Break Time(ミシェル×キリ) 

February 17 [Fri], 2006, 14:02
書類の整理をしていたら、後ろから彼女がひょこっと顔を出した
「アルフ、コーヒーでもどう?」
手に握られたマグカップには彼女特製ブレンドがなみなみと
現物を持ってこられたら断れる訳がないじゃないかと思って、休憩を取ることに



「んー…モカとキリマンジェロが9:1の割合だね。」
コクのある中に酸味が軽く混ざっていて…酸っぱいのが苦手なキリらしい
「何でこうも毎回すっぱり当てられちゃうかなぁ。」
軽く片手を可愛らしくおでこに当てる仕草
これは困った時や照れている時にしかしないもの
今回は多分前者だろう
「付き合いも長いしね。君の好みはしっかり把握してるつもりだけど。」
――――というより、キリ自身を知り尽くしたと思ってるよ?
我ながら臭いなーと思う台詞を吐いてみたら
彼女は案の定、茹でだこの様に真っ赤になった
「…もう。」
ちょっとふくれちゃったけど内心は喜んでいることが分かるので謝りはしない
ただ肩を抱き寄せて額にキスしてあげるだけ
「毎日こんな事されるんだったら、家でも眼鏡してもらおうかしら。」
また、猫のように腕を上げる
本気で照れているらしい…目元がほんのり潤んでいた
「それは困るなぁ、かけたら君にこうやって悪戯出来ないじゃないか。」
小さく笑うと今度は柔らかな唇に口付けを落とす
キリもこれは嫌いじゃないのですぐに諦めて首に腕を絡ませてきた



コーヒーを飲んで苦い味がしたけれど、それでも何だか甘い気がして

今のこの瞬間をとても幸せだと思った

眼鏡を外せるようになったのは、そんな君がいたから…

pastoral(ルシフェル×シルヴィア) 

February 03 [Fri], 2006, 0:18
気が付けばいつも隣にあなたがいて



あなたの奏でるハープの音色が好き
まわりの木々にとけ込む薄緑の髪が好き
優しく包み込むような深緑の瞳が好き
あなたの好きなところを上げていったら、キリがないわ

そんな風に物思いに耽っていると
頭の上から声が降ってくるの

「どうしたの、またぼけー…っとして。」

鳥の声に混じってもすぐにわかる澄んだ声

「ふふふ、あなたの事を考えてただけよ。」

少し笑って隣のあなたに抱きついた
オトコノヒトにしては細めの腰だけど私の腕の長さがぴったりで
思いっきり安心できる場所
溜息が聞こえた後しばらくはそのままにしていたけれど
照れたような声音で私に囁いた

「ヴィア、そろそろ戻らないと…」

「うー…」

所詮私は森の精霊
森にとけ込み、見守り、管理する
ただそれだけ
異形なまでの力を持つあなたとも、長くはいられない

「また明日、来るから。」

私ってばいつもコレに騙されちゃうのよね
何があっても約束は守るあなただから
安心して「また明日」が言えるから



どんな罪をおかしていようと、どんなに穢れていようと
私にとってあなたは唯一の安らぎの場所だから

それが、日常。(黒神→神→kk) 

October 23 [Sun], 2005, 12:30
「本体ーっ!」

笑顔で駆けてくる、クロ
後ろからぎゅっと抱きついてすり寄ってきた

「…クロ。」

その姿はあまりにも可愛らしくて
思わず笑みが零れた
自分と同い年としてはかなり幼い動作だ

「何笑ってんだよ、気持ち悪い。」

すぱっと言うのもクロの特権

「あぁ、悪い…。」



ここ最近、クロが無駄にベタベタしてくる
多分自分に “ Mr.kk ” という存在が出来た事によるものだろう
友達付き合いの下手なクロには友達が少ない
だからいつも一緒にいる訳…なんだけど…

この束縛が、自分には窮屈で仕方がない

口が裂けてもこんなことは言えない
けれど、まるで籠の中の小鳥のような気分に陥ってしまって
生かすも殺すもクロ次第と思えてしまって
段々クロが、恐ろしく見えて…

「…本体?」

突き飛ばすのは楽な事だろう
その後の始末が大変なだけで、誰にだって出来る
始末が付けられない自分だから縛られたままでいるんだ

「何でもない。」



だから、“表の神様”は

少しずつ感情を消す事を覚えたんだ

I LAV U(Dハジ子) 

October 22 [Sat], 2005, 18:21
バタバタバタバタ…
この時期になるとやたらと廊下で駆け回る音が大きくなる
仕方ないと言えば仕方ないのだが、やっぱり自分としては気に入らないわけで
大体 “ ハロウィンパーティ ” が行事としてあるのはうちの学校くらいだろう

「もー!修もサボってないで手伝ってよ!」

段ボールいっぱいの工具やら布きれやら紙くずやらを抱えたハジメがすれ違いざまに言った
因みに中身は山のように入っている
よくもまぁあんな重たい物をバランスを取って走れるな…
声をかけられたなら仕方がない、手元に廻ってきていた仕事を片付ける事に
俺の仕事は今年もまたパーティに向けて渡された嘆願書を許可するかどうかを一次審査することだ

「…何だ、この嘆願書は。」

何枚か没の方にまわしていると、とても興味深い物を見つけた

“仮装コンテストをやりたい”

内容はまぁいいだろう
問題は差出人だ
一応、3-Bと書いてある…が、俺はこの文全体の字に見覚えがあった
というか見慣れていた

「(…ハジメか…)」

よくもまぁ、こんな子供じみた事を持ち込めたもんだ…その辺はいつも感心する
確かに毎年仮装は許可していても、コンテストはやった事がない
少し面白そうだな、と思って一次審査は通してやった

最終審査で、これが通る事も知らずに…



「修っ!」

この学校で俺を名前で呼ぶヤツは、一人しかいない

「修だよね、一次審査通してくれたの。」

振り返ると満面の笑みを浮かべたハジメがいた
軽く頷くと、ハジメはあろう事か廊下の真ん中で抱きついてきた

「ありがとうっ!!」

「なっ…!」

あーぁ…コイツ、本気で非公認の付き合いする気あんのか…?
そう思いたくなる程open過ぎる行動
まぁそこが可愛いと思う自分も溺れているのだろうけど
けれど、次の言葉にはいくら何でも呆れた

「一度でいいから仮装大会ってやってみたかんたんだよなー!」

…はい?

「…まさか、お前も出る気なのか…?」

「当たり前!生徒(ハヤトとナカジ)と一緒に出るの!」
――――もちろん、修もね…

嘘だろ…
けれど、いくら俺でも火のついたハジメは止められない
結局折れて出ることになってしまったが
至極幸せそうなハジメの笑顔が見られたから、良いとするか

「I love you forever.」

呟きは、聞こえてなければいい



コンテストの順位?それは訊かないでくれ…

純真でかつ表裏のない表情 (Dハジ子) 

October 02 [Sun], 2005, 21:14
「おーさむっ。」

俺は、この無邪気な笑顔の裏に隠された本音を知らない
小学生時代にどんな扱いをされていた事すらも…

ハジメがいつも見せるこの無邪気な顔が、時々恐ろしく見える
それは“教え子”だった頃から、“恋人”まで昇格した今でさえだ

「…どしたの。」

ぼーっとしていた俺にハジメが心配そうに声をかける

「あぁ、悪ぃ…」

そのまま唇を重ねると、ハジメはうっとりと瞼を閉じた
細い腕が裾を握る

「んっ…でも…」

「…?」

尚も言い続けようとするハジメ

「…でも、やっぱりおかしいよ。いくら私だって、言って貰わなきゃわかんない…。」

コイツの純真さは時に鋭さに変わる
こういう時にそれが羨ましく、また恨んでしまう
どんな状況だったにしろハジメはひどく純粋で
子供なんかよりずっと純粋で

汚れた俺が果たして触っていいものか、わからなくなる

「…いいのか?」

そっと、頬を包んでこちらを向かせた

「俺が、俺みたいなのが、お前の側にいてもいいのか…?」

ハジメの瞳が揺らぐ

「修、私の事いらなくなった?」

またコイツは予想外の展開に持っていく
思考回路を理解するのは一生無理そうだな、こりゃ

「違う。けど…たまに思うんだよ。

 本当にお前の側にいてもいいのか、ってな。」

ハジメはそのまま少し考え込むと、またいつものように笑った
いつもの、無邪気な顔で

「あのねー…私は何があっても、修しかいらないよ?

 私の事見つけて、助けてくれたの修だし…すっごい感謝してる。

 心の底から“愛してる”って言えるし。ね?」

言葉の使い方とかは頭が悪いという事で片付けて
こんな小学生みたいな言葉でも、言いたい事はすごくわかった

だから、俺は

「あぁ、そうだな…俺もお前を“愛してる”よ。」

珍しく恥ずかしい事を言ったもんだ
ハジメはまだ笑っている



だから、俺は

コイツの笑顔を受け入れる事にした

登録完了ー。 

October 01 [Sat], 2005, 18:28
あっはっは。何がしたかったんだろう私。 多分これ小ネタ小説置き場になるよ。 きっと思いついたヤツだからギャグとかシリアスとかごっちゃまぜ。 はー…。
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