レバレッジについて

April 25 [Mon], 2011, 19:05
 小さな資金(資本)で取引が可能となるレバレッジというシステム。このシステムについて理解を深めれば、一般的に「ハイレバレッジはリスクが大きい」と言われている事について、誤解が生じているというのが分かって頂けると思います。
 
 基本的にトレードをするという事は、買うか売るかのどちらかで、どちらであったとしても何かしらの売買をしている状況を「ポジションを持つ」と言います。このポジションを持つのに必要な金額が、もしレバレッジが無いのであれば、前のページでも書いたように「1米ドル = 100円」だったとすると、100万円が必要となる訳です。

 単純に書きますと(「1米ドル = 100円」で、1万通貨の取引を行う場合)
・レバレッジ無し = 100万円
・レバレッジ5倍 = 20万円
・レバレッジ20倍 = 5万円
・レバレッジ50倍 = 2万円
・レバレッジ100倍 = 1万円
となります。

 上記のように、ポジションを持つのに必要な金額はレバレッジの倍率によって変わります。そしてポジションを持つという事は「レバレッジによって決められた金額をポジションの数だけ拘束される」という事です。分かりにくいと思いますので、もうちょっと砕いて例を書きます。

1. レバレッジ100倍のFX業者に口座を開設し、10万円の資金をその口座に入金したとしましょう。この場合、1ポジションを持つのに必要な金額はレバレッジが100倍なので1万円です。早速取引を開始し、1ポジションだけ買いでエントリー(ロング)しました。この時点で証拠金として1万円が拘束された状態になります。証拠金として拘束された意外のお金(残り9万円)は余裕資金として次のポジションを持つ事も出来ますし、現在持っているポジションの「損失を許容できる幅」となります。

2. ポジションを持っている状態で、為替レートが変動した場合はどうなるのか。狙い通りに儲かる方向へ動けばいいのですが、その逆の状態になる事もありえますので、そのつもりでお読み下さい。1ポジションとはいえ実際には1万通貨分の価値ですので、レートが1円動けば1円の1万倍の10,000円となります。さらに2円動けば20,000円。3円動けば30,000円です。儲かる場合だとただただ喜べばいいのですが、損をする方向へ動いた場合は大変です。エントリーをする際に「○○まで損をしたらこれ以上は損したく無いので手放す」というような設定も出来ますので、余裕資金が0になるまで損をしていく状況を見ておく必要は無いのですが、余裕資金の部分が無いと、ちょっとの損失にも許容できない状態となってしまうのです。


 1と2とを読んで頂いて気づいた方もいらっしゃるかも知れませんが、レバレッジの話しは「1」にだけ出ていて、「2」の方では、ポジションを持っている状態で、レート変動による利益や損失だけの話しになっています。要するに為替レート変動による差益や差損はレバレッジの倍率とは関係無く、持っているポジションの数が問題になるのです。

 レバレッジ100倍だと得も損も100倍という訳では無く、エントリーをする際に必要となる証拠金が100分の1で済むという事ですので、小資金(小資本)でFXをするのであれば、やはり多少ハイレバレッジのFX業者を選択する必要があります。そうする事により余裕資金がある状態での取引が可能となるのですから「ハイレバレッジ = 危険」という訳では無く「上手に資金(資本)を運用する」という事になるのです。

 間違っても「1ポジション1万円だから10万円の資金で買えるだけのポジションを買おう!」などとは考えないようにして下さい。ハイレバレッジだからたくさんのポジションを持つのは可能ですが、許容範囲が狭くなる上に、思った以上に損失が膨らむ可能性があります。1ポジションで1円動けば1万円ですが、2ポジションでは同じ1円の動きでも2万円の変動です。ハイレバレッジだからこそ「持つポジションの数」には注意が必要です。
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