彼らも火を焚いていたので

November 14 [Thu], 2013, 15:26
だ。

 その血を──トーは引いている。

 だが、あのイデアメリトス公認の楽士は、太陽の近くに来ることがありながらも、決して憎しみの牙をむくことはない。

『ただ、彼は愛されたいだけだ』

 父が、いつかそう教えてくれた。
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 一族全部を敵に回しても市井にいるのは、彼らとは別のやり方を取ると決めたから。

 他にも、トーのような人間が、わずかながらにいるかもしれない。

 もし、そんな人間に会えるのならば、ハレはゆっくりと話をしたいと思ったのだ。

 トーは、余り自分からたくさんのことを、話す人間ではなかったから。

「モモは……歌を歌えるかい?」

 彼のことを思い出したら、ふと歌が聞きたくなった。

「ええ? う、歌ですか?」

 さっきまで、刀で彼を守ってくれた女性は、恥ずかしそうに顔を赤らめる。

「かあさまか、トーおじさまの歌くらいしか……知らないです」

 その唇から、当たり前のように月の男が現れた。
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 そうか、彼はもう幾人かには愛されているのか、と。

「よかったら……『夜明けの歌』を歌っておくれ」

 彼の願いは、多少モモを困らせたようだったが、ゆっくりと歌い出してくれた。

 トーのような力は、そこにはなかったが──優しい声だった。

月は出ているか


 リリューが、それに気づいたのは、まだ宵の口のこと。

 ハレとホックスが、学問的な話をしている最中。

 リリューは、シッと二人の声を止めた。

 モモも、瞬間的に緊張した。
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 彼らも火を焚いていたので、探しているものの手掛かりにならないかと様子を見に来ているのだろう。

 夜盗とは違うようだが、リリューは警戒を解かなかった。

 町からは、まだ遠い。

 そんなところを、夜を歩く男たちである。

 おそらく、丸腰ではないだろう。

「おっと……」

 お互いの火で、顔が見える距離で相手が止まる。

 橙に浮かび上がる男たちは、決して良い人相ではな
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