ベイビー 

2005年04月13日(水) 0時04分
それは古い電球のように消える。
スイッチはない。導線は血管である。

すべてが面倒で消え去りたい浮遊感
その場で眠ってしまいたくなる衝動
こめかみで弾けてほしいと切な願望

(光が長い間隔で点滅するのをぼくは目と鼻の間で感じ続けてきたんだ)

どろどろのヘドロさ、ベイビー
自嘲がとびきりうまいんだ。どうかな
ためしにそのかわいい色したハサミでばつんと、
切ってくれないかな?なに、すぐすむよ
だってぼくは何ひとつ覚えていないんだからね!
きみだけが笑えればいいと思うよ、ベイビー。

夢路より 

2005年04月12日(火) 0時23分
「真暗じゃねむれないんだ」
「じゃあ寝るな。俺は寝る」


ひどいな。

内容の割の明るいひびきは街灯のそれだ
てのひらにつつむと透き間から伸びるように逃げ出す生き物


「すこしだけでいいから、灯り」
「目を瞑れば同じだ」
「ぜんぜん違うよ」


別のものだ。
見えなくていい。つかまえられなくても
あるという意識、存在をこころに置くこと


「おやすみ。」


まぶたは終幕のようになめらかに閉じきり
その"いつか"は、やってくることはない。

「ほのほ」  山と獄 

2005年04月10日(日) 13時10分
いつだって二歩うしろ。



おまえは歩くのが遅い、と獄寺が言った。
おまえが早いんだよ、と山本は笑った。

背ェでかいくせに
無駄に足長いくせに
なんで、と不満そうに唇がとがる。

急ぐことないのに
追われてないのに
なんで?と不思議そうに首がかたむく。


それじゃあこうしよう。
きみはぼくの歩調にあわせる。
ぼくはきみの歩調にあわせる。


そうするとどうなるの。

とがった口が開いた。
笑った口は答えない。




並んでつながるあゆみ、必然。

「そこにきみが」 

2005年04月10日(日) 1時18分
そこにきみがいないと落ちつく。
そこにきみがいると落ちつかない。
そばにきみがいないと落ちつかない。

あたりまえの幸せがなにより落ちつかない。



与えないでいて。

「種火」 創作のような 

2005年04月04日(月) 0時44分
足の先だけがいまだにつめたい体の中に
染みて広がる色を知りたい。

夢際で見えたそのひかりの
鏡の中での量を知りたい。


「       」


そのことばに生かされていること

(気づいてる?)

せめて戯言だと笑ってくれたら、
躊躇なく火をつけるのに。


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(非力ってかなしいと思う)

「ストロボ」  ランボ→リボーン 

2005年04月03日(日) 21時15分
一瞬のひらめき。
突きつけた銃口。
「ころしてよ。」
今すぐ、今撃って
かんたんすぎるよ
人差し指に神経を
なぜ?誰に問うの
いつだって願うよ
おまえの黒い塊が
どうか、俺だけに
俺だけに向くよう
だからころして。
熱いミルクに似た
一瞬のひらめき。


「17:37」  リボラン 

2005年04月01日(金) 17時58分
ふかふかにやわらかいふとんに顔面ごとくちづけ。

窓の外はまだ明るい。
まだ白い青でいてくれる。


「晩飯は外で食べようよ、リボーン。できたてで大盛りのパスタ。」

「…食うことだけには余念がないよな、お前」

「おかげさまで」


やれやれだな。



ため息をついたって空はまだ、ほら
白い青に白いむらさき色。

おまえの黒が歩いてようやく、夜がやってくるよ。

なんて白い、はじまりのアプリーレ。


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(日が長くなりましたね)

「ロッソ・ア・ロッソ」  リボラン 

2005年03月31日(木) 21時13分
ふあ、と口のまわりに触れた吐息は煙草の匂いがするのに

大きく開いたおれの舌はまだ、飲んだばかりのワインの味。


(ん、)

ぺちゃ、と舐めたリボーンの舌はやっぱり苦い。


(おれはまるく濡れたぶどうがすきなんだ)

だから甘くなって。
ワインの味に。

すぐにだって、

(ああ、ほら。)


濡れる。


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(ひらがなばかりだ)

「ゆううつな迷い子」  山←獄 

2005年03月30日(水) 23時32分
頬を押しつけた枕は、しっかりかわいて重さぶんだけ沈む。
余計な思考が働く頭のぶんも、しっかりと深くなった。


(山本、)

やまもと。


その四文字は何度も何度もくり返されて、
すっかりすり切れてしまっていた。

つい10分前に見た、笑った顔のりんかくが思い出せない。
帰り際の背中まで追いかけてきた、日に焼けた声も、
ぼやけて思い出せずにいる。



(山本。)

やまもと、


枕の中にしのばせた音が、真似できない早さであたたかくなって
頬をやわらかく押し返す、その訳だけを知りたい。


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(お題18)
(思い出せないのは、君だけ。)

「研がない強がり」  山と獄 

2005年03月29日(火) 22時59分
「痛いだろ、」

いたくない、ひとつも、


「ごめんな」

謝られると、なさけなくて


お前と比べたりしない、って逃げた

いつだって薄いパーカーのように劣等感を着込んでいる。

それなのに、自分が強いとかひとりで守れるとか

いともかんたんに思い込んでしまえるのは、何故なんだろう?


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(お題17)
(劣っていることの恐怖)
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