バファリン。 

October 16 [Mon], 2006, 21:36
バファリン、バファリン、早く早く飲まなくちゃ。
頭が痛いのずっと痛いの、
彼が私のことを
ほんとはそんなに好きじゃなかったって知ったあの時から
ずっとずっと頭が痛いの
だから早く、バファリンを、飲まなくちゃ
頭をぼーっとさせなくちゃ
頭の中の血管を神経を麻痺させて、
早く日常生活を送れるようにしなくちゃ

満員電車の、目の前のあの子は
茶色のぼさぼさ頭で
よれよれのスウェット上下で
私と同じケータイを持ってて、待ち受けは彼氏とラブラブだった。
私は泣きそうになる。私は吐きそうになる。
私は声が詰まって…

あの子は満員電車の中でも、平気で話していた。
どこの駅で降りていったかなんて、覚えてない。

早くバファリン飲まなくちゃ。
大丈夫、仕事はちゃんとできてるし、ちゃんと笑えてるし、ちゃんと話せてる。
バファリンバファリン、もうバファリンが主食なの。
それ以外食べてないの。お腹が空いたらバファリンなの。

油断しちゃ駄目、油断しちゃ駄目
バファリンが切れたら、頭が痛くなって
何も出来なくなっちゃうから
麻痺した頭で過ごさなくちゃ
早く早く、バファリンを
バファリンを
飲まなくちゃ

嘔吐。 

October 03 [Tue], 2006, 16:14
生きているだけで苦しくなる。

胸に潜む神様のために、腕を切る。

吐きながら仕事をする。

死にたい気持ちになりながら恋をする。

彼がいてくれたら。そばにいてくれたら…

それでも駄目かもしれないけれど、せめて、そばにいてくれたら…

苦しい。助けて。会いたい。

信じる。 

October 02 [Mon], 2006, 21:50
あの日、私を好きだと言った、その言葉を信じた。
本当にそうなんだと、信じ込んだ。
後で、嘘だと分かった。
でも、今は嘘じゃないと、彼は言った。

彼曰く「私を好きじゃなかった期間」は、彼は毎日連絡をくれた。
大好きだと、一緒にいるだけで癒されると、早くまた会いたいと、
夢のような言葉をたくさんくれた。
彼曰く「私を好きになってからの日々」は、それらの言葉はだんだんと減っていった。
「しばらく連絡できなくてごめんね」と彼。
「ううん、いいの。でも、寂しかった」と私。
何回も、そのやりとりの繰り返し。

私は彼を信じようとしている。必死に頑張って、信じようとしている。
信じているわけじゃなくて、信じようとしている。
本当のことが何か、私には分からない。
でも、きっと彼にも分からない。
疑っていると正直に言ったら、彼は泣いた。

私は彼を離さない。離したくない。
これまで彼は、何を言っても私を見放さなかった。
腕の傷を見せたって、別れようとは言わなかった。
何を正直に言ったって、きっと彼はもう私を見放さないとは思うのだけれど
それを信じていいのかどうか、分からない。
でも、信じたい。信じていたい。

いつか彼は言った。
「好きってどういうことなのか、よく分からないんだ」

もう余計なことは、言わない。
彼のために。私達二人のために。
私のために。

「抱きしめる」という行為。 

September 27 [Wed], 2006, 22:38
彼と付き合ってから、彼以外の男性が私を抱きしめることが増えた。

彼等は、酒を飲んだ時に私を抱きしめる。
理由は分かっている。彼等は、私のことが好きなわけではない。

あの人は、彼女と別れたばっかりで…
あの人は、仕事がなかなか決まらずに…
あの人は…
あの人は…

私は彼等にとって、「ちょうどいい」。
育ちのいいお嬢様タイプではないので、大騒ぎすることもなく、
お互いに恋に落ちることもない。
私が彼のことが大好きだから、安心して私を抱きしめる。

抱きしめられる時は、どの人も一緒だと思う。
背格好や体型の違いはあるけれど、抱きしめられる時のあの感触は、皆とても似ている。
彼とも似ている。
「抱きしめられる」という行為については、それぞれの違いは特にない。
でも、その裏側にあるもの、私を抱きしめるその腕の、皮膚の裏側にある感情は、彼と彼等はきっと違う。
文章の行間を読むように、私はそれを感じている。

彼等は、寂しい。
崖から落ちそうな時に手に掴めそうな何かを手繰り寄せるように、私を抱きしめる。

「駄目なんです。俺、駄目なんですよ」
そう何度もつぶやきながら抱きしめてくる人を、私は振りほどけない。
私でよければ、それであんたが少しでも楽になるのなら、抱きしめなさい。
彼に対する想いとはまったく別で、私は彼等が大切だ。

彼等に抱きしめられても、私は不思議なほど恋をしない。
彼が私を抱きしめる時は、いつもいつも恋をする。

「浮気」だなんて、不自然で無粋な言葉で片付けられたくないけれど、
そう見えてしまうのが仕方ないのも分かっていて、
私は黙っている。

だけどそれは本当に、ただ「抱きしめる」という行為のみで成り立っている
ただの一つの事柄で、
私の気持ちはいつも彼の手元にある。

でも、分からない。
彼も、彼等も、この世界に何万とある体から
どうして私を選んだのだろう。

キスとノイズ。 

September 25 [Mon], 2006, 18:38
彼は、私のキスのタイミングを、とてもうまく読む。

目を見たって見なくたって、分かる。

私の中の音も、外の音も、その一瞬は止む。

私はそれまでいた世界を少しの間だけ失う。

夏の卒業式。 

September 22 [Fri], 2006, 12:27
夏が終わる前の雨を、二人で見ていた。小さな部屋の中から。

「雨が降ると、閉じ込められたみたい」と私が言う。
「そうだね」と彼は、いつもの調子で言う。
閉じ込められることが、いいとも悪いとも言わず、当然の事実のように言う。

雨の音と、薄暗い光は不思議な色をしていて、昨日までの季節はもう帰ってこないようだった。
「夏のお葬式やってるんだよ」と私が言う。
「お葬式は寂しいなぁ。夏の卒業式にしようよ」と彼が言う。

卒業式か。うん、その方が寂しくないね。
来年の入学式まで、ばいばい、夏。

そんな風に返してくれる彼が好き。

二人でいられる理由。 

September 21 [Thu], 2006, 19:27
趣味も生活スタイルも合わない彼と私がどうして一緒にいられるのかは、彼が私の重たい愛情表現を受け止めてくれるからである。
「ちょっとオカシクなるくらいの愛情表現で、どんなに愛されても俺はウザイって感じないから」と言う。

彼は、二人きりでいいムードでいる時に、変な顔をして笑わせる。
それが、この美形がどうしてこんな顔になるんじゃっていうくらい変な顔で、彼は自分で写メに撮ったのを見て、あまりに変過ぎてショックを受けていたほどだった(それでもやめないところが、懲りないというか、かくある彼らしさというべきか)。
私は以前それを見て、「やだやだ、そんな顔の人とちゅーしたくないっ!100年の恋も冷めるぅ」と言ったことがあったので、彼は今回また変な顔をして「100年の恋も冷める?」と聞いてきた。
私は「大丈夫、私のは100年の恋じゃなくて1000年の恋だからv」と真剣に答えた。
バカである。盲目である。
それでも彼は、引かない。
彼の住んでいるところに「今から行くから!」と突然おしかけたこともある。
出会い頭に、体当たりちっくに抱きついたこともある。
好き過ぎて、不安になって、彼の家で自分の腕を傷付けたこともある。
それでも彼は引かない。

趣味も生活スタイルも合わないけれど、彼は私を認めてくれる。というか、何も言わない。
マニアックなドキュメンタリー映画を見に行く。環境問題のイベントに参加する。バックパックでサバイバルチックな貧乏海外旅行に行く。
全て、彼には興味がないことである。彼の生活の中からは、大きく外れていることである。
それでも、私を好きだと言ってくれる。そんなことは、大きな問題ではないと。
だから、私達は続く。合わなくても、認めているから続く。

私は恋愛下手で、どうも一途で幼稚っぽい。男友達となら平気で手を繋ぐことだって出来るのに、好きな人とは恥ずかしくて仕方が無かった(彼とは、今は慣れて平気だけれど)。
合コンに参加すると聞いただけで、ちょっとムカッとくる。
彼が好きだと言ったアイドルやタレントにすら、羨望の眼差しを送り、私もあんな風になれれば、と落ち込む。
それでも面倒くさがらずに付き合ってくれる彼のような人は、今までいなかった。
懐の広い男である。
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