松尾流−番外編その2− 

2008年04月04日(金) 22時41分
どうも皆様、ご無沙汰しております。

更新しなさすぎて、本当に申し訳ありません。

学生であるゆえ忙しいという言い訳は使いたくありませんが、本当に更新する暇がないほど怒涛の毎日でした。

それに加え、この4月からさらなる怒涛の日々が続きそうです。

次の更新がいつになるか分かりませんが、温かく見守ってください。


さて、今日はKirin Beverage Cup第11回学生将棋選手権のことを書きたいと思う。

1年生の時は団体戦・個人戦、2年生の時は団体戦だけ出場した。

今年も大阪と場所は遠いいが、団体戦と個人戦に参加してきた。

色々訳があって、団体戦は一軍に入ってしまった。

昨年、二軍で涙をのんだので嬉しい反面、勝たなければいけないという不安にかられた。

大会前日(28日)、毎年恒例のようにJRの青春18切符で東京から大阪までどんこうで行った。

約9時間と長い道のりではあるが、同期や後輩と話していればあっという間に大阪に着いた。

団体戦前日ということもあり、会場のホテルに泊まった。

朝起きて、気合十分で団体戦に望んだ。

一回戦はM大学。

松尾流で▲8六歩の変化にどう対応したらよいか分からぬまま大会を迎えてしまって、正直不安だった。

しかし、その不安は見事に適中した。

というのも、松尾流をやられたのだ・・・。

不幸中の幸いか松尾流をやられはしたが、▲8六歩をいれない普通の松尾流であった。

それが、第一図である。


第一図

自分としては定跡系になり万歳なのであるが、後手番である。

いくら得意の定跡系とはいえ後手番ではあまり自信がない・・・。

と迷っていたが、とりあえず△5五歩と突き捨てた。

相手は▲同歩。

続いて△4六歩。

相手は▲同歩。

ん?もしや・・・。

自分は△5五銀。

相手は当然▲2四歩。

勘のよい読者ならお分かりいただけるであろう。

いつであったか松尾流の変化を記した際に、△4六歩の瞬間に▲2四歩を入れなければいけないと書いた。(と言っても、手順だけかもしれないが・・・。)


とは言っても、▲8六歩が入っていない普通の形である。

普通なら△2四同歩と取るところだが、何を血迷ったのか△4六飛と走ってしまった・・・。

個人戦ならともかく、団体戦でこの変化を選んでしまっていいのか?

と自問自答したが、飛車を走ってしまったからには後悔しても遅いし、まぁこれで負けたら仕方がないと割り切って前向きに考えた。

そして、当然のごとく▲2三歩成△4四角(第二図)


第二図

相手は少考して▲2五飛と浮いた。(第三図)



第三図

次の▲4五歩が見えているので、それをなんとかしなければいけないのであるがあまり良い手が見つからない・・・。

△6五歩で攻めあうか、△4五歩を打つか、はたまた△8五桂を跳ぶか色々考えた。

△6五歩には▲4五歩が間に合ってしまったら意味がないし、△4五歩はここでは消極的過ぎるし、△8五桂は後に飛車で桂馬を取られるしどうしたものか・・・。

キリンの団体戦は30分切れ負けである。

それが祟り△8五桂と跳び、以下飛車で△8五の桂馬を取られてしまい結局負けてしまった・・・。

直接の敗因は終盤での受け間違えで、それでいっぺんに受け無しになってしまった。

感想戦では第三図で△6五歩と攻めあわれると自信がないとのこと。

チームは1-4で負けてしまい満足の行かない結果となったが、久しぶりに真剣に将棋が指せ楽しかった。


その後、3回戦のK大学でまたもや同じ変化になった。

と言っても、第二図までである。

第三図の▲2五飛の変わりに▲2二歩と打ってきた。(第四図)



第四図

さすがにこれは攻めが遅いと感じ、前回の経験を生かして△6五歩を突き快勝した。


結局、団体戦では5戦中4戦が対穴熊だった。(うち、1つは相振り飛車)

それに全て、後手4四銀型四間飛車で望んだが、結果は2勝2敗。

成績は相振り飛車を負けて2勝3敗という不甲斐ない成績・・・・。

今回の団体戦で気がついた事は、悔しいぐらいに鈴木システムでは勝ちにくいということ。

もちろん、自分の実力不足は分かっている。

しかし、それ以上に越えられない壁を感じた。

と言うもの、第五戦目は対穴熊に対して必勝だったのである。

ところが、終盤でちょっと間違えただけで終わりである。

本当に切ないぐらい穴熊は堅い。


兎に角、今日言いたい事は、松尾流に対して△4六歩の瞬間に▲2四歩をいれずに▲4六同歩の変化では▲2四歩手抜いて△4六飛でも意外に戦える事と、4四銀型四間飛車はかなり勝ちづらくなってきているということである。


最近では角道をとめない振り飛車が流行っている。

ひょっとしたら、近い将来角道をとめる振り飛車がなくなるのではないかとまで噂されている。

とは言っても、自分はこれしかできないので自分の道を進もうと思います。

では、また次の更新の日まで・・・。

お詫び 

2008年02月26日(火) 22時50分
まず、始めにお詫びを致します。

前回、松尾流に対する四間飛車側の秘策を書きますと大口を叩きましたが、無理筋なる可能性があり秘策は失敗に終わりました。

本当に申し訳ありません。

ただ▲8六歩に△5三銀を引く、または▲6八銀に△5三銀を引く変化もあるので簡単ではないと思います。

また、仮に松尾流だけを阻止しようと思えば5四銀型四間飛車が良いかもしれません。

5四銀型四間飛車は受けの姿勢で積極的とはいえませんが、松尾流だけは阻止しようという戦法です。

後手番でならやる価値があるかもしれません。

一応、これで味は悪いですが松尾流の変化を終わりにさせていただきます。


さて、これで終わっては何か寂しいのでもう少し書こうと思います。

しかし、何を書こうにも今回のような中途半端なことになってはいけないので、そうやすやすと書けないですね。

こうしてブログに書いて、色々な方から色々な変化や対策を教えてもらうのは本当にありがたい限りですが・・・。


そういえば、この前の23日(土)に第20回リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権が行われたね。

リコー杯アマチュア将棋団体日本選手権とは職団戦の優勝チームと学生王座戦の優勝チームが日本一の団体を懸けて戦う大会です。

毎年楽しみにしていて本来ならば会場まで足を運びたかったのだが、私用があり見に行く事が出来なくて本当に残念でした。

しかし、幸いな事にリコー将棋部のHPからそのときの棋譜を見る事ができます。

今年の対局はNEC VS 東京大学。

結果は東京大学の5-2勝ち。

いや、本当に強いですね。

東京大学さん、おめでとうございます。

学生棋界の一人として学生側が勝ち、学生棋界が有名になるのは本当に嬉しいです。

しかし、その反面、自分が出られないという悔しさでいっぱいです。

今日からまた心を入れ替えて、一から頑張ろうと思います。


このブログで何か新しい企画(シリーズ)をやろうと思いますが、中々思いつきません。

そのうちまた何か書きます。

それでは。

松尾流〜番外編その1〜 

2008年02月10日(日) 1時14分
松尾流の変化は一応終わりにした。

しかし今日、優しい学生強豪のMさんが新しい変化を発見し、それを教えていただいたのでそれを記したいと思う。

まずは、第一図(1月4日では第四図)をご覧いただきたい。



第一図

新しい変化というと大袈裟なのだが、1月4日の第四図以降の変化を教えていただいた。

後手の△3五銀に居飛車側は▲6四歩(第二図)の一手がはいるというもの。



第二図

どう応じても、囲いが乱されるのである。

例えば△6二金引などとすると、▲4四角△2四銀▲6二角成△同金(第三図)ぐらいでも勝てそうにない。



第三図

これはでは高美濃が薄すぎて勝てないのである。

では、応じなければ良いのでは?と△2四銀と飛車を取ると、▲6三歩成△同銀▲4四角△同飛(第四図)と角を捌き、居飛車が良いように見える。



第四図

後手の四間飛車側は△2四銀が取り残されているのも酷いし、尚且つ囲いが薄すぎるのである。

これでは、飛車金交換の駒得でも勝ちにくいように思う。

いやはや、自分では全く持って考えなかった手順である。

教えたいただいた学生強豪のMさんに深く感謝したい。

では、4四銀型四間飛車は居飛車穴熊に▲8六歩を突かれたら壊滅状態なのか!?と思われるかもしれないが、これまた学生強豪のMさんに秘策を教えていただいた。

もうみなさんは周知の変化かもしれないが、その変化を次の機会に書きたいと思う。

松尾流に限らず、四間飛車全般の変化を教えていただける方、宜しくお願いします。

謹賀新年〜松尾流最後の変化〜 

2008年01月04日(金) 22時41分
皆さん、明けましておめでとうございます。

ええ。

3ヶ月更新しないとかありえないですね。

楽しみにしている方(いらっしゃるかわかりませんが・・・)本当に申し訳ありません。

今年は昨年よりもかなり忙しくなると思うので、更新はどうなるかわかりませんが引き続き宜しくお願いします。

できれば内容を薄くして更新回数を増やそうと思います。

※毎回内容が薄いのにこれ以上内容を薄くしたらどうなるの?等の突っ込みはご遠慮ください。


さて、今回も松尾流の▲8六歩の変化を書きたい。

そして、残念ながら松尾流の変化は今回で最後にさせていただきます。

一応、前回書けなかった変化を書いて一区切りにしようと思います。

それでは早速基本となる第一図から指し手を進めて行きます。



第一図

第一図以下の指して
△9四歩▲6八銀△5五歩▲同歩△4六歩▲2四歩△同歩▲4六歩△5五銀▲3五歩△4六飛▲3四歩△4四角▲2四飛△2二歩▲4五歩△同飛▲5六歩
(第二図)



第二図

さて、第二図に到るまでに前回と少し手を変えたところがある。

おわかりいただけるであろうか?

正解は先手が▲2四歩を入れる瞬間である。

前回は後手の△5五歩の瞬間に▲2四歩を入れていたが、今回は▲4六歩の瞬間にしてある。

△5五歩の瞬間に▲2四歩を入れるのは良いか悪いかどうかわからないのだが、アマの大会でたまに見かけると△5五歩▲同歩△4六歩▲同歩△5五銀▲2四歩と△5五銀の瞬間に▲2四歩を入れている。

これは普通の進行に見えるが、実は△5五銀の瞬間に▲2四歩を入れると手抜かれて△4六飛と走られる可能性がある。

細かいようだが、変化を消す意味では△4六歩の瞬間に▲2四歩を入れるのがよいであろう。

さて第二図に戻り、もし▲8六歩が入っていないならば△8五桂と跳び、以下▲5五歩△7七角成▲同金寄△4八飛成で次に△3五角や△3五角打などがあり後手が良いとされている変化である。

ところが、▲8六歩のせいで△8五桂と桂馬を跳べないので後手は△4六銀とかわすしかないのである。

後手としては飛車先が重くなり不満なのであるが、居飛車の攻めが遅ければ△5七歩〜5八歩成という攻めがありどうかというところ。

居飛車側としては守りが後手の高美濃囲いよりも堅いので角交換をして飛車先を突破したい。

となれば、▲6五歩(第三図)が自然であろうか?



第三図

ここで、後手の四間飛車はどうしたものか?

△同桂と跳ねれば、▲4四角と角交換をされ、尚且つ飛車先が突破され、こちらは銀がいるせいで飛車先が重い。

△6五同歩も同じ理屈である。

そこで、△3五銀(第四図)をお勧めしたい。



第四図

一見、銀がそっぽに行って指しづらいが飛車先が通り先手の飛車に当てている。

先手としては▲4四角と角を取るか飛車を逃げるかであるが、まず▲4四角と角を取るとこちらはそれを無視して△2四銀と飛車を取る。

先手は当然▲2二角成でどうか。

先手としては桂、香が先に拾えるのが主張だが、こちらも飛車を成れば取り返せる。

尚且つ、先手は角二枚、後手は飛車二枚。

ひょっとしたら、先手の方が堅いので角二枚でも捌いているので先手がよいかもしれないが、精神的に飛車二枚の方が気持ち楽である。

なので、実際にはかなり難しいと思われる。

とすれば、飛車を逃げる変化である。

しかし、飛車を逃げるといっても逃げ方が難しい。

直感で行くと▲2五飛であるが、△7七角成として▲同銀には△6九角(▲2八飛で受かるが・・・)や▲同金寄には△6五桂と跳ねて手が続きそうである。

まだまだ、難しそうな変化ではあるが戦えない事はないと思う。

よって、結論を出すには少々早いが▲8六歩は恐くないのである。

以下の変化はご自分でご研究いただきたい。

また、新しい変化が見つかったら載せます。

ところで、▲8六歩は後手にとって恐くないならなぜ突くのか?

という疑問にぶつかる。

これは勝手な推測だが、9筋突き越し型の四間飛車に有効なのではないかと思う。

第五図をご覧いただきたい。



第五図

これは新・振り飛車党宣言1にも載っている変化で、先手の▲6八銀には△5三銀と引いて戦う変化である。

この変化は後手が必ず端(9筋)を攻めなければ成功しない。

後手が9筋を攻めるとすれば△8五桂は必ず必要な一手であり、これなら▲8六歩を突かれると困っている。

しかし、9筋を突きこしていない四間飛車はもともと端を攻めるわけではなく5筋で戦いを起こす作戦なので▲8六歩は恐くないということである。

と、勝手に推測しています。

自分が9筋突き越し型をしない理由は他にあるのも手伝って、9筋突き越し型に▲8六歩を突かれたらどう対応すればよいのかわかりません。

各自ご研究をお願いします。


さて、最後にどうして急にこの変化を書いたかであるが、昨年の12月27,28日に学生王座戦を見に行った時にこの変化を指している人がいたからである。

こんなマニアックな変化を指す人がいるのだなと思いつつ、この変化は前回のブログで恐くないと書いておいて変化を載せないのも申し訳ないと思い載せた次第です。

また、とある人に▲8六歩を載せないで自分が使えば勝てるのでは?といわれた事があるが、むかし同期のT君に「心の狭い奴強くなれない」と教わった。

そうするに、お互いがお互いの研究を教え合い強くなるのがよいということ。

自分が情報を提供すれば相手も情報を提供してくれるし、お互いの穴を見つけることにもなると思う。

自分はプロではないので、将棋に負けても勝ってもお金に直結する事はほとんどない。

プロの世界ならばありえる話だが、自分は一歩でも強くなるために研究でもなんでも教え合いお互いを刺激して行きたいと思っている。

それでは、皆さん今年も宜しくお願いします。

見逃していた変化 

2007年09月25日(火) 15時18分
皆さん、今年の夏休みはどう過ごされただろうか?

自分自身は将棋漬けの日々を過ごせたのではないかと思う。

しかし、それにともなって棋力が向上しているかは定かではないが・・・。

ところで、昨日の夜に先手居飛車穴熊(松尾流)VS後手四間飛車(鈴木システム)の変化で先手が松尾流に組む前に▲8六歩を突く変化(第一図)の新たな見直しを書こうと思っていたのだが、ここで思わぬ変化を発見してしまった。



第一図

まず、昨日の夜に書きたかった事を先に書いておこう。

▲8六歩の対策として四間飛車は△5三銀を研究していたわけだが、自分はこの△5三銀にずっと違和感を感じていた。

と言うのも、先手が何かしらで△5三銀を咎められるのではないかということである。

もし仮に△5三銀が成立するのならば始から△5三銀とする変化があるのではないか?

もちろん、四間飛車なので△4二銀〜5三銀といけないのだが・・・。

そこでである。

もう一度、第一図から考え直した。

要するに▲8六歩に△9四歩を突き▲6八銀に△5五歩を突いてどうかということである。

もちろん、それで困るから△5三銀などの変化を研究していたわけだが・・・。

しかし、よくよく考えてみると松尾流に対して△8五桂と跳ねる変化があまりないのである。

なので、その変化さえどうにかすれば▲8六歩は恐くないということである。

さて、△8五桂を跳ねる変化といえば・・・。

第一図以下
△9四歩▲6八銀△5五歩▲2四歩△同歩▲5五歩△4六歩▲同歩△5五銀▲3五歩△4六飛▲3四歩△4四角▲2四飛△2二歩▲4五歩△同飛▲5六歩(第二図)



第二図

一度に長手数を進めて申し訳ないがここまでは一本道。

▲8六歩がなければ△8五桂と跳ね、以下▲5五歩△7七桂成▲同金寄△4八飛成

次に▲6八銀を狙ねらう△3五角(△3五角打)などがあり、四間飛車も指せるというのが定跡である。

さて、第二図以下であるが△8五桂と跳ねられないとすれば△4六銀と出るしかない。

そこで、居飛車がどうするか?

そこが目のつけどころで、有効な手がなければ△5七歩〜5八歩成が厳しい。

というのが今回書きたかったこと。

居飛車側の手としては第一感▲6五歩(第三図)であろうか。



第三図

自分の角を捌きつつ、四間飛車の角と交換できれば▲2二飛成が実現する。

この変化も深く掘り下げたいところだが、今日の書きたい内容とは違うのでまた次の機会に書く事にしよう。


さて、冒頭で記した思わぬ変化とは△8五桂を跳ねさせる変化がもう一つあるということ。

というか、当然の変化を見逃していた・・・。

第一図以下
△9四歩▲6八銀△5五歩▲2四歩△同歩▲5五歩△4六歩▲同歩△5五銀▲3五歩△4六飛▲3四歩△4四角▲2四飛△2二歩▲4五歩△同飛▲3七桂△4八飛成▲4五歩△3五角▲2二飛成(第四図)



第四図

▲8六歩が入っていないと△8五桂と跳ね以下▲8六角△5六歩で次の5七歩成が厳しく、四間飛車が良い。

ここで△8五桂と跳ねるのは▲6五歩を突かれた時に△5五の銀を狙われないようにするためである。

戻って、第四図ではどうするか?

第四図以下
△5六歩▲6五歩△5七歩成▲5五角△6八と▲同金引△同角成▲同金△同飛成(第五図)



第五図

居飛車が▲6五歩を突けば第五図までは一本道・・・かどうかは分からないが、ありえる変化であろう。

第五図はどうか。

四間飛車側には全く手がついていないため、四間飛車が良いように見える。

しかし、これで良ければ▲8六歩が入っていなくても、△8五桂を跳ねずにこの変化を選べる。

きっと、どこかにそれを咎める手があるのかもしれない・・・。

(渡辺明著「四間飛車破り[居飛車穴熊編]」では△8五桂を跳ねずに先手不利となっている。しかし、所司和晴著「将棋定跡最先端[振り飛車編]」では△8五桂を跳ねて先手不満と記している。)

残念ながら自分の棋力では今の段階で精一杯である。

結論としては前回はまでは第二図の変化しか▲8六歩を活かす手順が分からなかったが、今回で第四図の変化もあると書きたかった。

ただ、どちらの変化を選ばれても四間飛車が簡単に悪くなるわけではない。

第三図に関してはまた次の機会に書きたいと思う。

「横歩は取れるか?」 

2007年08月23日(木) 0時45分
更新回数を増やすと宣言したわりに、全く更新せずに申し訳ないです。

さて、13日〜20日まで合宿に参加してきました。

13〜15日まではK将棋研究会、16〜20日までは日本大学の合宿に参加してきました。

K将棋研究会では自分の弱さと周りのレベルの高さに泣きそうになりながら将棋を指してきました。

K将棋研究会のみなさん、いつもいつも丁寧に将棋を教えていただいて本当に感謝しています。

日本大学の合宿では日ごろの努力が実ったのか、はたまた運が良かったのかリーグ戦では良い成績が残せてホッとしています。

さて、今回はそのリーグ戦で後輩に負けた一局を紹介します。

初手からの指して
▲7六歩△3四歩▲6六歩△4四歩▲7八銀(第一図)


第一図

先手が自分で、4手目に後輩が△4四歩と角道を止めたので相振り飛車になりました。

そして、次の指し手に迷うところ・・・。

後手が△4四歩と角道を止めたので、こちらは勢いとして▲6五歩としたいところ。

個人的に先手が▲6六歩と角道を止めているので後手が△4四歩と角道を止める手が損にみえる。

しかし、▲6五歩の直後に△4五歩とされてもよく分からないので、無難に▲7八銀を選択。

第一図以下の指し手
△4五歩▲6七銀△4二飛▲7七角△4六歩▲同歩△同飛(第二図)


第二図

後手の指し手は△4五歩。

先手が▲7八銀と上がったので、角道を開けられないことを見こした手。(角道を開けると△8八角成と角を素抜かれる。)

さて、第二図では後手の△4七飛成を防がなければいけない。

ここで、▲5八金左などと指すと飛車を振りづらくなる。

知らない方は是非とも次の一手を覚えてほしい。

第三図以下の指し手
▲5六銀△4二飛▲8八飛△6二王▲8六歩△7二銀▲8五歩△7一玉▲8四歩△同歩▲同飛△8三歩▲3四飛(第三図)


第三図

▲5六銀が△4七飛成を防ぐ好手。

尚且つ、飛車も自由自在に振ることができる。

昔、この手を知ったときにちょっとした感動を覚えた記憶がある。

さて、この▲5六銀は4七に飛車を成らせないだけだなく、後手が△6二王などとすると▲4五歩と打ち▲5八金左〜▲4七金(第A図)と飛車を詰ます狙いも秘めている。


第A図

なので、▲5六銀に後手は△4二飛。

後手は一歩交換に満足して、王を囲う。

先手も飛車先の歩を交換して一歩を手持ちする。

そして、今回の題材は先手は後手の3四の歩が取れるかというもの。(横歩取りではないです・・・。)

実践では第三図以下
△3三角▲5八金左△3二銀▲3五飛△4四飛(第四図)


第四図

後手は△3三角とあがり、こちらは囲いを急ぐ。

しかし、△3二銀に▲3五飛が遅く△4四飛で飛車まわりを上手く咎められた。

第4図以降では後手が△8四飛車とまわる手が成立する。

飛車を成られては将棋が終わってしまうので、それを防いで▲8五歩だが交換した歩を打つのではひどく、また先手の飛車も8筋に戻れず窮屈。

実践では8筋に飛車をまわられなかったものの、作戦負けをしてボコボコに負け。


相振り飛車では一歩がものすごく大切です。

なので、今回は浮いている歩を取ったまでは良かったのだが、すぐに▲3五飛〜8五飛と飛車を8筋にまわればよかった。

その間、飛車を8筋〜3筋〜8筋と動かして手損しているが、相振りではそれだけ一歩がでかいということ。

一歩を取って油断しすぎた。


自分はできれば、序盤でポイントを稼ぎリードするタイプ。

しかし、そのポイントを活かしきれないとすぐに作戦負けをして負けてしまう・・・。

みなさんも序盤で相手の手を咎める時は慎重に読みをいれましょう。

序盤で相手の手を咎められれば優位に立てますが、咎めきれないと作戦負けになります。

ちなみに某S棋士は一回目の仕掛けのチャンスを見送り、必ず2回目のチャンスで仕掛けるそうです。

なんでも一回目のチャンスを見逃して千日手になっても、深夜一時だろうがじっくり指すそうです。

色んな棋風の人がいるものですね。

松尾流その後 

2007年08月02日(木) 16時16分
もう多くの方が夏休みではないのでしょうか??

自分は今年の夏は将棋漬けです。

合宿も4つ参加し、暇があれば道場に通おうと思っています。

将棋はすぐに強くなるものではありません。

日々の努力が大切ですね。


さて、前回といっても1ヵ月も前の日記の話だが、松尾流にする前に▲8六歩を突く手を解説した。

そこで、ちょっと先の変化を記したい。

まず、▲8六歩と突いた第一図。



第一図

ここから、四間飛車側は対策として△5三銀と引く。

もし、ここで居飛車が強引に▲6五歩と角交換を挑んできたときの変化を解説しよう。

第一図以下の指し手
△5三銀▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲6五歩(第二図)



第二図

居飛車側は▲6五歩を突く前に2筋、3筋の突き捨てを入れるのは当然であろう。

第二図以下の指し手
△4六歩▲同歩△7七角成▲同桂(第三図)



第三図

いったん△4六歩を入れておいて5七の銀が動いた時に飛車を走れるようにしておく。また、この突き捨てによって更なる狙いがある。

居飛車は△4六歩に▲同歩と応じて△7七角成に▲同桂と取る。金で取ると△6五桂で金銀両取りになってしまう。

第三図以下の指し手

△6九角▲7九金△2五角成(第四図)



第四図

△6九角成が振り飛車自慢の一手。(この手は奨励会員の指摘の一手)

この手で居飛車が▲2四飛車と走ると△7八角成と金を取られてしまうので、それを防いで▲7九金だがそこで△2五角成と馬を作る。

ちなみに説明が前後するが、第二図以下の△4六歩に▲3三角成でも△同桂▲4六歩として、△6九角を打つ。

また、△4六歩に▲同銀でも△7七角成に▲同桂△6九角と打つ。

なので、居飛車からの▲6五歩は恐くないのである。

いまだに四間飛車の△5四銀を咎める手が見当たらない。


今回は一つの変化だけで短い話になってしまったが、夏休みなので内容を短くして更新する回数を増やそうと思う。

松尾流 

2007年06月25日(月) 0時04分
振り飛車の最大の敵といえば、居飛車穴熊であろう。

穴熊の出現のおかげで振り飛車党はかなりの苦戦をしいられていると思う。

だからこそ、ゴキゲン中飛車がとても流行っているのである。

さて、ここからする話は自分を取り巻く環境での話であって、学生棋界・アマ棋界全体の話ではないのでご注意いただきたい。


では、早速本題に入ろう。

自分は居飛車穴熊に対して四間飛車4四(6六)銀型を愛用しているのだが、渡辺 明著の「四間飛車破り[居飛車穴熊編]」が出版されてからというもの松尾流を指してくる比率が物凄く高かった。

松尾流まで組めれば、プロでも勝率8割コース!!

アマがやらないわけがない。

それから、 時間が流れ松尾流が少しずつ消えていった。

時間の経過とともに松尾流に対する定跡が整備されてきたからなのであろうか?

理由は分からないが、どうも▲5九角と引く将棋が多いように思う。

そして、最近また松尾流を指される機会が多い。

理由は簡単である。

居飛車側が松尾流に組もうとして四間飛車側から仕掛けられても不満がないのである。

とは言っても、将棋はそんな簡単なゲームではない。

お互いに最善を尽くせば五分になる。

そこで、居飛車側が松尾流を組むのに一工夫が必要になってきている。

松尾流に組む工夫は色々とあるのだが、今一番困っている変化を紹介しよう。

普通に松尾流に組むのならば、▲6八銀(第1図)であるが、その一手前に▲8六歩(第2図)を突く工夫がある。


第1図


第2図

この歩突きに対して△9四歩などとすれば、すかさず▲6八銀と引く。

ここで例えば四間飛車側が△5五歩と仕掛けたとすると、通常ならば第3図のように△8五桂と跳ねれるのであるが、▲8六歩を突いてあると第4図のように桂が跳ねられないのである。


第3図


第4図


第4図ではどう指すのであろうか?△4六銀しかないのであろうが、後々△5七歩などを狙うのであろうか?

この▲8六歩は先輩と練習将棋を指していた時に、先輩が本に載っていた変化を指したらしいのでが、その本が探してもなかなか見つからずとても対策に困っている。

今日、社会人リーグだったので松尾流に詳しいOBに聞いてみたところ、▲8六歩は初めて聞いたとのこと。

ただ、▲8六歩の瞬間に△5三銀(第5図)と引かれるとよく分からないと言っていた。


第5図

いやはや、成立しているかどうかは別として自分のような凡人には思いも突かない手である。

今度実践で試してみよう。

しかし、なにも▲8六歩はメリットだけではない。後々振り飛車側から△9五桂〜△8七に駒をぶち込む変化や直接△8七桂などといった手を与えているため、デメリットも生じている。


アマでは穴熊は恐ろしいぐらいに強い戦法であろう。

いや、プロも例外ではないであろう。

以前聞いた話によると羽生三冠の居飛車穴熊の勝率は9割らしい・・・。

なんと恐ろしい戦法なのであろうか・・・。


アマで格下が格上に勝とうと思ったら、穴熊しかないのかもしれない。

これからまだまだ居飛車穴熊VS振り飛車の戦いは続くであろう。

いつの日か、振り飛車が居飛車穴熊をギャフンと言わせる日が来ないであろうか・・・。

道場と5筋位取り 

2007年05月29日(火) 21時39分
昨日の日記で宣言したので、とりあえず昨日・今日と御徒町の道場に行ってきた。

研究会などで知らない人と指す機会があるが、やはり年配の方とやる機会がすくない。

学生と年配の方の違う点はやはり戦法にあるだろう。

学生は持久戦、年配の方は急戦といったかんじである。

やはり、生きている時代が違うだけあって、その時代で活躍してきた棋士の違いと言った感じであろうか。

昔は山田定跡の産みの親、(故)山田道美九段が先頭を切って5七銀左戦法を研究し、タイトル戦を賑わせていた。

現在は佐藤康光二冠や渡辺明竜王などの穴熊党の出現により固さが正義の時代になっている。

こういう世代間による戦法の違いは面白い。


そこで、ちょっと御徒町の道場でよく自分がやられる戦法を紹介しよう。

それは5筋位取り。

昔からある対四間飛車の戦法である。

最近では学生の間で全く見ることはなくなったが、年配の方と当たるとよく指される。

またプロ間でも殆ど指されていない。

5筋位取りが指されない理由は3つある。

一つは固めあいになった時に、振り飛車の銀冠より固くならない点。

二つ目は5筋位取り急戦において、振り飛車の左香を上げて取らせない手が発見されたため。

三つ目は5筋位取りよりも穴熊の方が勝ち易い点。

さて、三つの理由を聞くと5筋位取りは消えた戦法に聞こえるが、そうでもない。

いつか忘れたが、将棋世界で藤井猛九段が「5筋位取りはまだまだ有力な戦法。居飛車党が研究すれ勝率5割りはいく。」と言っていた。

やはり一番の影響は三つ目の理由が大きいのであろう。


さらに、もっと突っ込んで最近の5筋位取りの話をしよう。

第一図は従来の形。


「第一図」


居飛車が攻めるなら、第一図以下

▲4五歩△同歩▲同銀(第二図)(▲同桂の変化は割合させていただく。)


「第二図」

ここで、振り飛車自慢の一手がある。

第二図以下の指し手
△5四銀▲同歩△8八角成▲同玉△5五角(第三図)


「第三図」

一見、銀をただで捨てたかのよう見えるが△5五角で見事な両取りが決まる。

居飛車側は王手を防ぐしかなく、四間飛車側は△3七角成りで飛車と銀の両取りが受からず四間飛車優勢。

しかし、最近の研究では居飛車側の▲6八の銀を▲5六に進め、▲4八に銀を残す手が有力視されている。

さっきと同じ変化になるとどうであろうか。

第三図と比較してほしい。



見事、桂取りが受かっているのである。

これにより、△5四銀の好手を悪手にさせているのである。

また、▲7九角と攻める筋も残っている。

この変化は杉本昌隆七段著「杉本昌隆の振り飛車破り」に詳しく載っているので参考にしてほしい。

少しは5筋位取りの事を知っていただけたであろうか?

しかし、それでも穴熊が勝ちやすいので急戦は流行らないであろう・・・。


さて、御徒町での成績はというと昨日は4勝3敗、今日は4勝4敗。

途中ひどい将棋がいくつもあった。

どうしても局数をこなすと適当に指してしまう。

悪くなってから初めて考えたのでは時既に遅しである。


暇があれば、道場に行こうと思う。

今後の課題 

2007年05月28日(月) 21時42分
5月13,20,27日に平成19年度春季関東リーグが行われた。

結果は全敗。

当然のごとくBI級に降級。

昨年の秋季関東リーグでBI級で全勝優勝を成し遂げ、密かにA級で上位を狙えるのでは?と思っていたが、甘すぎた。

まさか、全敗に終わるとは誰しも思っていなかったと思う。

本当に悔しい。

悔しすぎる・・・。

自分の実力不足もさることながら、チームとしてA級で1勝すらもあげることができないことが屈辱でしょうがない。

挙句の果てに中には完封(0-7負け)も含まれている。

涙が出てもおかしくないぐらいに悔しい・・・。

何が足りないのであろう?

何をすればいいのであろう?

と何度も自分に問いただした・・・。

いや、ひょっとしたら全て足りていなかったのかもしれない。

棋力はもちろんのこと、気合、やる気、気持ち、etc...

やはり、上位校に負けても仕方ないと思ってしまっているようでは勝てないであろう。

相手が強豪であろうとも、一発入れるぐらいの気迫で立ち向かわなければいけないと思う。

もう絶対にこんな悔しさを味わわないように、日々棋力向上に努める事を心に誓った。

学校が始まり、春休みに比べて将棋をやる時間が極端に減った。

いや、なくなったと言っても過言ではない。

兎に角、今の自分に足りないものを着々と身につけていこうと思う。


月2回は必ず道場に通う。

参加できる研究会は全て参加する。

詰め将棋・必死の問題を毎日解く。


これだけは必ずやろうと思う。

負けても仕方ないで終わってしまったら、何の意味もなさない。

やはり、勝負事は負けず嫌いでなければ強くならない。

今回の負けを認め、一からまた自分を鍛えなおしていこうと思う。
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