ご挨拶 

2005年04月17日(日) 0時00分

いらっしゃいませ
当ブログ Heartrending Dawn運営者の薨-KOH-です。

ここでは曲のイメージや歌詞を引用しての
2次創作的な小噺なるもの等を載せております。
アーティスト本人や関係団体様とは一切関係ございませんので
お問い合わせ等はご遠慮下さい。
駄文ではございますが、ご一読くださいませ。

お気に召された場合は
お持ち帰りしていただいても結構ですし
アレンジしていただいても構いません、むしろ光栄です。

・・・が、
作者を偽るなどの盗用だけはご勘弁ください。

記事は古いものから順に表示される方式をとっておりますので
サイドバーにあるカテゴリーアーカイブ等を
目次代わりに活用頂ければと存じます。

更新は
毎週もしくは隔週の更新を目標に
頑張っていきたいという所存ですが
実生活の影響・スランプ等で
遅くなってしまうことがございましたら
何卒ご理解ください。

また内容につきましては
賛否両論があって当然だと思っておりますので
荒らさず、節度あるコメントで対応頂けますようお願いします。
コチラで荒らしと判断したコメントは
削除させていただきますのでご了承ください。

リンクは基本的にフリーですが
事後に軽いご報告を頂ければと存じます。

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お手数ですが直リンではなくお持ち帰りでお願いします。

では、稚拙ではありますがお楽しみくださいませ。

Suite Season 〜めぐる季節〜 - Prologue 〜KAGEROH〜 Chapter#01 

2005年04月17日(日) 0時00分

―出逢うハズのないこの世界で
僕らは運命だったのか出逢ってしまった―

 Prologue 〜KAGEROH〜 Chapter#01

あれは太陽の燃えさかる夏の、1歩手前の季節だった
流行りの波に乗る、というよりは流されていたボクは
夢にまで見た“真夏”の新譜を聴いていた
ふと背後を覆ったカゲにふりむくと
見知らぬ、歳は同じくらいの少年が立っていた
コワイくらいボクの目を射る彼の目のきらめき
しばらくの静寂を打ち破ったのは彼の方

 「何・・・聴いてるの?」   これが彼の声を知った最初

意外とハスキーな、少し高めの・・・
ボクは無言で片方のイヤフォンを渡した
お互いに背を向けていると
背後で「嘘っぽい」と苦笑っていた

 「まだ来てない夏にとり残されたみたいだ」   と。

惹かれる――恋や愛とは似て非なる感情――
ボクはそんな彼の“純”なところに惹かれた
流行りじゃなくて・・・   今時のコにはない そんな彼に



しばらくの間、ボクらはその丘で会った
空高く渦巻いてた入道雲が
そこに行くととても近くに感じられる
波音が遠く微かに、それでいて力強く響いてくる
そんな素敵な場所で・・・


でもそれも


束の間だった。。。

Suite Season 〜めぐる季節〜 - Nocturne 〜GEKKOH〜 Chapter#02 

2005年04月24日(日) 0時00分

―話すことなどなかった君なのに
何故か心に落ちてくるんだ 碧く 深く・・・―

 Nocturne 〜GEKKOH〜 Chapter#02

夜更けにかかってきた電話
どこかよそよそしい雰囲気
いつもとは違ったカンジの声で呼び出される
そう、別れは突然に・・・

今思えばあれは
初夏のニオイ漂う魔法のような季節が
運命にイタズラをし
僕らを近づけ
そして
短すぎて長かった時は
光が止めていたのかもしれない
ボクは、急に手離された小さな赤子になった気がした

                              責めたかった

ナ ゼ ・ ・ ・ ? こんな類の感覚をマヒさせるかのようにはしゃいだ
いつも以上にじゃれ合う
ただ1つ違うのは互いに顔をあわせなかったこと
・・・いや、ボクが逸らしていたこと
しかし彼はそんなボクを知ってか知らずか
一瞬のツキをついて目を合わせてきた
その時に零れた笑顔 物凄い勢いで夜に吸い込まれる
もう二度と拾えない   当惑う程はかなかった
そして・・・涙があふれた   二人同時に・・・
約束したんだっけ?
それぞれの涙でつくられて、二人だけが見た
・・・月虹に
 「忘れないでね・・・」って

なのに

日に日に霞んでゆく。。。

季節ハズレの陽炎に呑み込まれるように

碧く染める月光の中で
これだけ ―彼に同感を抱いたあの言葉だけ― が
胸に 碧く 深く 鮮明に 残っている

―僕ラハ・同ジ・水デ・デキテル―

そして笑ったよね   きっと同じこと考えたんだよ

 今はもう―――
おぼろげになってしまった君







―――全ては 真夏の陽炎のせい
そして陽炎とともに・・・

この疾風の冷たさに奪い浚われた
今はほのかに残る熱も

あの日々も

離れる過ちも

涙が描き
彩やかさが彩光を変える
闇の刹那ささえも

・・・総て・・・

振れた君の焔の中に視える月が
二人を赦してく。。。

Suite Season 〜めぐる季節〜 - Serenade 〜winter dust〜 Chapter#3 

2005年05月01日(日) 0時00分

―君を忘れたくないからした約束だったんだろうか・・・
それとも君に忘れられたくないからした約束だったんだろうか―

 Serenade 〜winter dust〜 Chapter#3

ここまで想い出して途切れた
今は冬   今年1年を振り返っている間に出てきた破片
そのキレイな硝子は降りそそぐ雪とともに消えそうで
手を伸ばし追いかけようとするとそれは
磨り硝子のように鈍く曇り
陽炎の奥に見る景色のように揺らぎ
明確なものから遠ざかろうとした

そして―――

そのまま年を越してしまった

しまい忘れた想い   ずっとつっかえている

   『・・・ッ』

激しく乱れた残像 辛うじて声と判別できる雑音
人を縫い 路地を抜け 右に折れ また左へと 記憶が奔走し
カラダの何処とも言い表し難いトコから込み上げてくる
何か熱いモノに太刀打ちできなくなって頭を振った

 ・・・君こそ   ボクをちゃんと覚えているのだろうか?

ボクから彼のことが次第におぼろげになっていくように
彼からもボクのことが消えて無くなっているのかもしれない

そう思うと急に


この世界からボクの総てが抹消された


そんな気がして



今まで感じたこと無いほどの酷い孤独にぶち当たっていた。。。

Suite Season 〜めぐる季節〜 - Epilogue 〜KAGEROH〜 Chapter#04 

2005年05月08日(日) 0時00分

―お互いにいつか破られることをわかっててする約束も
あると思うんだ―

 Epilogue 〜KAGEROH〜 Chapter#04

   『忘れられてゆくことは 怖くない』

不意に口をついて呟いた言葉にハッとする
ボクが彼を忘れることよりも
彼がボクを忘れてゆくのを恐れてたのかもしれない   と。

キレイな想ひ出はそのキレイさ故に
一瞬留まったかのように見えるが
だんだん消えてゆく―――   その様は雪の如し
これからもいろんなキレイが影だけを残し
ボクらが雪を知っているように存在し続ける
時に影までも消えてしまうが
それはボクらが雪を覚えているように
何らかの時に浮き彫りになるだろう

 『忘れないでね』   という約束。。。
それは誰もが繰り返してきた過ち   避けられぬ人の性
それでもボクらはまた
約束をする
心深くに落ちた影が
陽の光を浴びて
より鮮明な輪郭を浮かび上がらせるときのことを。。。

 そっと ――― 包み込むように吹いた風が鼓膜を撫ぜる

   『君をなくしたままで 歩け』   と


見る度に鮮やかになる道の目映さにふっと苦笑いながら俯いて

落とした雫に気付くと同時に目の前に春を感じていた。。。


あの風は・・・何処へ?
To be continued...?

decade 〜再会〜 - Finale 〜Suite Season〜 the end of Chapter ...#05 

2005年05月22日(日) 0時00分

―僕ラハ・同ジ・水デ・デキテル―

 Finale 〜Suite season〜 The end of Chapter ...#05

この言葉が僕らを引き寄せた
君がいたから戻ってきたのかもしれない
“信じていたくなる”ような あの丘に

 「久しぶり・・・」  何も変わらないあの笑顔

悲しくなるほど純な君 本当に何も変わらなかった
あの頃と正反対なのは 僕と季節
初めて逢ったあの時のように
今は朽ちた元ベンチに背中合わせで座る

10年間を埋めるかのように話す僕

10年間なんてなかったかのように話す君

―――けど

 「残酷な強さで 人は寂しくても生きれる」

そう言われたとき

僕らの間には 10年よりも長く深い何かが存在していた

僕には君が もう疲れ果てたようにみえた

  人間関係にも この世の中にも

だから  余計に10年前と変わらず純にみえたのかもしれない

それと同時にこの空間が硝子で包まれている気がした
冬の弱い光にさえ透けそうな病弱の肌
雪とともに消えそうな存在
僕らは探す必要さえも理解らぬものに
手を伸ばし  疵付き  時に癒されることもなく
もう自分を守るように羽根をたたみ眠ることしか
出来なくなっている

泣きたくなって造った笑顔は虚ろで
遥か10年前の真夏を視る瞳が追いかけたのは
僕らが抱く 蓄積された透明な痛みの在所
その記憶は10回目の夏の記憶より鮮明でいて
ちらちらと不規則に屈折しながら
煌びやかに脳裏を灼く

―――――――行き先は 決まっていた
夢でしか華やかな面影だけを捜し続けられなくなった今
時は二人を止めもせず 雪は静かに舞い落ちる
総てのものに立ちすくんだ僕らは
夜空に向けて確かめた手のひらのように
行くあてもなく宙を彷徨い
やがて同じものに目を向ける


そして―――

躊躇いながらも・・・   決めた道を逝った











―――丘はまた 静寂を取り戻す

冬の澄んだ寒さに幾分力強さを増した音
僕らは、同じ、波を、聴ける。


                              ボク
逝く道の先  僕を出迎えたのは ――――― 君・・・?the end.

あとがき 

2005年05月22日(日) 0時00分

Suite Season 〜めぐる季節〜

最後まで読んでくださってありがとうございます。


今回は

the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D



Suite Season

というアルバムのイメージから書かせていただきました。

Suite Season = 季節の組曲 だけあって、
このアルバム内の9曲で1つの曲 という構成になっており
合間合間に聴こえるクラシック調の曲
詩の世界感
ジャケット・・・
とても素敵なアルバムです。

噺の方は
もう少し設定も組んで物語調にしようかとも思ったんですが
5年程前に一度書こうと思い練ったネタの思い入れが強く
編集しなおした感じで書いてしまいました。
物語調のものに書き直したのにも今後挑戦するかもしれませんので
楽しみにしていてくださいw

また原曲を知っている方にはわかると思いますが
歌詞に振り回されてる部分が多々あり
お見苦しくなってしまったことをお詫び申し上げます。

次もまたお楽しみ頂けたらと思っております。



2005.5.22 薨-KOH-