今、鯨岡兵輔という政治家がいたなら…(産経新聞)

June 07 [Mon], 2010, 20:04
【from Editor】

 大好きだった政治家がいる。政治記者として特定の政治家を好きだというのは失格かもしれない。だが、今の政治状況を鑑(かんが)みてあえていいたい。今、鯨岡兵輔という政治家がいたなら…。

 平成15年に亡くなった鯨岡さんは衆院副議長までされた。当時の議長は土井たか子さんで自民党は比較第一党だったが、野党に転落したために鯨岡さんは副議長に甘んじた。でも、そんなことにはこれっぽっちも拘泥せず名前の通り「ひょうひょう」と副議長を務めておられた。

 鯨岡さんはまじめで優しい人だった。私のような若輩の記者が、非礼を承知で夜中に自宅にお邪魔しても嫌な顔をされたことは一度もなかった。それどころか、「まあ、お上がりなさい」と快く書斎に入れていただいた。

 自民党幹事長だった小沢一郎氏が東京都知事選で都連の意向を無視して候補を擁立した際には、都連の重鎮として真っ向から立ち向かい、小沢氏が擁立した候補を退け、「東京を小沢氏の思うようにさせない」との気概を示した。小沢氏は責任をとって幹事長を辞任、熱い政治の時代だった。

 一周忌にあたって出された冊子がある。鯨岡さんはこう言う。

 《もし四海波穏やかで平穏な生活が送れるなら特に心配する必要もないのだけれど この頃のように世界が騒がしくてその波の中にいやでも呑み込まれそうだ

 世界中の目がわが国に冷たく注がれているようなそんな気がしてならない こうなってくると何をすべきか何をすべきでないかそれを考え行動することが 何よりも大事だと、そう思うのである

 しかし、ちょっと待て それを考え行動する前に振り返って考えなければならぬことがある それは何か 果たしてわれわれの国日本とはどういう国なのか どんなことを理想とし その理想達成のためどう努力すべきなのか その基の基になることに改めて思いを致すべきである》

 ポピュリズムとは無縁。言いたいことは言う「一言居士」として、小沢氏をはじめ自民党旧田中派からは徹底的に目の敵(かたき)にされた。故三木武夫元首相の側近として同派とは多くの確執があった。

 週末のたびに、テレビで、選挙目当ての、あまりにむなしい、政治家の自己弁護を、嫌なくらいに聞かされる。言い訳はもう聞きたくない。政治家としてこの国をどうしようと考えているのか。鯨岡さんに恥じない言葉を聞かせてもらいたい。(編集長 関田伸雄)

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