疲れるときが誰しも来る 

2006年10月22日(日) 1時14分
凄く怖い夢をみたことがある。
(私にとってはという前提条件つきで)
自分の泣き声で目覚めたのは多分後にも先にもそれっきり。

最初は弟がいなくて、家族が三人で
私は壁に赤いクレヨンで落書きをして、母が私を叱った。
それでも笑いは絶え間なく続く明るい家庭だった。
そのうち気づいたら弟がいて、私の生きてきたところにいた。
弟は真っ黒なクレヨンで私の落書きの上を塗りつぶした。
母はそれを見て微笑んでいた。

なんだか別に自分なんていようがいなかろうが構わないのだと
そう自覚させられた気がする。
(別に弟のことを憎んでいるわけではない。
むしろいないと寂しいくらい。)
じゃあ私に存在意義なんてあるのだろうかとか
ふと寝る前に考えてしまうようになったのはそれから。
そろそろ何も考えずに寝たい。


要するにナーバスになってるんだ。
馬鹿みたいにはしゃぐのはいい。
無駄なこと考える余裕が脳から消える感じがするから。

無題 

2006年09月29日(金) 22時21分
ぽつりぽつりと雨が降り出す。
食パンをついばんでいた鳩たちが慌てて飛び発つ。
屋根から水が滴り落ちて、草木にあたる。
アスファルトの色が濃さを増していく。
無音から有音の世界へ変わる。
冷たい風が北からさよならをしに来る。
雨が重く白いものに変質する。
道路では子供たちがはしゃぎだす。
大人たちは身を抱えて細い眼でそれを見る。

これが明ければ春が来る。

泣いたところで 

2006年08月10日(木) 11時08分
「どうせあんたなんかにはわかんないよ。」

私が今泣いている理由も。
痛すぎて死にそうな心も。

「分からないから親切にも聞いているのではないか。」
「説明をするようなものじゃないんだよ。」

仮に説明したとしてもこいつに理解をすることはできないだろう。
そう考えている内にも目から出てくる粒たちはその数を減らそうとしない。
地面に水滴の跡ができている。
不規則な形でそれはたくさんそこに存在した。

会話だけ 

2006年08月10日(木) 10時44分



「魔界ってさ、日本語圏なの?」
「・・・・・・・」
「な、何その頭の可哀想な人を見る目!!」
「今までの扱いの酷さがこの結果を生み出してしまったか・・」
「何気に自分で酷いって気付いてたの?じゃなくて、だってあんまりにも流暢に日本語を話すじゃん。」
「やはりナメクジだな。」
「あ、とうとう足のない生き物に降格?」
「我輩の脳にかかればこのような島国の言語を理解するのも造作ないことだ。」
「ふーん・・」
「なんだ。まだ何か疑問かスポンジ頭。」
「じゃあもしかしたら英語で喋るネウロもありえたってこと?」
「まぁそうなるが、だからどうした。」
「いや、ただ単に想像しづらい光景だなぁと思って。」
「何なら今度から貴様に対してだけヒンディー語で接してやろうか?」
「良いよーだ。そしたら命令も分かんないから聞かないし。」
「ほぅ・・・そのようなことになったら結果としてどうなるか、分かっているな?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」


「ごめん。ネウロはやっぱ日本語が一番だよ。」
「ふん。どうでもいいことに時間を費やす暇があるなら早く謎を探して来い。」



たこ焼き 

2006年08月10日(木) 10時42分
鼻を突き抜ける青ノリとソースの匂い。
先程まで自分の手元にあったそれは今や生命を持つものに変わっている。

「ちょっと!どうしてくれるのこのたこ焼き!!」

このすっとこどっこいがと言いたいところで声が出なくなる。
目前のこいつは裂けてしまうんじゃないかと思わせるほど口許を上げてみせた。

「よく考えてみろワラジムシ。
主人である我輩が空腹であるというのに奴隷の貴様が先に食事を済ますなど可笑しいであろう。」

誰が、いつ、こいつを主人と認めたか。
むかむかと腹の中に溜まっていく言葉を出したらいけない。
出したら最後、どんなことをされるかたまったものじゃない。

「だとしてもたこ焼きには罪なんてないじゃない!」
「罪?我輩罪など犯した記憶はないが。」
「だからこうしてこのたこ焼きを生き返らせたことが・・」
「何故それが罪になると言うのだ、ヤコよ。」

キョトンとした顔をしてこちらをじっと見て、何を言っているんだこいつは。

「そもそもその蛸は貴様に食べられることを望んでいたのか?」

うねうねと足を動かしている蛸をネウロが指差した。
私も思わずまじまじと蛸を見る。

「自ら命を差し出した訳ではないであろうそれを生き返らせてやったのだ。
我輩感謝こそされど恨まれる記憶など微塵もない。」

思わず言葉に詰まってしまう。
確かに言われてみればその通りなのだ。

「そんなつまらぬことよりも我輩の空腹を満たすことが先決であろう。
いくぞヤコ。早くせねば謎は待ってはくれないのだからな。」

長い足でスタスタと歩き始め、ネウロはどんどんと先へ行ってしまった。

「ちょ、置いて行かないでよこの腹ペコ魔人!!」

ネウロに聞こえないように静かに叫ぶ今の私はなんて無様だろうか。



この事件が解決したらもう一度お腹一杯にたこ焼きを食べよう。
そう決意してネウロの後を小走りで追いかけた。



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