6枚の壁新聞

November 13 [Tue], 2012, 1:51
久々に本屋に寄った。
読みたい本がなくても新書コーナーは必ずチェックする。
2冊の本が気になった。
昨年の311直後の東北の地方新聞が如何に困難な状況の中で新聞を発行したか。
宮城県の河北新報と石巻日日新聞。
これはいずれもテレビドラマとなり、いずれも見た。
河北新報は協力関係にある新潟県の新聞社の全面協力で震災翌日から通常の紙面で新聞を発行できた。
一方、規模の小さい石巻日日新聞は直接の被害は少なかったものの、地震直後の電気や水道の不通により自社の輪転機が使えなくなった。
テレビドラマでも見た壁新聞の発行で震災直後の急場を凌いだ。
細かいストーリーは忘れたが、石巻日日新聞の話のほうに興味を引かれた。
従業員28名、うち報道部7名。
地震後の津波で社屋は浸水したものの大きな被害はなかった。
3月11日午後2畤46分、報道部の記者は裁判所、市役所で取材をする者、社内でミーティングに臨む者、それぞれだった。
地震発生から弱小といえども地方の報道機関。
デスクから記者それぞれに市役所、消防、警察、市内の様子を取材する分担が与えられた。
携帯もメールも繋がらない記者もいる中で行動は迅速だった。
取材記者の生命線である通信手段の喪失が被災した一般市民と同じ状況に記者を陥れた。
何が起こったのか、何が起ころうとしているのか。
公共施設で非常用電源でテレビを視聴できた者、携帯のワンセグを利用できた者なら、強烈な地震の後の大津波警報を知ることができた。
新聞記者といえども一次情報はテレビから知る。
6枚の壁新聞は、初めに新聞社の社長の体験談があり、その後に報道部7名のそれぞれの記録が続く。
3月11日の地震発生直後から時系列で綴られた記録は、石巻という狭い範囲で何が起こっていたのか、唐ニ唐は違いないけれど情報が我々に伝わらなかった時間を伝えてくれる。
思い出す。
あの日、都心からやっとの思いで自宅に辿り着いた。
すぐにテレビをつけ、東北の状況、テレビ局のヘリが映す画面を眺め続けていた。
仙台市若林区を襲う津波、暗闇に燃え盛る炎の気仙沼、千葉の製油所の火災。
他の地区はどうなったのか、被害の程度はどうなのか。
テレビ画面からは何もわからなかった。
石巻もその一つだった。
震災2日目、3日目からは福島の原発一色となった。
石巻初め、震災と震災の後に襲った大津波の被害についてはほとんど伝わってこなかった。
石巻の報道機関としてマスコミが伝えることがない、伝えることができなかったことを彼らは懸命に取材していた。
震災直後は新聞を印刷することができず、手書きの壁新聞を出すことを決めた。
限られたスペース、取材した内容を全て出すことはできなかった。
さらに、地元紙として震災のリアルな悲惨さを伝えるのはよそう、と決めた。
着の身着のままで避難所に逃げてきた人たちには希望を伝えていきたい。
記者を含め社員すべてが被災者。
家族の安否確認をしたい、自宅の被災状況も確認したい。
読者と同じ視線、同じ感情で紙面構成することを基本にしたという。
石巻の景色を頭に思い浮かべている。
仙台から塩釜、松島を越えて45号線バイパス。
石巻市街何事もなかったかの株式会社アルメイダような市街を抜け、かつての石巻中心部へ。
甚大な被害を受けたという日本製紙の工場を右手に見て、かつての市立病院があった南浜地区、湊地区。
復興されたのか北上川にかかる巨大な日和大橋の姿が見える。
後ろを振り返ると断崖の上に緑が見える。
石巻高校のある日和山。
ここには鹿島御児錘ミもある。
石巻港を抜けると牡鹿半島。
捕鯨基地の鮎川もある。
石巻日日新聞は、6日間避難所に張り出す壁新聞を手書きで6部ずつ発行していた。
書いた壁新聞は報道部の記者が直接避難所に届け、ガムテープで張り付けていた。
その後、壁新聞はA4コピー版となり、やがて通常の新聞紙面となった。
震災前の発行部数は14000部。
震災から1年半、どのくらい講読者は戻っているんだろう。
厳しい経営には違いない。
おらが町の新聞大手新聞には決して掲載されないだろう記事、地方紙ならではの記事が地方紙にはある。
信州の新聞で目にした。
今日、誕生日の子どもたち。
顔写真つきでした。
いいよね。
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