ミステリとわたくし 〜最終章〜

2010年02月23日(火) 0時10分
さて、統括です。



自分は、なぜミステリ小説が好きなのか。


そして、何故それを無条件に主張できないのか。





前者の答えは、それほど難しくはありませんでした。


「ミステリ」というジャンルにこだわらず、

自分は、

「あっと驚く結末」

「キャラクターの魅力」

「おどろおどろしい雰囲気」

が、好きなのです。



どれかひとつでも突出していれば、好きになれる可能性は強いです。


ただ、

その3つを兼ね備えているのは、

「ミステリ」の作品に多い。


そういうことなのでしょう。




では、

何故に、素直に「ミステリ小説が好き」と言えないのか。


それは、

「ミステリ小説」=「推理小説」

という、世間のイメージのせいなのでしょう。



殺人事件が起きて、

名探偵やら何やらがそれを解決する。


赤川次郎や、西村京太郎や、

テレビの刑事ドラマや、

「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」

などなどが作りあげる「推理モノ」のイメージと、

自分の好きな「ミステリ小説」の隔たり。


そのギャップが、

自分に、ブレーキをかけるのだと思います。



そういえば、自分の好きな「ミステリ作家」の作品は、

ただひとり、京極夏彦をのぞくと、ほとんど映像化されません。


有栖川有栖しかり。

綾辻行人しかり。

栗本薫しかり。



テレビの影響力は、強いと思います。


ミステリ小説を読んだことのない人は、たくさんいると思いますが、

「名探偵コナン」を知らない人、刑事ドラマを見たことない人は、それほど多くないのではないでしょうか。



シャーロック・ホームズや、金田一耕介や、刑事コロンボは知っていても、

エルキュール・ポアロや、ミス・マープルや、クイーンを知る人は少ないでしょう。



もちろん、ホームズや金田一耕介などは、きちんとしたミステリ作品の主人公です。

しかし、映像化された作品から受ける印象は、

「事件が起きて、名探偵がそれを解決する」

コナンや刑事ドラマと大差のないものでしょう。


それは、

あくまで「ミステリ」というジャンルの、

「重要ではあるけれど、あるひとつの側面」にすぎないのです。




「あっと驚く結末」

「キャラクターの魅力」

「おどろおどろしい雰囲気」

それらがすべて優れていないと、正しいミステリ作品ではない!

・・・とは、言いません。



しかし、

その3つの要素がすべて優れているミステリ作品はあるし、

もしくは、

ある一点だけが異常に優れている作品も、あります。




自分が好きなのは、

そういう作品なのです。




「推理小説は興味ないから」と、

食わず嫌いなこと言っていると、

人生、半分損します。




というわけで。

長きにわたって書き続けた、7日ぶんの文章を大前提として、

最後に、言い切らせていただきます。




自分は、

ミステリ小説が、好きです。




〜了〜
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