IT専門の調査会社である米国IDCは7月6日、世界の半導体市場における売上高は、今後5年間は年平均8.8%のペースで成長を続けるとの見通しを明らかにした。
IDCは今年5月、世界における2009年の半導体売上高は、前年比9%減の2,250億ドルだったと発表していた。だが、7月6日に発表された見通しによると、現在の半導体需要は好調であるという。同社は 「注文高は2009年第4四半期と2010年第1四半期にきわめて高い水準に達し、今は正常化している」と指摘している(IDCのリリース)。
IDCの見通しによると、半導体の世界売上高は2010年に前年比22%増の2,740億ドルとなり、2014年には3,440億ドルに達するという。この増加の大きな牽引役は、コンピュータ用チップの需要拡大で、その売上高の2014年までの年平均成長率は、12%と予想されている。
さらに軍用、産業用、車載用チップの売上高も2014年まで年平均13.2%伸びる見通しで、代替エネルギー源への需要がその一因だ。
とはいえ、半導体市場の全セグメントにおいて今後、数年にわたって活況が続くわけではない。メモリの売上高は2010年に52%増加する見込みだが、翌年以降の数年間は伸び悩むと予想されている。「技術の移行、価格圧力の増大、オンライン販売の拡大を背景に、メモリの売上高は2011年と2012年には、横ばいか微減となるだろう」(IDC)
消費者向け製品用チップの売上高の伸びも鈍化しそうだ。IDCは、同チップの売上高は2010年に6%近く伸びるが、その後2014年までは低い伸びで推移するとしている。
(Sumner Lemon/IDG News Serviceシンガポール支局)
【7月8日15時4分配信
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