たった独りの引き揚げ隊

2010年02月 01日 (月) 22:40
書名 「たった独りの引き揚げ隊−10歳の少年、満洲1000キロを征く」
著者 石村博子   出版社 角川書店  出版年 2009年

本屋で偶然見かけて購入したのだが、この本と出会えたことに感謝しないといけない。いったん読み出したら、もう止まらなくなってしまった。ビクトル古賀がこのノンフィクションの主人公なのだが、彼のことは何度かテレビで見たことがある。コサックの血を引くサンボリストということで、以前から興味はあったのだが、その彼が、11歳の時ソ連軍の進攻の時、家族とはぐれ、満州国の対ソ最前線地であったハイラルからハルビンを経て、新京、奉天とひとりでおよそ1000キロの道を歩ききり、ひとりで日本に帰ったというまさに信じられないような旅をして生き延びたとは・・・ほんとうに驚いた。ベタの聞き書きにせずに、ある程度彼の話をかみくだき、物語仕立てにしたため、とても読みやすいものになっている。ソ連軍が進攻してから、彼の幼年時代に大きな影響を与えた祖父のフョードルのことを語りながら、コサックの歴史と満洲時代のコサックについて立ち戻ったのは、構成上とても良かったと思う。ビクトルがこのあと親と別れ、ひとり歩いて満洲の1000キロの道を走破できたそのサバイバル術が、このコサックの教えにしたがったものであったからである。
ぜひたくさんの人に読んでもらいたい本であるし、ネタバラシになるのであまり本編の内容に触れておかないでおく。
いま長谷川濬の評伝を書いている自分にとって、この本はビクトル古賀の希有な冒険談だけでなく、ハイラルやコサック、さらには三河という長谷川濬にとっては重要な意味をもつ場所やことがらについて貴重なそして生の情報をもらえたこともありがたかった。
ロシア人と日本人のハーフであったがために満洲の地をひとり歩かざるを得なくなるのだが、彼の目から見た戦乱の時代の日本人の姿も興味深かった。
一つだけ難を言えば、タイトルもう少しなんとかならなかったのだろうか。副題もあるのでわかるとは思うが、ちょっともったいない。



禁煙して一年だ

2010年02月 01日 (月) 10:40
今日から2月、月曜日スタートというのはいいかもしれない、新たな気持ちになれる。そういえば正式にタバコを止めたのは、去年の2月、ということで丸一年経った。飲んだとき2、3本吸うこともあったので、丸々一年吸ってないというわけではないが、たぶんゴールデンウィークをすぎてからは、飲んでも吸う気にならず、それからは一本も吸っていない。タバコ吸いのロシア人に止めてからいいことあるかとよく聞かれるが、飯がうまくなったということもないし、いままでの蓄積のせいか相変わらず走っていると咳き込むこともある、特にないが、しいて言えば行動を制限されることがなくなったということかもしれない。禁煙だけというところが結構あって入りたくても入れなかったり、ちょっと遠回りしたり、不便だったりということがあったが、それはなくなった。一番喜んでいるのは家族かもしれないが。
出社して打ち合わせが終わったあと、ロシア語の手紙書きに専念。夕方にこれに対してモスクワからメール。それからはチャットみたいなやりとりとなる。天気予報通りみぞれが降ってくる。この時間でこうだと本格的な雪になるかも。ニクーリンサーカスのメンバーと飯を食う予定もあったのだが、休みでつかまらず、この天気だし、予定変更、そのまま家に帰る。横浜の方は雨。9時半ごろ帰宅した長女が、雪だとわめいて帰ってくる。外を見るとたしかにみぞれ。明日は次女の受験の日。ちょっと気になるが、24時ごろ外を見たら雨になっていた。たぶん交通に影響がでることはないだろう。
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