【 更新情報 】

電子制御・安全技術・ハイブリッド

●電子制御
・「AVS」(Adaptive Variable Suspension System):フロントがダブルウィッシュボーンで、リアはマルチリンク式。コーナリング時のロール姿勢などを制御する。先代ではアスリートだけの装備だったが、今回は全車に設定された。特にカーナビ装着車では、道路情報に連動してコーナリングや路面段差を予測、状況に応じたサスペンションセッティングを自動的に行う。
・「VDIM」(Vehicle Dynamics Intergrated Management):アクセル、ステアリング、ブレーキを統合制御し、ときには自動的にカウンターをあてるなどして、オーバー&アンダーステアに対応する。
●安全技術
・「プリクラッシュセーフティ」:ミリ波レーダーを使った追突防止機能に、ドライバーのまぶたをモニタリングして居眠りを監視する機能を加えた。
・「緊急ブレーキシグナル」:後方からの追突に備え、急ブレーキを踏むとストップランプが素早く点滅する。
・「アクティブヘッドレスト」:万が一の際に鞭打ち症を軽減する。
・全10個のエアバッグを全てのモデルに標準装備。
●「ハイブリッド」バージョン
 「レクサスGS450h」のハイブリッドシステムを丸ごと移植した本格派である。3.5リッターV6エンジン(296ps/6400rpm、37.5kgm/4800rpm)とモーター(200ps、28.0kgm)を組み合わせ、システム全体で345psの最高出力を発生。パワーに関しては「GS450h」と同値ながら、肝心の燃費は、10・15モードで15.8km/リッターで、GS(14.2km/h)よりも約10%のアップだ。(ガソリンV6兄弟の燃費は、2.5リッターが12km/リッター、3リッターは11.8km、3.5リッターは10km/リッター)。

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プラットフォームとエンジンは「ゼロクラウン」のお下がり

 先代「ゼロクラウン」の面影を残すエクステリアは、最近のトヨタ車のデザインコンセプト「VIBRANT CLARITY(活き活き、明快)」に基いたもの。「クリーンさと迫力、伝統と革新といった、相反するイメージの二律双生を目指した」という。
 フロントフェンダーを盛り上げ、ヘッドランプは縦基調の迫力あるものに。伝統の王冠マークを中央に据えるグリルは、格子のデザインがモデルごとに異なり、互いを識別するポイントとなっている。
 実際のボディサイズは、全長×全幅×全高=4870×1780×1470mm。前後のオーバーハングを拡大したため、プラットフォームを流用する先代に比べ、30mm長くなった。高さはそのまま、15mm幅広く、トレッドも10mm拡大した。ホイールベースは変わらず2850mmである。
 新型に搭載されるエンジンもまた、先代譲りのV6ユニットだ。すなわち、ベーシックモデル「ロイヤル」は、2.5リッター「4GR−FSE」(215ps/6400rpm、26.5kgm/3800rpm)と3リッター「3GR−FSE」(256ps/6200rpm、32.0kgm/3600rpm)で、スポーティな「アスリート」は、同じ2.5リッターと3.5リッター「2GR−FSE」(315ps/6400rpmと、38.4kgm/4800rpm)。それぞれ2種類ずつラインナップする。
 組み合わされるトランスミッションは、すべてシーケンシャルモード付きの6段AT。後述の「ハイブリッド」のみ、CVTとなる。



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トヨタ・クラウン13代目

 トヨタ自動車は2008年2月18日、高級セダン「クラウン」を4年2カ月ぶりに全面改良して発売した。安全装備を充実させたうえ、クラウンとして初めて本格ハイブリッドシステムを採用した車種も5月6日に発売するなど、「安全」と「環境」をメインテーマとして打ち出した。
 クラウンは1955年に誕生し、今春には販売が累計500万台を達成する見込みの「看板車種で」、同一ブランドとしては国内最多となる、13代目の誕生だ。12代目「ゼロクラウン」の流れを踏襲して脱コンサバ路線をとる。外観デザインは、さらに若々しくダイナミックに。エンジンやプラットフォームを先代から継承するも、電子制御の処理能力などソフト面を大幅に強化して、走りの質を追求した。
 「ロイヤル」(排気量2.5リットルと3.0リットル)、より若い層を意識した「アスリート」(同2.5リットルと3・5リットル)は希望小売価格368万〜567万円。ハイブリッドシステム搭載車(同3.5リットル)は同595万〜619万円と割高だが、4.5リットルクラスの動力性能と2.0リットルクラスの低燃費を両立する。月販目標5500台としており、そのうち800台をハイブリッドと見込んでいる。
 充実させた安全装置では、居眠り運転防止などのため、運転者の目の開閉状態を検知、警告音やブレーキで衝突被害を軽減するなどの世界初の安全技術を6件採用。横滑り時などに安定走行を確保する技術「VDIM」や急制動をかけるとランプで後続車に注意を促す日本初の技術も標準装備し、渡辺捷昭社長は「半世紀以上にわたって一番力を入れてきた車。先進技術を積極的に採用した」と、主力ブランドの13代目に胸を張った。 しかし、自社の高級車ブランド「レクサス」とのすみ分けも課題になりそうだ。

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