講談社のPR雑誌『本』6月号に、池内紀さんが書いた『木靴をはいて』の書評が掲載されています。『望郷記』と題されたとても美しい書評です。この本が出て1年になりますが、こうして池内さんのような読みの達人に取り上げられ、そして美しい感想を書き留めていただいたことをとても喜んでいます。
長谷川濬という男の歩んだ道と最後に彼が見た函館の幻想を書き留めた詩を紹介しながら、池内さんは、「七十数篇の風景は沁みるような透明感につらぬかれ、二つとない心象の小宇宙をつくっている。空席のまま隠れんぼうをしていた三男坊が、そっと帰ってきたぐあいなのだ」と最後を締める。なんという美しい文なのだろう。いま読み返しても涙が出てくる。ほんとうに胸に沁みる書評でした。
長谷川濬という男の歩んだ道と最後に彼が見た函館の幻想を書き留めた詩を紹介しながら、池内さんは、「七十数篇の風景は沁みるような透明感につらぬかれ、二つとない心象の小宇宙をつくっている。空席のまま隠れんぼうをしていた三男坊が、そっと帰ってきたぐあいなのだ」と最後を締める。なんという美しい文なのだろう。いま読み返しても涙が出てくる。ほんとうに胸に沁みる書評でした。
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