法則が当てはまるんだなぁと、観ながら食べていたインスタント食品に目をやると中にはとうもろこしの粒が。。

生産過多で雨ざらしの中、数年間保管(放置)されているおびただしい量のとうもろこしは圧巻。


※ 評価 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5点(10点満点)


[キングコーン]
http://www.espace-sarou.co.jp/kingcorn/top.html

「アバター」 

January 28 [Thu], 2010, 6:19


IMAX「アバター」を観に川崎の109シネマへ。
完全に映像に集中したかったので、今回は敢えて吹き替え版で。
初の3D体験でしたがこれは癖になりそうw いやー凄かった!!



眼前に広がる衛星パンドラの光景、その壮観さといったら!!
あの感動は劇場の大スクリーンで観てこそ。
植物がネオンのように発光する幻想的な夜のシーンは特に美しく印象的だった。
3Dと聞くと映像が飛び出すという印象が強いけど、話に聞いてたように空間の奥行きを感じられる仕上がりで、崖を眼下に見下ろすシ−ンなんかはその高さがリアルに伝わって来た。



また、エモーション・チャプチャーという新しい技術によりCGのナヴィ族が驚くほど表情豊かで、観る前はどうも好きになれなかったんだけど時間が経つにつれ自然と違和感を感じなくなってた。
海洋生物をミックスしたような極彩色の動物など生態系がとてもユニークで、ファンタジックな世界を存分に堪能させてくれるモロ自分好みのSF作で楽しくてしょうがなかったw

マッチョな女性(ミシェル・ロドリゲス「エイリアン2」バスケスそのまんま!!「エイリアン」繋がりで言えばシガニー・ウィーバーも本作に出演)、メカといかにもキャメロンらしいアイコンが登場。(あの大佐は少々キャラが古臭い気がしたなぁ。。)
「ラピュタ」「ナウシカ」「攻殻機動隊」など日本のアニメっぽい要素もそこかしこに目に付いた。



正直ストーリーはもうちょっと捻りがほしい感じだったけど、あの映像体験を味わえただけで充分満足!!
ただ、2時間40分はちと長いかなと。。
心配してた画面酔いはなかったものの、3Dメガネが当たって耳の上が痛くなるのは想定外だった。。
あと、激しい動きの場面だと画面がチラついたりとまだ改善の余地はあるなぁという気もしましたが、3D映画元年という事でその辺りは今後に期待したいと思います。


P.S. 劇中、ヒロインのネイティリがどっかで見た顔だなぁとずっと気になってたんだけど思い出した、NOKKOだ!!


※ 評価 ★★★★★★★★☆☆ 8点(10点満点)


[アバター]
http://movies.foxjapan.com/avatar/
プロフィール
  • ニックネーム:ヤマムラコウジ
  • 現住所:東京都
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映画 / 音楽 / 演劇 / アニメ / 漫画 / アート / 格闘技 / お笑い / サッカー / 仏像 / ★STARMAN所属(http://last-starman.com/) ★HipHop、R&B、Soulなどブラック・ミュージックをこよなく愛するグラフィック・デザイナー&美メロ愛好家
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