「ダチョウマスク」新型インフルエンザ対策


「ダチョウ抗体」新型インフルエンザ対策で注目

だちょうの抗体が、新型インフルエンザに効果的だと脚光を浴びています。
塚本教授らが、ウイルスや病原菌を撃退する抗体をダチョウに作らせて、卵黄から分離、精製する大量生産技術を確立し、低コスト化の実現に伴い、抗体を塗布したマスクも商品化されました。
新型インフルエンザをはじめ、ダチョウ抗体はさまざまな感染症予防に威力を発揮しそうだ。
ダチョウは1個の卵から、4グラムの高純度の抗体が採れます。ダチョウは半年で100個ほどの卵を産むので、ウサギ800匹分に相当する抗体が1羽のダチョウから半年で作れます。
注射する抗原の量はウサギと同じだが、ダチョウは飼育コストも安い。
最初は卵の大きさだけに着目していたが、できた抗体はウイルスや病原菌に対する感度が極めて高く、熱にも強い。さらに、1羽のダチョウが大量に卵を産み、多くの抗体が作れるので、品質のばらつきも小さいなど予想外の長所を備えていました。
ダチョウ抗体は、これらのメリットを生かして、用途に応じて抗体を加工できるので、工業製品としても広く使えます。ベンチャー企業「オーストリッチファーマ」が、ダチョウ抗体の商品化に乗りだしました。
その第1弾が抗体を塗布したダチョウ抗体マスクです。
従来のマスクは、ウイルスや病原菌を網目で捕まえて侵入を防ぐだけだが、「抗体マスク」(商品名)では捕まえたウイルスの感染力を奪うので、通り抜けたウイルスによる感染リスクも低減される。
従来の抗体で同じようなマスクを作ると、1枚が数十万円になってしまう。約4000分の1という驚異的な低コスト化によって、1日ごとに使い捨てられるマスクへの利用が可能になった。
マスクに限らず、これまで考えられなかった抗体の利用が可能になる。
たとえば、病院などで空調設備のフィルターに使えば、院内感染の防止になる。
今後、新型インフルエンザの危険度が高まれば、ダチョウ抗体の需要は爆発的に高まると予想されます。

ダチョウ抗体マスクは通販購入できます


ダチョウ抗体マスク

ウイルスとは、細菌とどう違うのでしょうか。
感染症を引き起こすのが主に細菌とウイルスです。
かつて死亡率の高かった結核、赤痢、コレラ、梅毒などの原因は細菌でした。
しかし、抗生物質が登場し、これら細菌が原因の病気は、発病しても治ります。
代わって脅威になってきたのがウイルスです。
鳥インフルエンザ、SARS(新型肺炎)、エイズなど、ウイルスが原因です。
ウイルスは突然変異を起こして次々に変身するため、抗生物質という特効薬が見つからず、厄介な病気なのです。
その対策には、ウイルスの毒性を弱めたワクチンを人に投与するか、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬(タミフルやリレンザなど)で対処することになります。
最近流行の兆しを見せる鳥インフルエンザウイルス(H5N1)に人は免疫がありません。
ここにわかに注目をあびているのが、ダチョウ抗体マスクなのです。