嘱望 

May 16 [Tue], 2006, 23:25
繋がる回路は
交信の手段は
唯一つ
メールのみ

僕は自分の言葉の不器用さを恨み恨み
精一杯の優しさを言葉に込める

打算的な考えが先走る僕
詭弁で自分を甘やかす僕

心の拠り所を求める僕

そんな僕を
僕は
どう思っているのでしょう

今日は会えませんでした
朝倒れて病院に行き休んだそうです

やはり少なからず期待があったのでしょう
寂しかったのを覚えています

メールでしか思いを伝えることができない
はがゆさにもどかしさに
何度発信しない電話番号を打ち込んだことか

でもそれは
だめなのです

僕はただの後輩
あなたはただの先輩だから

夜の寂れた商店街の街灯は
橙色に染まりますが
落葉樹のように
散ることはなく

青白い僕の顔を血色のよい橙色に濡らします
街灯にまで同情されるようになりました


学校が生む
歪んだ重力から
鬩ぎ騒ぐ葛藤から
ついに解かれて 
たどり着く桃源郷そこは

とても静かな

二人だけの

1年1組午後五時五十分
2006年05月
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