グレーゾーンを持った食育 

June 15 [Sun], 2008, 10:50
グレーゾーンを持った食育



ところで日本人というと白黒はっきりせずに、ファジーをよしとする国民性であるといわれていますね。鈴木先生は日本人にはこの特性をいかした食育があっているのではないかとおっしゃいます。

「食というのは人類最古の芸術といわれていて、それが育った文化の延長上にある。だから日本というファジーをよしとする文化の延長線上にある食というのもファジーなんですよ。それを無理に白黒はっきりさせようとすると、優劣をつけることになってします。しかし僕はそれについてはやめてもらいたいと思っているんですよね。なぜかといえば優劣をつける問題ではないし、作り手にも失礼ですよね?それであれば日本にはグレーを愛するという文化があるのだからあれもいいし、こちらもいいというだけにした食育でいいのではないでしょうか?」

ちなみに優劣ということで鈴木先生はこんなこともおっしゃっていました。

「例えばこの前、産地偽装が問題になった某料亭ね。あのひとつに佐賀牛を但馬牛と偽って売っていたことが問題になっていたでしょう?産地を偽ることは確かにいけないけれども、ニュースなんかを見ているとまるで但馬牛よりも佐賀牛の方が下みたいな印象だったと思うのね。僕はあれを見ていて佐賀牛を育ててる人たちは怒っているんじゃないかな?って思っていたんです。だって佐賀牛も但馬牛と同じくらい美味しい牛肉だもの。まして育て方も味も違うわけだから、食べ手の嗜好の違いがあるのはいいと思うけど優劣をつけられることではないでしょう?あとは値段の違いというのがあるかもしれないけれども、必ずしも値段の上下が味の上下、優劣とイコールということではないし。これについても食べた人が判断するというファジーさでいいと思うんです。ただそれぞれの個人が判断できる食育をする必要はあるように思いますね。」