原点4 

2006年04月07日(金) 6時25分
「・・・どうして“衆”の字を???」


少年の至極当然の質問を聞いて少女は目を細めつつ話す。


「・・・衆人とは多くの人を指す。
衆人を敬愛するとは、多くの者に一括して、一方的に上から敬愛の念を向けるということだ。
・・・その関係は対等ではない。
私はな、フェイト・・・民と対等でありたい。
私は人を敬愛する。一人の人を敬愛する・・・その心で、皆を敬愛したい。だから“衆”の字を消した。」

原点3 

2006年04月07日(金) 6時21分
「なんだよ、馬鹿にするのか?」


思わずムッとする少年を、少女は眩しそうな目で見つめると言った。


「・・・そうではない。信じているのか、それを聞きたいだけだ」


少女の真摯な態度を見てとり、そこに嘘が無いと悟った少年は、軽く息を吐くと少し俯き、答えた。


「・・・信じてるよ。というか、信じたい。父さんたちは馬鹿にするけど。
・・・このまま戦争が続くと、みんな死んでしまうし・・・僕の家族だって食べる物がなくなってしまう。
だから僕がきっと・・・」


最後までを言い淀む少年を見て、少女は軽く目を伏せると頷くようにしつつ微笑み言った。

原点2 

2006年04月07日(金) 6時19分
少女を安心させる意味も込めて、出来るだけゆっくりと話し掛けてみる。
が、少女からは思いもよらぬ返答が返ってくる。


「私が助けて欲しいなどと頼んだか!
貴様のその格好、新兵だな!一兵卒が何故この時間に出歩いて居る!
貴様の所属はどこだ!名を名乗れ!軍紀を正してやろう!」


険しい表情のままで少女は云う。

よもや助けた相手からこのような言葉が投げかけられると思っても見なかった少年はただ面食らうしかなかった。


『助けてあげたのにその言い草は無いだろっ』


一瞬だけそんな考えが脳裏をかすめたが、少年の口がその言葉を発する前に、少年の目は別の事実を捉えていた。

少女は震えていた。


口調は確(たし)やかであったし、態度にも動揺を顕(あらわ)す素振りはなかった。だが少年がもし自分の手をとらず、自らが崖下の岩へと身を投じていたならどうなっていたか、少女は自覚しているようだった。

その姿を見るとそれでも気丈に振舞うその姿は少年の目にはかえって健気に思えた。

原点1 

2006年04月07日(金) 6時15分
・・・少年が一人見える。

あの格好は・・・騎士ではない、徴兵された少年兵のようだ。


金の髪に碧い目。

何処かで見たような気がするその姿。


・・・もしや・・・

・・・何故? 

2006年03月23日(木) 19時32分
『士は志を高くして而(しか)して以って弱きの盾と為(な)る可(べ)し』

・・・誰だ?

『士は其の義を見ては必ず為(な)す可(べ)し』

・・・そうだな。

『では何故行わぬ?』

・・・なに?

『何故弱きの盾とならぬ。何故義を見て為さぬ』

・・・俺が・・・行って居ないと?

『何故爾(なんじ)は士でありながら身の安(やす)んずるを求め、死地を遠ざける乎(か)』

うん、好きなんだ。 

2005年12月22日(木) 3時55分
ディアスポラ。

そんな訳で少し前の事になるが・・・
いろいろとDGについて触れておられるブログを拝見したので俺も書いてみようではないかと思った!!

 

2005年12月22日(木) 2時19分
・・・雨が降っていた。

多分、それが冷たかったのだろう。俺は目を覚ました。

・・・普段ならゼポラスさんが俺を見つけ出してくれている頃だった。


急に嫌な予感がして、余韻を残すこともなく俺の意識は現実へと引き戻された。


野営地に戻った。


・・・


ゼポラスさんは倒れていた。

息は荒く苦しそうだった。

仲間のうち心得のある者が診て居るようだが、顔色は険しかった。
慣れた者であっても見分けるのが難しい毒草が入っていたのだと・・・そう周囲の者たちが云っていたのが聞こえた。

ゼポラスさんは倒れたまま、視界に俺を見つけると声をかけてきた。

「おお、フェイトじゃねぇか・・・
お前自分で起きれたんだな・・・全く大した腹時計だぜ・・・」

何と返して良いのか分からなかった。
雨の冷たさは感じなくなっていた。


代わりにやけに目のあたりが熱い。

言葉を成せずに口を開け閉めする俺にゼポラスさんは続けた。

「フフ・・・豪傑で慣らした俺が・・・こんな形で終わっちまうとはな・・・なさけねぇ・・・

もう一度戦えるようになって・・・お前を先輩と呼んでやりたかったもんだが・・・」

目尻から頬に・・・雨水とは違うものが伝っていくのを感じた。

「似合いません・・・
似合いませんよ・・・!貴方にこんな・・・!!」

どうにかそれだけ云えた。
ゼポラスさんは 俺もそう思う と云いたげに苦しそうに笑うと云った。

「俺の剣・・・

お前が持っていってくれ・・・“虎徹”という名だ。

型番しかねぇから俺が勝手に呼んでるだけだがな・・・

・・・俺の代りに・・・戦わせてやってくれ。」

無言で頷くしかなかった。


それを見て満足げに頷くと・・・ゼポラスさんは目を閉じた。


そして・・・最期に・・・


「アドフィード・・・これで・・・」


と呟いて、それっきり動かなくなった。
その後に何か云いたかったのかもしれないが、そこまでは聞こえなかった。

アドフィード・・・それはいつしか聞いた、先立たれたという奥方の名前だった。

 

2005年12月22日(木) 2時14分
・・・ゼポラスさんは豪腕で知られ、俺にとって両手剣遣いの先輩のような存在だった。
その彼がこのようにであっても生きている事に、心は安堵することを許せない。

「今日、何ですか?」

「・・・ああ、その辺の草と木の実を適当にな、味はとても食えたもんじゃないが腹にはたまる(笑)」

「やった!俺元々味は気になりませんから。それより腹に溜まるのが一番です!野営地、山の中にして正解でしたね!」

「ああ、全くだ。この時期の山は喰うものには困らねぇからな。
お前のような馬鹿者がふらふらとどこぞにいったきり戻ってこない以外は・・・な!」

「・・・ハハハ、茸でもないかと思って。
最初は探してたんですよ?でもつい地面が近いと・・・こう・・・
敵の気配もしませんでしたし、野営地の明かりも見えてましたし」

「フン、山の獣に腹を穿られた後でも同じ事が云えるか?」

「そしたら隊員が肉にありつけますね!口にしたら俺の味がするかも・・・
それでもやっぱりゼポラスさんが最初に?(笑)」

ゼポラスさんは呆れたという風に深く息をつくとそれ以上は何も云わなかった。
腕が痛むのだろうか、額に少し汗が浮かんでいる。

気遣おうかと思ったがやめた。痛いに決まっている。
それを俺たちの為に表に出さずに振舞っているのだ・・・

ならば何よりもそんな身体でここまで探しに来させてしまった事を恥じるべきだと思った。

謝ろうかと思ったが、それも憚られた。
普段から何処ででも寝る俺を探しに来てくれたのはこの人であった。

そして俺を起こす度に、他の隊員たちが呆れる中豪胆な神経だとか長生きするとか可笑しそうに笑いながら云っていたのも。

そこさえも何時もと変わらず振舞ってくれているのだ・・・ならば俺に出来る最大限の気遣いは何時もと変わらず振舞うことであろう。

そんな事を考えつつ歩いていると、その考えを見透かすかのように俺に声をかけてくる。

 

2005年12月21日(水) 22時48分
『・・・ト・・・フェイト! 起きろ!』

優しく、しかししっかりとした口調で呼びかけられて俺の意識は徐々に現実へと呼び戻される。

「全く、こんな状況でも食事が出来るまでの短時間で寝れるたぁ、本当にお前はふてぇ神経してやがるぜ」

笑いながら云ったのは暗黒騎士・ゼポラスであった。


「・・・ああ・・・ゼポラスさん・・・今日・・・どうでした?」

「どうもこうもない、こうしてお前を起こしに来てるんだから大丈夫に決まってるだろ」


その言葉に安堵した。
と同時に無意識に視線はゼポラスの右腕にいく。

出血は既に止まっている。
しかし数日前に肘の少し上で切り落とされた傷は未だに痛々しく、巻かれた包帯は赤黒く染まっていた。

ゼポラスさんは数日前の戦いで敵に利き手である右腕をもっていかれた。
右利きであった彼にとって・・・
少なくとも戦場においてはその傷は致命傷だった。

戦闘不能。

まさにその一言で片付けるのに相応しい傷を彼は負った。
そしてそういった負傷者は戦場においてはあらゆる意味でお荷物になる。

場合によっては自立した行動が困難になり他の隊員の手を煩わせるだけではない。
何よりも負傷者は見る者の心を膿む。

傷を負えば痛い。
その当然の感覚ゆえに、意識するとしないとに関わらず負傷者からは苦悶の表情と苦痛の声が上がる。
それがどうしようもなく見る者の心を膿み、恐怖させる。

曰く・・・己も何れはこうなるかもしれないのだ・・・と。

それゆえに、戦場において重要なのは相手を如何に殺すかではなく、如何に残酷な形で生かしておけるかだと説く者も居た。

そして・・・

それ故に負傷者は味方の志気をさげる前に殺すべきだとも捨てるべきだとも説く者も・・・。

 

2005年10月09日(日) 11時28分
うむ、その・・・
とある単語を訳すと題のようになってしまうようだ・・・(頷)

形状を鑑みるに全くもってその通りだが・・・何のことを云っておるのかさっぱり分からぬな、これでは・・・!
全くの自作になってしまうが“中継用棒”とでも訳せば伝わるのであろうか・・・


ということで以下の文を読んで頂ければ何のことか少しは分かるはずだ!(騎士)

ルシェリ卿より中継用棒が廻ってきたゆえ・・・

・・・やはり訳が分からぬ・・・_| ̄|○|||

・・・よくよく考えてみると固有名詞は無理に直さぬことにしたのだった、背後め・・・忘れておったな・・・!


そんな訳でルシェリ卿よりバトンが廻ってきたゆえ質問に答えたいと思う!(笑)

(注意:フェイトの記憶は全てあるものとして書かせていただきます、悪しからず・・・そうしないと分からないばかりになってしまいそうですので!)
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