広い京大病院の病棟間を行き来してくれる送迎車。
民間のタクシー会社が委託を受けている。
この送迎車には、いつもお世話になる。
妻は入院中、検査に向かう時に何度も乗ったらしい。
だから、運転手さんとも顔馴染み。
通院時も離れた病棟へ行くのに使う。
乗車中、運転手さんから聞いた話。
長年、この送迎車を担当されているので、いろんな患者さんを乗せたとのこと。
うちの妻のように長期入院の患者さんについては、よく覚えておられるようで、過去に10代の膠原病の女の子のエピソードを教えてくれた。
その女の子は京都府北部の人で、2年ほど入院していたらしい。
家族は毎日来る事が出来なかったので、淋しい想いをされていた。
緊急で手術が行われる事になった日、彼女の親は来る事が出来なかった。
そんな彼女を励まし、手術後に付き添ったのが、送迎車の運転手さん。
彼女の父親のような存在となった運転手さん。
彼女の退院日は、どのような想いだったのだろうか。
映画化しても良いような、病院の送迎車にまつわるエピソード。
うちの妻も運転手さんと楽しく話をしながら、検査に向かっていた事だろう。
医療従事者だけが患者を支えるわけではない。
そんな事を感じながら、今日も送迎車に乗っていた。