いよいよ来日

2009年05月 31日 (日) 15:37
18時前に家を出て、両国へ。BP ZOOMのフィリップ以外は今日来日、技術者のふたりは公演が始まる前に日本旅行、演者のふたりはサーカス村で限定応募者のためのワークショップがある。その前に会場の下見をしようということになった。19時半会場にシアターΧのスタッフさん、メンバーが集まる。今回の出し物の一番の問題は吊り物。これをどう吊るかが一番の問題。簀の子のところまで上がって、検討作業。大体見えてきた。そのあとは特効関係の打ち合わせ。21時すぎに下見終了。駅前の居酒屋で食事。日曜だから店はがらがら。
23時までいて、皆に別れを告げて帰宅の途へ。
いよいよ始まるねえ。

ダメじゃん小出の黒く塗れ 

2009年05月 31日 (日) 0:28
公演名 ダメじゃん小出の黒く塗れ Vol.8
作・演出・出演 ダメじゃん小出
会場 横浜にぎわい座小ホール(野毛シャーレ)
公演日時 2009年5月30日(土)午後6時開演(終演7時50分)

確実に客層に幅がでている。というか年齢層があがっている。横浜でのライブが地に足がしっかりとついてきたといえるのではないだろうか。年に一度ぐらい芸能ホールでやってみたらどうなのなのだろう。即日完売にはならないと思うが、そこそこお客さんは入ると思う。あんなパイプ椅子とかベンチシートに2時間近くもがまんして坐っているシルバー世代があれだけいるんだから。
今回も社会の方がネタ満載で、どれをネタにしようかと舌なめずりでもしていたのではないかと思うぐらいの余裕さえ感じられる内容であった。今回は冒頭のマスク会社の社長の笑いがとまらないというネタから始まってやはり新型インフルエンザに関するものが多かった。トークでも言っていたが今週始めから一体どこにいってしまったんだインフルエンザの話には、うなづく人たちがたくさんいた。
魚ヘンの漢字のネタが、いまひとつ小出とお客さんの間でのコンセサンスがなかったような気がした。小出が意図していることがちょっと伝わらなかったのでは。ただ淡々と金田一(かねだはじめ)が解説しているのがおかしかったけど。最近のライブで冴えをみせているトーク。GW志の輔師匠と一緒に北海道に行った話が群を抜き面白かった。たかが宅急便がトラブッたというだけの話で、あれだけひっぱられるのはそれだけ話術がうまくなったということだろう。ただ横浜開港博の話は、茶化しが中途半端だったようにも。クモが一日5回20分、200メートル動いたというところで、やはりパレードは只だったという話とかませるべきだったと思う。
今回のチャレンジ日本私服落語。これは凄かった。こういうことにチャレンジするところに、小出の円熟を感じる。私服で(何故黄色いTシャツだったのだろう−蜜蜂だったからだと思うが)落語をするという面白さ、そしてその中身、あまりのヒットに急遽作者が来日したという科学ドキュメント「なぜミツバチは死んだのか」をベースにしながら、ミツバチの王国内に発生した派遣労働者問題による労働条件の劣化に対する不満、さらにはミツバチに化けたアブによるハチノコの盗難。寓話をつくることに関しては小出は図抜けている。しかしここまて作れるとはまさに圧巻であった。なによりアブの攻勢に対して、針の使用を認めさせようとする八五郎に対して、女王蜂は憲法9条を楯に、絶対に認めようとしない。小出本人がどれだけ意識していたかはわからないが、あくまでも武器使用は認めず、アブとの対話による交渉を促したというこの話のオチには、感動すら覚えた。
お客さんにとっても自分にとっても我慢の時間などと茶化していたが、とても意味のあるチャレンジだと思う。
さて6月の負け犬では、今日見たネタが何本でるのだろうか。
それも楽しみになってきた。

To R mansion ネタ見せ

2009年05月 30日 (土) 11:38
世の中すっかり梅雨モード。はっきりしない天気だ。家を13時すぎに出て等々力の地区会館へ。To R mansionのネタ見せ。いろいろ噂を聞いていたのだが、実は生のを見るのは初めて。彼らは今回オムニバスのAとBの両方に違うネタで出演することになっている。ふたつのネタを見せてもらう。まだ動きがかみ合っていないところもあったが、非常に面白かった。なにか新しいものが生まれているという実感がする。日本のパフォーミングアーツもすそ野が広がってきているようだ。スピーディーな展開が心地よい、それに転換やオチにクラウン思考がきちんの入っている。本公演が楽しみ。
自由が丘経由で横浜へ。駅のポスターを見ていたら自由が丘のマリークレール通りで大道芸、昨日から3日間、今日のところにこうじとあった。自由が丘駅のホームからこのマリークレールが見えたので、こうじに電話してみる。同じような指摘を何人から受けたが、僕じゃありませんとのこと。ただの「こうじ」で「ふくろこうじ」ではなかったのだが、なんとも紛らわしい話である。なんでも彼はいま島根とのこと。
横浜で藤沢周平の『闇の傀儡師』:秋ウコン、煎り豆を買ってにぎわい座へ。終わったあとすぐに帰宅。

小栗と照手

2009年05月 30日 (土) 0:55
作品名 『小栗と照手』 説教節『をぐり』より
脚本・演出 遠藤啄郎
演出・振付 ケイタケイ
キャスト 新井敦子 綾香詳三 石田知生 宇佐美雅司 ケイタケイ
語り・演奏 説教節政太夫

いまから20年以上前になるだろうと思う。藤沢の遊行寺で横浜ボートシアターの「小栗判官・照手姫」を見て、自分はをぐり伝説にすっかりはまった。元は説経節だというので、いろいろ調べているうちに最近復活したばかりという二代目若松若太夫にたどりついた。そして若松若太夫のプロデュースがはじまる。その時一番最初の相談の場にいたのが、今日の公演でとても重要な役割を演じていた説教節政太夫であった。
遠藤さんの演出で、政太夫の説教節で、二代目若松若太夫プロデュースに立ち会った西田さんと縁の深いシアターχで、またをぐりと照手に会えるなんてなんという巡り合わせなのだと思う。
あらためてこの演劇を見て、をぐりと照手の話というのは、実に壮大な再生のドラマなのだということを思い知った。そもそも説教節の成り立ちを考れば、時宗普及の手段と思えなくもない、ただそれだけでない民衆の期待と怨念の想像力が支えている再生のドラマなのだ。
遠藤氏は、をぐりのことを知り尽くしている、これだけ壮大なドラマのエッセンスを抽出できている。説教節政太夫とパーカションによって語り起こしているのも見事だと思う。ただ奥行きがなかったと思う。その奥行きというのはをぐりと照手の物語のもつもうひとつの魅力、それは民衆の想像力というところで一番大事なことだと思うのだが遍在性であった。藤沢から熊野までの遍在性がまったく感じられなかった。むしろ語りの方がその奥行きをつくりだせるとも思った。
その意味で今回のこの公演での説教節政太夫の存在感は大きい。重要な役割を果たしていた。声に艶も出てきたし荒技も見せてくれた。本来の説教節では熊野の帰り道京に寄り、矢取りを演じ親子対面を演じるのだが、この矢取りの場面は二代目若太夫の十八番であった。華やかな色気があった。何年前になるのだろう、planBで政太夫がこの段を演じた時、色気ではない荒技を見せてくれた。色気ではなくケレンの凄味、これが政太夫の説教節の世界なのだろう。彼の小栗全段聞きたかったな。いつかそれを自分の手でプロデュースするのが一番なのだろうが。

ノンフィクションと教養

2009年05月 30日 (土) 0:15
書名 現代プレミア ノンフィクションと教養 佐藤優責任編集
出版社 講談社 出版年 2009年

相次ぐ月刊誌の休刊、その中でも「現代」の休刊はノンフィクションライターにとっては大事件らしい。先頃これをめぐって集会も開かれたという新聞報道を目にした。自分のようにノンフィクション作家と名乗りながらも、ペンで生活しているわけでない宙ぶらりんなライターにとっては、どうもぴんとこない。発表の場がなくなる、さらには生活費を得る場がなくなるということなのだろうが、月刊誌という媒体がいま必要なのかが大きな問題だったような気もする。ノンフィクション冬の時代に、新たに狼煙をあげようという意味をもって出したのが、この本(責任編集の佐藤優はムックと呼んでいた)である。買う気になったのはノンフィクションライターの大家たち10人が選んだ100冊というのが、気になったからだと思う。これを読んで何冊か読もうと思ったのがあった。傾向としては二宮清純、野村進の選択眼が自分とちょっとかぶるところがあったかなという感じであった。
それなりにノンフィクションの講談社が勢力あげて、ポスト「現代」をどうするのかという意味で読みごたえのある特集だったと思う。ただ佐藤優ってそんなに凄いのか、というのがちょっと気になった。彼の責任編集にしているところがどうなのだろう。それとこれだけの特集を組んでノンフィクョンの講談社を全面に出すのであれば、先頃問題になった奈良県で起きた高校生による自宅放火事件を取材した『僕はパパを殺すことに決めた』問題、精神鑑定医の供述漏洩事件に対する件に関しての編集部サイドのコメントを出すべきだったのではないだろうか。
死刑執行についての青木理のレポート、辰濃哲郎の朝日新聞レポートは非常に読みごたえがあった。
次世代のノンフィクションライターを育てるということが「ノンフィクションの逆襲」と狼煙をあげた一番の目的だろう。であれば絶対に佐藤優ではないと思う。ここでの彼のレポート、対談どれもがつまらなかった。彼の特異性に頼っているようでは、返り討ちに合うのが関の山という気がしないでもない。
ただこれで1200円は安い。
満足度 ★★★


三屋清左衛門残日録

2009年05月 29日 (金) 23:49
書名 三屋清左衛門残日録
著者 藤沢周平  出版年 1992 出版社 文藝春秋社(文春文庫)

また藤沢周平を読み始めている。きっかけは荒蝦夷社で出た『藤沢周平読本』を読んでからだと思う。通勤の帰りに読むようにしている。どうしても仕事を終えての帰宅の途は、ノンフィクションとか専門書を読むのには重い。夕刊フジやゲンダイでもいいのだが、なにかすさんだ感じになる。藤沢周平の熟達した短編を読むと、身を清められるというか、シャッキとする。帰り道に藤沢周平というのは、なかなかいい発見だとひとりほくそ笑んでいる。この三屋清左衛門残日録は、かつて藩主のもとで用人を務めていた主人公清左衛門が、藩主の引退にともない自らも隠居するところから始まる。清左衛門は51歳になるが、まあ同じ世代ということで、いろいろ身に迫られることも多かった。清左衛門はいわいる出世組、勝ち組なのだが、かつての同僚の負け組たちへの眼差しが切ない。この年になるともう取り返すことのできない時間がある、それはどうすることもできないのだ。そうした切なさを身に沁みる。藩内の派閥争いを背景に、常連の客となる居酒屋の女将みさとの淡い情愛なども巧みに織り込んでいく。
かつての仲間が病に倒れ、いまでいうをしなくてはならない身体になる。自分も巻き込まれていた藩内の対立にケリがつき、友の葬式に出た主人公は、その友平八が懸命にリハビリしているところを目撃する。
「人間はそうあるべきなのだろう。衰えて死がおとずれるそのときは、おのれをそれまで生かしめしたすべてのものに感謝をささげて生を終わればよい。しかしいよいよ死ぬるそのときまでは、人間はあたえられた命をいとおしみ、力を尽くして生き抜かねばならぬ、そのことを平八に教えてもらったと清左衛門は思っていた。」
なんて美しい言葉なのだろう。帰って酒を飲むことだけが楽しみの帰り道が、ぐっと充実した極上のひとときとなった。さて次はなにを読もうか。

ちくしょう!

2009年05月 29日 (金) 2:19
そう言えば新型インフルの話はどこにいったんだろう。これってほんとうにまずいと思う。原因も過程もなんにもうやもやなままただ患者が出ないということで流されている。政府の対策ってなんだったのか。ちゃんと説明してもらいたい。麻生の馬鹿がなんかテレビで冷静にとかいろいろ言っているけど、あんなんで国民が納得すると思ったら大間違いだ。フール祭切符買って運動展開中。
提案していた秋の企画についてNGの返事。めちゃくやしい。方向性は間違っていなかったのだが・・・。18時すぎ退社、シアターχへ。帰り文殊でそば定食を食べてしまう。これがたいへん間違った選択であった。この時間に天丼とそばのセットはなかった。23時帰宅。

肩すかし

2009年05月 28日 (木) 10:18
10時出社。明日提出予定の査証申請書類のための顔写真を受け取り、さあ万全と思っていたら、クライアントとの契約書が届いていない。連絡すると、明日には間にあわないという。大会社だから仕方がないんだろうけど、がっくり。これで明日はなし。飛行機の手配もしてもらっていたのだが、そのインフォメーションを流しておく。夏の企画の宣材のために写真を送れと、モスクワにかなりきつめの手紙を流しておいたのだが、手元にないのか以前もらってあるものをまた再送してくる。
夜予定があったのだが、携帯にメール、今日は無理になったという。夜夕飯を食べないと言ったら、大いに喜んでいたお母ちゃんにすぐにメール。涙顔のメールが返ってくる。
肩すかしの一日になってしまった。
21時すぎ帰宅。今日は休肝日にして、24時前には就寝。

ヘビを見る

2009年05月 27日 (水) 11:13
会社へ行く途中へびを見る。ちいさな蛇だった。金曜日に7月に来日するメンバーの査証申請する予定なので、その書類を作成。足りない書類についてもクライアントさんに手配してもらう。契約書が来ればあとは出せる。そろそろリトル組も帰りムードになってきた。昨日はビーチランドに行ったらしい。ロシア組の帰りのバスの手配をしておく。
今年は9月にゴールデンウィーク並の連休がある。そこにパフォーマーをいれようかという話もあり、候補となる芸人さんの映像を見る。これはいいでしょう。早速DVDに落として、クライアントさんに送る。
17時半会社を出て、有楽町のマリオンへ。久しぶりに友人と会って、いつも行っていたニュートーキョービルの飲み屋で一杯。22時すぎに帰宅。

昼下がりの冗事vol.1

2009年05月 26日 (火) 18:27
公演名   昼下がりの冗事 vol.1 進行表
公演日   2009年5月24日 正午開演(終演13時20分)
会場     O-nest

1.チャタ  マイク・ヌンチャク
2. Kraken マジック
3.YEN TOWN FOOLs ふたりクラウン
4.三雲いおり 上から落ちて引っかかった男の話
5.梅田和佐 「翼をください」
6.藤山晃太郎 リング
7.らっぱらぱん コント
8.ふくろこうじ 「取り調べ室」
9.チャタ リンボーダンス

下で道案内をしていたので、残念ながら1-3までは見れず。
三雲いおりの「蜘蛛の糸」。不条理な世界へ問答無用に強引にひっぱりこむパワーはさすがである。おそらく一番やりたかったのは、引っかかったところのインパクトだろう。あれを頭に持ってこずに、転換のところでもっていくところがこのネタの最大の見せ所だったのではないだろうか。
梅田和佐の馬鹿馬鹿しい世界を久々に見せてもらった。「翼をください」をツーコーラス歌うだけなのだが、それを徹底的に馬鹿馬鹿しく動きながら演じる。何の脈略もない南京玉簾を取りだすところには大笑いしてしまった。
晃太郎のリング。これはもう完全にできあがっている芸。見事なものである。ぜひこのシリーズでは新しい実験作品を見てみたい。
大阪からわざわざこの公演のために駆けつけてくれた、沢目ちからと胡文恵のコンビ「らっぱらぱん」のコント。二部構成になっていて、最初は「VI」下唇を噛んで発音する「ヴィ」の単語を父と娘が次々に言い合うのだが、これには大笑い、ロシア語の「VI」の発音練習を思い出したという個人的な理由なのだが。なんかもっと「ヴィ」から始まる単語をもっともっと聞きたかった。後半は大きくなったら何になりたいという父親の質問に、大きくなって、淡路島を取り外して琵琶湖にはめるということを繰り返す。このときのふたりのボケと突っ込みのやりとりが秀抜であった。いつからコンビを組んでいるかわからないが、この繰り返しだけで笑わせるというのはたいしたもんである。
こうじの「取調室」は、以前プラコメでもやったことがある。このクラウニングの凄いところは、時間を歪めるというクラウニングをつくりあげたところである。クラウニングの基本はズレなのだが、それはあくまでも状況なのに、そのズレを時間にはめて行こうというその狙いがスゴイ。発想は面白いし、もっともっと展開できる要素もある。コマ送りのように帰宅してから、食事をして、友人と酒を飲むまでをマイムで演じるところが見せ所なのだが、もうひとつ彼女を殺害するところも同じようにマイムで演じたら良かったのではないか。
エンディングは、チャタのリンボーダンス。まさにエンディングにふさわしい、そしてこの空間にふさわしいネタであった。毎回チャタが出演する時は、このリンボーダンスでエンディングというのもいいんじゃないと無責任な注文を出しておいた。当たり前にリンボーをやるわけでなく、必ず笑いをとる仕掛けがあるわけで、それを毎回ちがった風にやると面白いかも。
全体的に、みんなこれが最初の公演ということで、三雲以外はなんとなく手さぐりで様子見という感じが強かった。それとこれはここの会場の特徴でもあるのだが、ライブハウスなので音がいいので、音がなると変な話、音楽に聞き入ってしまうということがあった。あくまでもまずは演技を見てもらわないといけないわけで、そこはちょっと考えた方がいい。それと音響さん照明さんがプロなので、それに甘えて自分をより良く(極端に言えば美しく)見せたくなり、暗転板付き、暗転ハケという流れになり、あまりにもすっきりとした構成になったような気もする。この昼下がりは流れを見せるのではなく、ひとつひとつの芸を見せることがなによりも重要なわけであって、それも次回からの課題ということになるかもしれない。
クマのイチオシ公演
ダメじゃん小出「初めて世界一周した日本人 若宮丸 漂流」
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  • ニックネーム:クマ
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