3人寄らば、マヤ人の知恵

May 21 [Mon], 2012, 14:31
休みの日を利用して、久々に出掛けた町で、やってしまった。
何を大失敗を。
この町で、私には3つのタスクがあった。
1プエブロ町中でリボンを見つけること2持ってきたプレゼントにリボンを掛けて、長年来お世話になったイタリア人カップルに、お礼方々その品を渡す彼らは数日後、新天地に向けて旅立つ予定3この町に住む友人の太極拳のクラスに参加する寝坊して時間が差し迫っていた上に、道中飲んだコーヒーが利いたのか、猛烈に用を足したくなり失礼、緊急トイレまで探さなければならなくなったものだから、焦った私は、友人に電話して、文房具屋の場所を尋ね、小さな町で、こういう物を見つけるのは、結構大変だったりする更に、どこかで用を足せないか、目をキョロキョロさせていた。
幸いに、小さな文房具屋が、程なくして見つかり、取るものも取りあえず、しょっぱなから、緊急事態発生、トイレ貸して下さいと切り込み、用を足してホッと一息ついたところで、さぁて、どのリボンにしようかな、いやまてよ、こういう場合は、やっぱりモと合わせて色合いを見た方がいいなと、一旦店を出て、車に戻って仰天。
なんとなーんと、鍵が差さったままロックしてしまっているではないかいくらメキシコがカジュアルとはいえ、お店に入って、商品を手に取るよりも前に、人の家のトイレに駆け込み、更には、今度は車のドアを開けられないとは、さすがの私も言い出しにくく、まずは、ドアというドアを全て確認するが駄目。
あ、待てよ、そう言えばと思い、一カ所、買ったときから壊れてて、無理矢理いつも手で押し上げている、手動式窓をこじ開けようと頑張るも、あまりにも雨など振り込んで厄介なので、先日徹底的に開かないようにしたのが災いとなり、今回ばかりはウンともすんとも言わない。
これが家に近ければ、相魔電話して、誰かに来てもらうか、どこに電話したらいいのか聞いて貰えるけど、なんせ2時間も離れた町のことなど、彼が知ろうはずもない。
仕方がないので、努めて明るく、そして少し控えめに、先ほどの店に入って行き、お兄さん、ちょっとこちらへ。
と、笑顔で手招きして、彼を車のところまで誘導することに成功した。
中をのぞいた若者店員は、Hijoleわっちゃと目を丸くする。
そこで、すかさず、ねー、あれ持ってないかしらえーっと、ほら、あの服を掛けるやつ、スペイン語でなんて言うんだっけと身振り手振りで尋ねると、わかったようなわからないような顔をして、一旦戻って持って来たのは、お箸より若干長めの磨B
いや、こんなんじゃなくってとすんでのところで田川和弘駄目出しをしつつ、いやいや、こちらは頼んでいる身なのだから、ここは受け身の姿勢でと、一応、隙間から窓のハンドル部分を突いてみるも、もちろん、そんなもので動く訳もない。
やっとハンガーに相当するガンチョ、という言葉を思い出し、ガンチョでね、中のレバーを開けようと思うんだけどね。
と同意を求めようとするも、そんなものはない、とのお答え。
いやいや、ここで諦められては困るのだ。
あるあると無理矢理探しに行かせ、ふと振り返ると、隣の洗濯物屋らしきおばさんがこちがの様子を伺っている。
そこで今度はおばさんを手招きして、同じように車の中を見せると、おばさんも、先ほどの店員と同様、あららと声を上げる。
そこで、ね、ガンチョないガンチョと聞くと、おばさんは、店の中にいた小さな娘に、ガンチョ取ってきてと数件先の、店に取りに行かせたのだが、その娘が持ってきたものは、プラスチック製ハンガー。
うーん、これじゃぁ駄目なんだよなぁ。
とおばさんと目で会話する。
と、そこに先ほどの、文房具屋の青年が再び現れる。
手には、太めの針金のコイルを持っているではないか。
おぉ、これよ、これ大張りきりで、針金を差し込む青年。
ところが、私の車は超アンティックであるゆえ、窓の開閉が、いまだに手動式なのだ。
しかも、その窓を開けようとすると、針金で引っ掛けても幅が足りなくて、どうしても開かないのだ。
あとで相魔聞くには、盗難防止のために、わざとこういう風になっているらしい。
開きそうで開かない窓。
ジリジリとしながら、3人で代わる代わる試してみるも、びくともせず、ふと顔を上げると、3件先の肉屋の主らしき男が店先に出て、こちらを眺めている。
そのうちに、買い物途中のおばちゃん達が、通りかかり、あらら。
などと、一言づつ感想を述べては、その場に居座るので、ギャラリーまでできちゃって、なんだか一大事に。
と、その時、背後から、いやいや、窓じゃなくて、鍵よ、鍵。
と声がする。
顔を上げると、そこには、どこから現れたのか、イビングショップの制服を来たおじさんが立っている。
おじさん曰く、窓じゃなくて、あの鍵を取ればいいんだよ。
と、隙間が開いた方の窓から、更に奥手にある鍵を差す。
窓を開けるのは、難しいんだよ。
貸してみな。
と、彼は針金を手にすると先をUの字に曲げ、まるで縁日の鉄砲当てで商品を曹、プロのごとく、隙間からシュルシュルシュルと、奥まで延ばしたかと思うと、ものも見事な早さで、鍵を引っかけ、さっと抜き取ったのである。
その所要時間たるや、わずか20秒。
おぉぉっざわめく群衆。
そして拍手と笑顔。
ありがとう、皆さん、ほんとにありがとうこの国の良いところは、人々に時間と人間的余裕のあることだと思う。
1日に5回は、何でこんなことに時間掛けるかなぁとイラっと来る私であるけれど、こういう時、見知らぬよそ者外国人の私に対しても親切にしてくれる、その余裕と人間的優しさはほんと、身にしみます。
しかし、マヤ人の過去の栄光は歴史にもよく知られた通りであるけれど、寄らば文殊の知恵とは良く言ったものです。
かくして初太極拳も経験出来、また、リボン付きのプレゼントも無事渡せ、なかなか幸せな休日となりました。
めでたしめでたし。
追伸最近、ビニール張り黒椅子を、一気奮発して買ったのだけど、猫が爪を研ぐものだから焦り、うちに掃除に来るおばさんに助けを求めたら、バスタオルでぐるぐる巻きにされて、これで良し。
と、満足げに言われてしまった。
いや、あの、見てくれが気に入ったから買ったんですけど、なんて怖くてとても言い出せない。
もちろん、彼女もマヤ系だったりします、はい。
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